長年大人気で価格も値上がりを続けているホンダ・モンキー。

そんなモンキーの横に少し車格の大きいゴリラというバイクが存在していたことを皆さんご存知でしょうか?

今回はそんなモンキーとゴリラの関係性や違いを紹介していきたと思います。

記事の更新情報

※2023年8月11日に最新情報を更新しました。

モンキーとゴリラの違い

画像引用:MONKEYの系譜

まずモンキーとゴリラでは開発された時のコンセプトが違います!

モンキーが発売されたのは1967年、車に積んで旅先で乗れるレジャーバイクをコンセプトに開発され販売を開始しました。

そのモンキーから遅れること11年、同じようなサイズ感で目的地まで自走で走ることを前提に開発され1978年販売が開始されました。

いったい何が変わっているのか、パーツを比べてみましょう。

ハンドル

モンキーは車に積むことを前提に作られていたので、ハンドルが折り畳み式です!

それに比べゴリラは自走を前提とされていたので、通常のバイクと同じくハンドルが固定式となっています。

燃料タンク シート

モンキーとゴリラの最も大きな違いが燃料タンクとシートです。

モンキーの燃料タンクが5リットルなのに対し、ゴリラは9リットルと原付の中でも大型の燃料タンクが装着されています。

タンクが大きくなった分、モンキーよりも大きくなったのでゴリラというネーミングになっています。

燃料タンクが大きくなった分シートの形状も少し変わっているので、カスタムなどでパーツを流用する際、ゴリラの燃料タンク・モンキーのシート、モンキーの燃料タンク・ゴリラのシートの組み合わせでは使うことができないので注意しましょう!

この2つがモンキーとゴリラの違いになっています。

モンキーとゴリラの歴史

ホンダは1967年に原付=実用車というイメージを覆すように、赤のパイプフレームに小径ホイール、そして折り畳みハンドルという完全なレジャーバイクとしてモンキーの販売を開始しました。

モンキーは登場以降 「大人が楽しめるレジャーバイク」 として世の中の市場を確固たるものとし、1979年にメッキ使用の初代限定モンキーが発売されました。

1982年メッキモンキーの人気を受け、他には見られない東京リミテッド仕様・関東地区限定モデルも発売されました。

特徴としてはガソリンタンクに「TOKYO LTD」のロゴが入っています。

その2年後1984年には、初代シルバーメッキ仕様に続いてゴールドメッキ仕様が5000台限定で発売。

そして1967年に初代モンキーが発売されてから50年、2017年に50周年アニバーサリー仕様のモンキーを発表を最後に50CCモンキーの生産に幕を下ろしました。

現在は2018年に排気量125CCになってファンのもとに戻ってきています。

モンキーの姉妹車として1978年に、フレーム・足回りは共通で、9リットルの大容量燃料タンク、肉厚のシートを採用したゴリラの販売の開始しました。

見た目はモンキーに似ているながらも、固定のバーハンドル、荷物が積載できるフロントキャリア、大きめのリアキャリアなど、自走でのレジャー使用を考慮された作りとなっています。

エンジンもモンキーと基本的に共有で、モンキーは遠心クラッチ+3速ミッション・マニュアルクラッチ+4速ミッションの2パターンがラインナップされていましたが、ゴリラのはスポーツ性の高いマニュアルクラッチ+4速ミッションのみが採用されていました。

1979年モンキーと同じくしてメッキ使用のゴリラリミテッドを発売。

1985年にエンジンパーツの交換・形状変更に伴い、馬力が2.6psから3.1psへとアップしました。

それと同時にモンキーに採用されていたハンドル左側にウインカー・ホーン・ヘッドライト機能を集約した集合スイッチをゴリラにも採用されました。

そして1988年、ホワイトスペシャル仕様の特別車を発売し、6Vエンジンでのゴリラの生産が終了となりました。

生産終了から10年後の1998年に12Vエンジンを搭載しラインナップに復活しました。

ゴリラの特徴的だったフロントキャリアは廃止され、メンテナンス性に優れたCDIエンジンに加え、バッテリーも6Vから12Vに変更されたため、この年以降のゴリラは12Vゴリラと呼ばれています。

翌年1999年3500台限定のメッキゴリラを発売。

2001年外装カラーをホワイトカラーに変更し、タンクのロゴもウイングマークから「GORILLA」に変更されました。

そして2007年、50CCエンジンを搭載したゴリラはモンキーのようにFI化されることなくキャブレター仕様のまま生産終了となりました。

名前の由来はある?

ホンダの公式ページのよりますと、モンキーの由来は 「かわいらしく小さなレジャーバイクのイメージ」 から命名となっています。

モンキーの名前の由来ホンダ公式ではこのような表示ですが、ネット上では多摩テックの近くにある野猿街道でテストしたからともいわれているようです。

【ゴリラの由来】
モンキーに比べ大型の燃料タンクを採用していることからたくましいイメージ」からゴリラと名づけられているようです。

カスタムパーツが多く個性が出しやすい!

モンキー・ゴリラは共通部品が多いためそれぞれにパーツの流用や、カスタムパーツの流用が可能です。

外装パーツやマフラー、エンジンやフレーム、スイングアームに至るまで各カスタムメーカーがカスタムパーツの販売をしています。

スイングアームも何ミリ延長等好みに合わせて長さを選択することもできますし、ホイールも8インチから10インチ・12インチへの変更も可能です。

外装パーツでも人気のあるCBーF仕様・Z仕様・刀仕様のほかハーレーダビッドソン仕様のモンダビカスタムという本当に多種多様なカスタムが可能です!

モンキー、ゴリラはこんな人におすすめ!

  • 自分でカスタムを楽しみたい人
  • オンリーワンのバイクが欲しい人
  • 近場の旅のお供を探している人

そんな人におすすめです!

カスタムパーツが本当にたくさん出ているので、自分だけのモンキー・ゴリラライフにどっぷり浸かっちゃいましょう!

生産終了!?現在販売されているのは50cc?125cc?

ゴリラは1978年に登場し1990年に一度生産終了となりました。ですがホンダはゴリラファンの熱いリクエストに答え1998年に再販を開始しました。

そして厳しくなった排気ガス規制に対応することなく2007年に再び生産の幕下ろしです。

モンキーの歴史は長く1967年初期型モンキーZ50Mが発売されてから2017年8月まで50年もの間生産され続け、たくさんのファンに愛されてきました。

2017年、年々厳しくなる排気ガス規制に50CCでは技術的にもコスト的にも非常に困難という理由から50周年アニバーサリーモデルを最後に50CCモンキーの幕が下りました。

ですが翌年2018年4月なんと排気量125CCとなって同年7月に再販されることが決定したのです!

そして2020年現在も125CCモンキーとして新車にラインナップされています。

排気量125CCに12インチとインチアップされたホイールで現在ではサーキット走行も視野に入れたカスタムパーツも販売されています。


今回はモンキーとゴリラの違いについて紹介しました。

大きな違いとしては、ハンドルが固定式か折り畳み式か、ゴリラのほうが大容量の燃料タンク、シートが肉厚ということです!

ただ足回りやエンジンは共通部品が使われています。

またCRF50という子供用のオフロードバイクのパーツも加工して流用し、オフロード仕様のモンキー・ゴリラを作っている方もいます。

遊び方は10人10色!こんなモンキー・ゴリラぜひ皆さん興味を持っていただければと思います。

ライダーちゃん
モンキー・ゴリラって響きが好き(笑)

Twitterでフォローしよう