教習所の申し込みが終わりついに待ちに待った教習!
でも初めてのバイクどんな事をするんだろう?ちゃんと乗れるだろうか?
最初は不安でいっぱいだと思います。
私は16才でバイクの免許を取るのに教習所にいったのですが、どうすればいいかわからないし、たまたまヤンキーのグループと重なってしまって余計に緊張していたことを覚えています。
今回はそんな方にも安心してバイク教習に行ってもらえるよう、教習の中身について紹介したいと思います。
※2023年7月24日に最新情報を更新しました。
バイクの第一段階と第二段階は何をする?
ここでは技能教習のみ(現在所持免許なし)の内容を紹介します。
一段階で9時間、2段階で10時間、合計19時間の教習となっています。
1段階の教習内容は主に基礎的なバイクを動かす練習です。
取り回し、バイクの引き起こし
まず最初はどの教習所でも服装の説明や危険性の説明、ブレーキレバーやクラッチレバーなどのバイクの説明から始まります。
実際にバイクは腕力で持ち上げるわけではないのでコツさえつかんでしまえば、反対側にバイクを転がすくらい簡単なのですが、最初はどこに力を入れていいかも分からないので皆さん苦戦してしまう傾向にあります。
発進、停止
次には実際にバイクにまたがりギアを入れ発進、停止を繰り返し練習します。
この時間はほとんどを半クラッチの感覚を掴むことに当てられます。
実際初めて運転をするのであればしっかり練習しておきたいところです。
コース練習
ここでは実際の教習コース(急制動以外)の練習をします。
- S字走行
- スラローム
- クランク
- 一本橋
- 坂道発進
この5つを繰り返し指導員の後をついて練習していくことになります!
初めてのバイクで不安いっぱいだと思いますが、全員が初心者です!
失敗して当たり前、公道で失敗できないことを全部やってやる!くらいの気持ちでいいと思います。
シミュレーター教習
ここでは実際の危険を想定した模擬走行が体験できます。
雨の日のマンホールの上で急ブレーキや暴風が左右ふいに襲ってきたりと、実際に行うと命がいくつあっても足りないような場面を想定した教習です。
実車とシミュレーターでは感覚が少し違ってくるのでシミュレーターでできれば実車が完ぺきというわけにはいきません。
シミュレーターでコケなかったとしても、実際悪天候や走行条件が悪いときは乗らない選択をするのが吉です。
AT教習
ここでは体験としてATのスクーターに1時間乗ります。
スクーターは前にタンクがないのでニーグリップができないのが特徴です。
ニーグリップができないときにどうバランスをとるか、変速無しのアクセルワークだけでバランスをいかに取れるかが重要になってきます。
みきわめ
一段階の最後には「みきわめ」とよばれる指導員からの確認テストのような日が最後に設けられています。
一段階で練習したことをチェックされるだけで、卒業検定のように厳しくチェックされるわけではありませんのでリラックスして臨みましょう。
苦手な部分があるなら、みきわめの教習が始まる前に指導員の方にアドバイスを求めるのも良いでしょう。
このみきわめをクリアすれば2段階に進みます。
2段階は実際の交通ルールを守りながら課題に挑戦していきます。
シミュレーター教習
2段階では3回シミュレータ教習があります。
- 最初はウインカー・進路変更の教習
- 2回目はコーナリング時のオーバースピードの体験
- 3回目は、子供の飛び出し等の危険がプログラミングされているコースを走ります。
急制動
時速40kmから既定の位置でブレーキをかけ11m以内で止まる急制動の教習となります。
実際街中で注意して走っていても子供の飛び出しや、前の車の急な進路変更によって起こりえるのが急ブレーキ。
実際教習の中でも一番危険な内容になります。
落ち着いて目印できちんとブレーキをかけれれば十分止まれる距離なのでリラックスして臨みましょう。
いきなり100%の力でブレーキをかけると間違いなく転倒しますので、最初はゆっくりブレーキをかけて、停止線を超えてしまっても大丈夫くらいの気持ちで徐々にチャレンジしていきましょう。
コース内走行
2段階の大半がコース内の練習を占めます。
S字・クランク・スラローム・一本橋・急制動・坂道発進・すべてを含みながら一時停止、ウインカー、など交通ルール守りながらの走行を繰り返します。
実際の公道に出たことを想定した練習なので1つでもできていないとしっかり注意されますので、気を引き締めて取り組みましょう。
安全走行
実際のカーブでブレーキをかけずに遠心力の怖さを体験することと、指導員の指示に従い30km/hから左右どちらかに瞬時に曲がり危険回避をする教習があります。
どちらも体験なので無理する必要はありませんが、実際の道では即事故につながりますので自分の力量は把握しておく必要があります。
卒業検定
バイクにまたがってエンジンをかけるところから、コースを走行しバイクを停車させるまでの一連の動作をチェックされます。
100点満点からの減点方式で細かくチェックされます。70点以上で合格です。
一発アウトの失敗もありますのでその例は次で紹介したいと思います。
この卒業検定を合格すれば晴れて教習所卒業となります!
教習を受けるために用意する装備
基本的にヘルメットやグローブは教習所に用意されていますので準備しなくても大丈夫です!
プロテクターも貸し出しはあるのですが、安全のため長袖長ズボンは持参しましょう!(教習所によっては長袖長ズボンでないと教習が受けられないところもあります)
あと靴はバイク用を急いで用意する必要はありませんが、最低でもくるぶしまで隠れるハイカットのスニーカーは用意しましょう。
バイクは自分の何倍もの重量がある鉄の塊だということを常に頭に入れておきましょう!(教習所のCB400SFでもバーや灯火類が付け足されていますので230KGはゆうに超えてきます。)
初めての免許なら交通ルールを覚えておこう
一旦停止・歩行者優先・原付なら2段階右折等、日本の道路には様々な交通ルールが存在します。
歩行者・自転車の時はあまり気にして生活していなかったかもしれませんが、バイク・車のハンドルを握った瞬間から誰かの命を奪ってしまう危険があるということを忘れないでおきましょう。
その危険を少しでも減らすためにあるのがこの交通ルールです!
事故を起こしたときルールを忘れてましたは通用しません。気の緩み、認識の違いから被害者にもなり加害者にもなりえます。
学科の授業は眠たくなりがちですがしっかりと気を引き締めて教習を受けましょう!
バイクは低速でのコントロールが難しい
バイクは低速での扱いが難しいです。逆に言えばバイクが上手な人ほど低速での扱いが上手です。
何故かというと、自転車で想像してみましょう。
できるだけゆっくり自転車をこいで、道路にある白線上だけを走ってみてください。
ふらふらとハンドルを右に左に大きく動かし続けないとバランスが取れないのではない
でしょうか?
それとバイクも同じイメージです。
低速ではふらふらと、そして自転車より車重がはるかに重たいのでバランスを少しでも崩すと即転倒につながります。
(無風と仮定します)逆に高速走行では慣性の法則や遠心力が働きますので重量のあるバイクは人間が力を加えなくても勝手に安定していきます。
AT免許取得の方が難しいと言われる理由
AT免許取得の方が難しいと言われる理由はバランスのとりにくさにあります。
AT免許の教習で使われるのはスクーターです。
先ほども述べたようにスクーターはニーグリップができません。その状態でスラローム・一本橋・S字など課題をクリアしていかないといけないので、いかに早い段階でバイクのバランス感覚を掴めるかがカギになってきます。
課題に失敗すると時間と費用が増える
残念ながら教習所は無制限で教習を受けられるわけではありません。
教習所によってはキャンペーン等で補修〇回まで無料等もありますが、補修となってしまった場合、1時間追加で料金が発生しますので確認しておきましょう。
卒業検定で即失格になるミスは?
卒業検定で即失格になるミスは以下のなります。
- 転倒
- 接触(スラローム・クランクのパイロン)
- スラローム・クランク内でのエンスト・失敗
- 一本橋から落下
- 急制動オーバー
- 一時不停止
- 他車の進行妨害
この7つが即失格となる項目です。
課題の失敗はよく見かける事例なのですが、たまに目にするのは、エンジンをかけて目一杯緊張している中横から教習中のバイクが来ていることに気づかず発進してしまい、発進してすぐに試験終了になるパターンです。
卒業検定は誰もが緊張してしまいますので大きく深呼吸して、大げさなくらい安全確認してリラックスして臨みましょう!
卒業検定の後に学科試験がある
教習所を卒業すると、次は免許センターで学科試験があります!
教習所を卒業してもこの学科試験をクリアできないと免許取得はできません。試験自体は一般常識があれば7・8割は取れて残りは交通法規などちゃんと勉強しないと点数は取れません。
この学科試験は合格したらもちろんオッケーですが、今後運転をするうえで絶対に忘れてはいけないルールしかありません。
それをしっかり理解したうえで勉強を進めていくようにしましょう!
以上が教習所で行う教習についてですが、最後に簡単にまとめますと
- シミュレーター
- スラローム等の課題
- 急制動
- 坂道発進
- コース内安全走行
- みきわめ 卒業検定
となります。
最初は緊張するかもしれませんが、自分でバイクを操る楽しさは何事にも変えられないと思います。
ぜひ皆さんバイクの世界に足を踏み入れてみませんか?
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