ここ数年盛り上がりを見せているジムカーナ。
サーキットを走っているわけではないし、モトクロスのように特別な装備を買う必要もあるか分からない。
自分もやってみたいけど、バイクの準備や装備の準備でいくらぐらい資金が必要なのか。
今回はそんなジムカーナの世界について紹介していきたいと思います。
※2023年8月8日に最新情報を更新しました。
バイクでジムカーナするときの費用
モータースポーツはものすごいお金がかかる。そんな印象を皆さんおもちじゃないでしょうか?
たしかにモータースポーツは他のスポーツに比べ多額の金がかかります。
その中でも今回紹介するジムカーナは他のモータースポーツに比べてかなり経済的に優しい競技といえます。
まずは最低限必要な経費を紹介しようと思います。
- 車両費
ジムカーナは出場車両について制限がありません。
SSだろうとオフロード車だろうと何でもありです!
ご自身で今乗られているバイクがあるのであれば新規で準備する必要がないので実質0円と考えてもよいでしょう。
- 装備
ジムカーナは装備に関しても厳しい指定はありません!
ヘルメットはSG規格やJIS規格等の安全規格が通っているもの
グローブは指先まで隠れているバイク用のグローブ
靴はくるぶしまで隠れるブーツまたはバイク用シューズ
上下ウェアはプロテクター入りのジャケットとパンツが推奨
(長袖長ズボンに膝・肘プロテクター着用も可)
普段バイクに乗られている方ならどうでしょう?
これくらいの装備一式ならお持ちではないでしょうか?
仮に1から揃えたとして
ヘルメット | 3万円 |
---|---|
グローブ | 1万円 |
ブーツ | 1.5万円 |
膝・肘プロテクター | 0.5万円 |
最低限の装備でよければ全部合わせても6万円程度ですべてそろえることが可能です!
- ライセンス
なんとジムカーナ他の競技と違いライセンス不要です!
ロードレースやモトクロスなど出場する競技によってはライセンスの取得や更新に数万円かかってくるので、そこにお金がかからないというのも大きな魅力となります!
- 走行料
これは走る場所・練習量に応じて増減します。
週一回月4回走ったとして14000円+税です!
いかがでしょうか?
初回に装備品を揃えてしまえばあとはオイル交換やタイヤ交換のメンテナンス費と、走行料のみと考えるとかなり敷居が低く感じませんか?
次にプラスアルファ準備いずれ必要になってくるものや、追加で装備を買うといくらくらい必要なのか説明します。
まず車両のカスタムパーツを紹介します。
- アップハンドル
- スプロケット
- エンジンガード
まずはアップハンドルですが、パイロンの周りを細かく動くジムカーナではライディングポジションの自由度、いかに楽にバイクを操れるかが重要になってきます。
ハンドルの切れ角を増したりするためにもアップハンドルが多く採用されています。
費用としては安いハンドルバーであれば数千円です。
スプロケットはジムカーナの限られたコースでは最高速よりいかに効率よく減速・加速ができるかが重要です。
なので選手の皆さん加速寄りのスプロケットに交換するのが定番です。
こちらも費用としては1枚数千円からですが、セッティングをこだわっていくとコースやその日のセッティングによって交換したりするのでこだわってくると数枚用意する必要があります。
エンジンガードはまず欲しくなるパーツだと思います。
どうしてもバイクには転倒がつきもので、それこそ競技を始めると今までのバイク人生の中で一番コケるようになると思います(笑)
その時のバイクのダメージを防ぐためにもエンジンガードは遅かれ早かれ必要になると思います。
費用は車種専用設計で5万円~各社ラインナップされています。
次は装備です。
エンジンガードやスライダーを付けてバイクを守ったとしても今度は人間がケガしてしまっては元も子もありません。
膝・肘プロテクターだけでも参加可能ですが、安全を考えて革ツナギの購入も検討されることをおすすめします。
革ツナギですが、ベリックの最安値で6万円~
RSタイチ 10万円~
HYOD クシタニ 16万円~
各社エントリーモデルでこれくらいの値段からです。
もしご自身でこだわってオーダーツナギを作ろうと思うと30万円~位となってきますのでご自身の懐事情と、どこまでの性能を求めるかで考えて購入していただければと思います。
靴はレーシングブーツで2万円程度から
グローブはプロテクター付きのレーシンググローブがおすすめですが、操作性の好みに個人差があるため、どのランクを購入されるかは用品店などでフィット感を確かめて購入されることをおすすめします。
追加購入としてもこれくらいになりますので、パーツ・装備品をグレードアップしていったらいいと思います。
ジムカーナに参加するのに条件はある?
先ほど述べたようにライセンスの必要はありません。
車両ですが、公道走行に適した状態・車検が通る状態のバイクであることが条件となります。
マフラーも騒音規制がありますので、レーシングマフラーもNGとなっております。
ライダーは最低限の装備と、車両はきちんと整備された状態であれば参加可能です。
ジムカーナのクラスについて
ジムカーナのクラスは、シードクラス・ノーシードクラスの2クラスに分かれます。
各クラスの中で記録したタイムによって級というくくりでランク分けされます。
シードクラス
- A級
- B級
- C1級
- C2級
ノーシード
- NO級
- NN級
- NL級
このようにランク分けされ、シードクラスでは過去の公認記録大会でトップのタイムからの比較で105%~115%未満のタイムを記録したことがあるか。
ノーシードクラスではトップからのタイム比115%を記録したことがあるか等が問われ、その基準をクリアすることで上のランクへステップアップしていくことになります。
服装の規定はないが最低限の装備をしよう
費用の方でも述べましたが再度紹介します。
- 安全規格の通ったヘルメット
- 指先の隠れているグローブ・バイク用グローブ
- くるぶしまで隠れるブーツ・バイク用シューズ
- 膝・肘プロテクター
これが最低限の装備となります。
ケガの予防のためにも革ツナギやレーシングシューズなどより安全性の高い装備を追加していくことをおすすめします。
初心者には「アップハンドル」と「エンジンガード」がおすすめ
(費用のほうにも記載しております)
(一般的なカスタムで初心者だからおすすめというカスタムではないので誤解を生むかもしれません)
ジムカーナは狭いパイロンの間を縫っていくように走ります。
よりバイクを扱いやすくするためアップハンドルの装着をおすすめします。
ライディングポジションの自由度・ハンドルの切れ角が増えることからよりバイクが操りやすくなります。
テクニックはライディングスクールで学べる
ジムカーナやパイロンスラローム等のテクニックに適したスクールが全国各地で開催されています!
全国の教習所や地方のサーキットなど開催場所によっては体験走行やレンタルバイクが用意されていますので、練習してテクニックを磨きたい方はもちろん、ジムカーナを始めたい方も一度見に行ってみるのもお勧めです!
一人で広場で練習するよりも他の人がいることにより練習のモチベーションアップにもつながりますし、プロからのアドバイスはお金を払って参加する価値は十分あるくらい的確なものがもらえます。
今回はジムカーナの世界について紹介しました!
ジムカーナの費用は他のバイクの競技に比べて費用も敷居も非常に低いです!
公道で無理のある走りをするよりも財布にも命にも優しいです。
ただ敷居が低い分、モラルの低下やルールの認識不足も問題に発展していく可能性もあります。
バイク競技が安全に楽しめるものになるよう、ルールやマナーはしっかり守るようにしましょう!
皆さんのバイクライフが安全で楽しいものになりますように。
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