カブといえば新聞配達!新聞配達といえばカブ!そうですよね?
いったい日本全国新聞配達はなぜカブに乗るのか、郵便配達だってカブです。しかし最近ではカブ以外のバイクも採用している?
今回の記事では皆さんが気になってしょうがないカブと新聞配達の関係性から、カブに搭載された偉大な発明品「自動遠心クラッチ」の話まで、詳しく解説していきます!
※2023年7月8日に最新情報を更新しました。
なぜ新聞配達はカブなのか?
なんで新聞配達はカブなの?カブじゃなきゃダメなの?ギア無しで運転できる方が簡単なんじゃないの?
わかります。
いったい何故新聞配達車両はこれほどまでにカブなのか。
カブは燃費が良い
カブが選ばれる理由はズバリ燃費にあります。
日本中で新聞配達のためにバイクを走らせる必要がある訳ですから、会社としては燃費は極力良いものにしたいワケですね。
カブの燃費の良さは、原付50ccダントツ一位です。
原付で一位ということはすなわち全てのバイクの中で一番燃費がいいということですね。
ちなみにスーパーカブはホンダのカタログによれば1Lのレギュラーガソリンで69kmは走るという数字が出ています。
ちなみにこの数字は『WMTCモード値』という値で算出されています。「実際に発進したり止まったり、ギアを上げたり下げたり」と、実際の燃費にかなり近づけて換算した数値です。
これに対して『定地燃費値』というものがあります。
これは、原付の場合は「ずーっと時速30kmで直線を走るとこれだけ走れますよ」という数値です。
スーパーカブの定地燃費値はなんと驚愕の105km/1Lです。
「1リッターのレギュラーガソリンで105km走れますよ」ということです。
次にWMTCモード値の場合69km/Lという数字がカタログ上で出ていますから、もう少し現実的に、仮に50km/Lとしましょう。それでもスーパーカブなら北海道から南下して、沖縄の離島までいっても8000円でお釣りが来てシメにソーキそばが食べられます。
ちなみに燃費の良さで次点では同じくホンダのタクトがWMTCモード値で58km/Lという数字を出しています。
簡単に言うとカブはダントツ燃費がいいんです。
日本には全備で792の市があります。
仮に毎日全国で3000台、新聞配達にバイクが走るとしましょう。仮に全台タクトに置き換えれば、巡り巡って新聞代が上がってしまうかもしれません。
以上のことを考え新聞配達がカブに乗る理由は、一番に燃費の良さだと言えるでしょう。
カブは耐久性が高い
スーパーカブのエンジンが壊れたところ、見たことありますか?
どんなにメンテナンスをしなくても、異音が発生しても、白煙が出ても、ちょっとやそっとのことでは壊れない。それがカブです。
新聞配達は、基本的にどんな天候であれ行われますから、雨の日も風の日も雪の日も、変わらず走ってくれるタフで丈夫なバイクが必要なのです。
例えば郵便局では民営化前まではカブを廃車にするまでに総走行距離70000kmまでは使っていたそうです。
乗る職員側は、配達に使うバイクとしか考えていませんから、「オイル交換?なにそれ?」といった状態です。
それでも基本的に不具合なく走り続けることができるカブ。丈夫で頼りになりますね。
左手が必要ない自動遠心クラッチ
いったいこの自動遠心クラッチが、なんで新聞配達や郵便配達に向いているかと言うと、停車時に左手がフリーになるからです。新聞を左手で郵便受けに入れながら、発進、停止をすることができます。自動遠心クラッチの素晴らしさについては後で詳しく書いていきます。
自動遠心クラッチが発明されていなければ、あなたの家に新聞が届くのは1時間遅れていたかもしれません。
新聞配達の音といえばあのエンジン音
新聞配達といえばカブのエンジン音ですね。
夜通し遊んだ後に早朝カブの音を聞いて「あ、もう夜が終わってしまう」と思った事、ありませんか?
カブの音を聞くと、大体午前4時から5時、もう朝が来てしまいます。
逆に、カブのエンジン音で、「朝だ!今日も1日頑張るぞ!」と思った方もいると思います。
カブのエンジン音は聞いた人をエモーショナルにさせる音なんだと思います。日本人の生活に組み込まれた音と言っても過言ではないでしょう。
郵便配達でもカブはおなじみ
カブは元祖ビジネスバイクです。新聞配達だけではなく、郵便配達でもカブです。
燃費良し、耐久性良し、コントロール性良しとカブを選ばない理由が出てきません。
蕎麦屋の配達もカブですね。おかもちを付けたカブ、かっこいいですね。白バイのカブ、警察でも採用される性能の良さ。
町の小さい商店に止められたカブ。とても似合います。
そう、カブは新聞配達員だけのバイクではないのです。仕事でバイクを乗る人達みんなが選ぶ、高性能ビジネスバイクなんですね。
カブはオートマではない
カブはオートマではありません。かといってマニュアルかと聞かれれば、乗っている人は、はっきりマニュアル車だとは言えないと思います。
それはこれから説明する「自動遠心クラッチ」が理由です。
カブはオートマとマニュアルの狭間にいるバイクです。そして自動遠心クラッチクラッチは、ホンダの偉大な発明なのです。
それでは自動遠心クラッチの操作方法、メリットについて解説します。
自動遠心クラッチの操作方法
自動遠心クラッチの操作性の良さは、一言で簡単さにあります。
クラッチを操作する必要がなく回転数を見て、左足爪先を押し込めば、ギアが上がる。かかとを踏み込めばギアが下がる。
とてもシンプルでわかりやすいですね。
カブなら停止中や発進時にクラッチ切ったり繋げたりでエンストすることはありません。
何回も言ってしまうようですが 「自動遠心クラッチはホンダの偉大な発明です。」
この画期的な発明により、クラッチが苦手だという人も、マニュアルの楽しみに触れることが出来るようになりました。
そして住宅地では発進、停止が多い新聞配達という仕事をする上で、クラッチを気にすることが無いというのは非常に効率が良いと言えるでしょう。
最近ではカブ以外の車種を使うことも
最近では新聞配達でカブ以外の車両を使っている場合も増えているそうです。
ヤマハのギアやメイトやスズキのバーディです。
その上、電動バイクも配達業界に進出してくるようで、今後はカブだけでなく多種多様なバイクがあなたの家に新聞配達しに現れるでしょう。
その内新聞配達カブを見かけなくなる日が来るかもしれません。
そうなったら少し寂しい気もしますね。しかしカブも常に進化していきます。
ホンダさん。応援しています!
新聞配達になぜカブが多く採用しているのか
- カブは燃費が良い
- カブは耐久性が高い
- 左手が必要ない自動遠心クラッチ
今回は、カブのメリット、魅力について解説してきました。
よく考えれば今のご時世カブ以外の新聞配達車が出てくる前に、新聞が紙媒体ではなくなって新聞配達という職業自体無くなってしまうかもしれません。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
カブと新聞配達の話、ためになったかわかりませんが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
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