原付に乗っていてふと気づくと速度警告灯が点灯していない?

この場合は、警察に捕まってしまうのか?

また故障するにしても何が原因なのかの検証や自分でできる点検や修理の仕方、そしてショップに依頼した時の費用目安もご一緒にご紹介します!

日々の運転にとって大切な情報を送り続ける「スピードメーター」

そして違反防止の為に必要な「速度警告灯」のお話を、今回は記事にしています!

記事の更新情報

※2023年9月12日に最新情報を更新しました。

原付の速度警告灯がつかないときの対策

画像引用:教えて!goo

原付の速度警告灯がつかない時の対策は、「スピードに気をつける」です。

また、具体的な根本対策である点検と修理は後述しています。

原付は30km走行を義務付けられています。

それを超過したことを警告するのが速度警告灯の役割ですので、万一点灯しないと分かった時にはスピードメーターに気をつけ速度超過にならないようにしましょう。

一般道を走っていると、他の車両に影響されついついスピードが上がってしまいがちです。

そうならない為にも、速度警告灯が故障の際にはより一層スピードを意識して走行しましょう。

速度警告灯とは?

原付の速度警告灯とは、法定速度を超過したことを知らせる装置です。

原付は他の車両と異なり、法定速度が時速30kmまでと定められております。

このため、これを超過した際に警告するための装置としてメーター内部に備わっているのが速度警告灯になります。

一般的には誤差も考慮し35km前後で点灯するように作られています。

原付のフロントタイヤにあるスピードギアという装置からスピードメーターケーブルを介していつもみているスピードメーターにアナログで回転信号が送られ表示される仕組みです。

最近のインジェクション車などデジタル式のメーターの場合は、エンジン内部のスピードセンサーから信号をとっていたり、アナログでもパルス式の場合はプラグ点火からの信号で車速を出しているものもあります。

道路を走っていて、速度警告灯が点灯した場合はスピードを落として法定速度に直しましょう。

警告灯が付かない原因

速度警告灯がつかない原因は下記のようなものが挙げられます。

  • メーター自体の故障
  • スピードケーブル損傷
  • メーターギア故障
  • メーター内での断線
  • プラグの異常(パルス式)
  • スピードセンサー故障(デジタル式)

スピードを測るのに、原付ではフロントタイヤに付いている「メーターギア」から「スピードメーターケーブル」を介して、スピードを表示するメーターに回転数で送られてきます。

これがなんらかの故障や断線でメーターに届いていない場合は当然スピードメーターも動かず、警告灯もスピードメーター内の情報に反応するために点灯しません。

また、スピードメーターが動作していても、メーター内で断線や電球切れをしていると点灯しなくなります。

デジタルメーターの場合は、エンジンに付いているつい「スピードセンサー」から送られてくるので、一般的なアナログ車両とは故障の箇所が変わります。

警告灯が付かないと捕まる?

仮に速度警告灯が点灯しなくても超過速度走行中にしか点灯しないものですので確認のしようもなく、それが直接違反として捕まることは考えにくい状況です。

しかし、30km走行の義務を果たさず、スピード超過で捕まった場合に「速度警告灯が点灯しなかった」のを理由にしてしまうと、整備不良を指摘される可能性はあります。

目的があって装備されているものですので、万一警告灯が点灯しなかった場合は「速度超過」の方に配慮しておきましょう。

修理方法

速度警告灯の修理方法は以下のようになります。

まず、スピードメーター自体が作動しない場合は、スピードメーターケーブルやギアに損傷がないか確認してください。

フロントタイヤに繋がっているケーブルのネジがしっかり締まっているか、緩みであれば締め直して再点検、緩みがなければ以下のようにチェックしてください。

タイヤ側のソケットネジを抜いて、中のギアがタイヤを回した時に回っているか?

→回っていなければギアの故障(グリスアップ、または交換)

メーター側を抜いて前輪を浮かせて手で回した時に内部のワイヤーが回転しているか?

→回っていなければケーブルの損傷(交換)

というチェックになります。

これが問題ない場合は、メーターの故障が考えられますのでメーター基盤交換になります。

スピードメーターは動いている場合は以下のようになります。

メーターを外して、内部の基盤を取り出します。

電球が切れている場合は、基板に付いている電球を交換します。

電球以外の場合は、警告灯に繋がるハンダ付けなどの接合部分に異常がないか?断線していないかの確認になります。

異常があれば、再度ハンダ付け直すなどでの対処になります。

業者へのお願いの仕方と修理費用

ショップに依頼する場合の内容としては、以下のようになります。

スピードメーターが動くか動かないかについては、必ず告げてください。

費用としては作業箇所により異なります。

項目部品代作業時間目安
ワイヤー交換2,000円前後30min〜1h程度
メーターギア交換2,000円〜10,000円前後30min〜1h程度
メーター交換15,000円〜車種による1h程度
スピードセンサー交換10,000円〜1h〜2h程度

※工賃6,500円〜8,000円/時間(1h)

メーター周りの故障を防ぐために

メーター周りの故障を防ぐために以下の点に注意しましょう。

  • ケーブルの取り回し
  • 接合部などの隙間からの水やゴミの混入
  • メーターケーブル類の接続確認

交換や点検でスピードメーターケーブルを触るときは、取り回しを正位置に戻すことを忘れないようにしましょう。

無理な角度で取り付けると、運転に支障が出るだけでなく断線などの恐れがでてきます。

また、メーターギアのグリスアップやケーブル、接合部の注油をたまに行っておくのも良いでしょう。

特には錆は大敵ですので、ケーブル内に雨水などが混入しないように整備後はしっかりと締めておいてください。

また、メーターの接合部が劣化により隙間ができていたりすると、走行中の雨水や結露により内部に水が混入する恐れもあります。

盤面に割れやヒビなどがある場合は速やかに修理をしてください。


原付の速度警告灯がつかない時の対策は、「スピードに気をつける」でした。

具体的な点検と修理は「スピードメーターギア」・「スピードメーターケーブル」・「メーター本体」またインジェクション車は「スピードセンサー」の点検を行い、異常箇所を整備または交換することで改善します。

速度警告灯は原付にとって非常に大切な装置です。

壊れたままうっかり他の車両の流れに合わせて走っていたら、速度超過で違反になります。

速度警告灯が点かなかったという理由にすれば、更に整備不良を指摘されてしまう二重苦になってしまいます。

原付は特に他の車両と法定速度に差がありますが、車も運転される方は特に原付で一般道を走る時にはついつい忘れがちです。

そんなど忘れでも速度超過は立派な違反として、免許にもお財布にも厳しいことになってしまいますので、そうならない為にも日々の意識とメーター周りの点検を欠かさずやっておきましょう。

うっかりを防ぐ為にも、速度警告灯はあなたを守る大事な装備です!

ライダーちゃん
これは本当にみんなもしっかりチェックしてね!!!!!

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