チタンの焼き色がきれいな社外マフラー、大型バイクに乗り換えたらノーマルマフラーなのに案外排気音が大きくて、朝早くからエンジンをかけて出かけるのが忍びなく感じてしまう。

決して珍しい話ではなく何なら田舎以外、分かる分かると思う方のほうが多いのではないでしょうか?

今回はそんなマフラーの音量の悩みを少しでも解消できるように、いくつかの対策を紹介していきたいと思います。

記事の更新情報

※2023年7月6日に最新情報を更新しました。

バイクのマフラーの消音方法5つ

画像引用:ALLメンテナンス

今回は5つの消音方法を紹介していこうと思います!

お金があまりかからないものから、少しお金をかけてもいいという人にお勧めしたいものがありますので一度読んでみていただければと思います。

バッフルを取り付ける

(バッフル=インナーサイレンサー)

まず一番ポピュラーというか、消音する=バッフルを取り付けるというイメージが強いのではないかなと思います。

バッフル自体はネットショップでもバイク用品店でも種類はいくつか取り扱っており、安いものであれば1000円程度から購入も可能なので比較的試しやすい消音方法だと思います。

ただ注意していただきたいのが、マフラーによってはバッフル取付用の穴が開いているものもあれば、開いていないものもあります。

穴が開いていないマフラーの場合、ご自身でドリルか何かで位置決めして穴をあける必要がでてくるので、購入前に確認するようにしましょう。

そして取り付けた後ですが、マフラーは排気の圧力・振動が常にかかる部分です。

バッフルをボルト止めしたあと、できれば走行事にネジのゆるみがないか確認することをお勧めします。

いくら小さい部品とはいえ金属の塊なので、走行中に落下してしまうと後続車の事故につながりかねません。

しっかり自己責任で取り付け後のメンテナンスも心がけましょう。

金タワシを詰める

100均にもおいてある金タワシ(ステンレスたわし)をサイレンサーの奥側に丸々一個入れてしまいます!

この方法一番安価で一番コストパフォーマンスに優れます(笑)

作業自体もタワシを突っ込むだけで、手が汚れるのが嫌であれば手袋を用意していただければ準備はバッチリです。

サイレンサーの出口付近にタワシを入れると排圧で飛び出してきて飛んで行ってしまうので注意が必要です。

そこに気を付けて作業すれば1個でも2個でも量は調整して入れてもらえば大丈夫です。

グラスウールを交換する

グラスウールの交換は少しだけ難易度が上がります。

まずサイレンサーからインナーバッフルを外す必要があるので、インナーバッフルを止めてあるリベットを取る必要があります。

【リベットの取り方】
リベット中心に小さなくぼみがあると思います。
そのくぼみより一回り大きいドリルを用意してそのくぼみを中心に穴をあけていきます。しばらくするとリベットの頭と芯になっている部分がドリルで削れて外れるのでその作業を数に合わせて行います。

その時にあまり大きいドリルを使うと、組み立てなおすときに穴が埋まらなくなってしまうので注意してください。

インナーバッフルが外れたら、パーツクリーナー等で掃除をしながら古くなったグラスウールを外していきます。(グラスウールの細かいガラス繊維がかなり刺さるので長袖・手袋の着用をお勧めします。)

きれいに掃除が終わったら、新品のグラスウールをインナーバッフルに巻きつけサイレンサーの中に戻し再度リベット止めかボルトナット止めをして完了です。

グラスウールのガラス繊維が刺さると、お風呂に入っても寝るときも一日中チクチクに悩まされることになりますので十分な対策をお勧めします。

パンチングパイプを交換、加工する

パンチングパイプを交換する・加工するとありますが加工はどちらかというと音量を上げたりするのによく使われる手法なので、今回は交換を前提に話をしたいと思います。

サイレンサーの中のインナーパンチングを見て穴がいっぱい空いているので、穴が大きいほうが消音できるのかそれとも小さいほうがいいのかと考えてしまいがちなのですが、実際の音量はパイプの内径の大きさにと長さに左右されます。

音量を小さくしたいのであれば今ついているものよりも内径の小さいものを選んで長さは長いものを取り付けるようにしましょう!

サイレンサーそのものを交換する

正直音を変えるのにお金があるなら一番手っ取り早いのはこの方法です(笑)

今社外のマフラーがついているのであれば、それより音が小さくなるサイレンサーを探して交換してしまうのが一番簡単です。

ただノーマルマフラーがついている方は、どうしても社外のマフラーのほうが音が大きくなる傾向にありますので、グラスウールの交換など、メンテナンスで消音する方法をとられたほうがいいかもしれません。

マフラー音を静かにするメリット、デメリット

マフラーを静かにするメリット

近所迷惑になりにくい

楽しくバイクに乗り続けるためにも家族と近所の住人の方への配慮が一番大事で大変ですよね。

少しでも迷惑になりずらいバイクになれば、ご近所の方とも平和にバイクライフを送れるようになると思います。

車検はを気にしなくてもいい

社外のマフラーをつけていると、新品の時は車検対応のマフラーでも劣化によって音量が規定値を超えてしまう場合もあります。

普段から気を使って静かにしているマフラーであれば、車検のタイミングにお店で音量を測って急いで加工して等急な出費を抑えることにもつながるでしょう。

【デメリット】

マフラーの音を小さくしてのデメリットはあまりないですが、1つ上げるとすれば気づかれにくくなるということです。

車と比べてもサイズが小さく、それでも自転車よりはるかに速いスピードで走るバイクですから、自分の存在を適度にアピールするというのも安全面から見ると欠かせない点です。

このことがマフラーの音を小さくしたときのデメリットではないかなと思います。

それぞれの方法のメリット、デメリット

消音加工するにあたってはデメリットが共通になってしまいますので(サイレンサー交換)以外のすべてにおいてのデメリットを言います。

それは、何かしらマフラーの出口のサイレンサーに詰め物をしたりするので、結果的に抜けは悪くなります。

マフラーの抜けが悪くなるとどうなるかというと、キャブレター車の場合顕著に症状が現れますが、エンジンの不調につながります。

それはなぜか?バイクの調子がいい状態の時例えば、ガソリンの燃調(入)を10、排気(出)を10のイコールの関係だとしましょう。

それがマフラーに詰め物をしたことで排気できる容量が5に減ったとします。

するとどうでしょう?燃やしたエネルギーは10あるのに、排気する力が5しかないのです。

それでは力関係が不釣り合いで調子が悪くなることが分かりますよね。

なのでマフラーに対して消音をするのに加工を加えた場合、キャブレター側での燃調も調整する必要が出てきます。

その調整をせずに乗り続けるとエンジンにとっても負担がかかりますのであまり良い状態ではありません。

インジェクション車ではコンピュータが大まかの補正をかけてくれるのであまり気にする必要はないですがマフラー交換など大がかりな交換を行った場合には、ショップで燃調の調整をしてもらったほうがバイクの調子はよくなりますので頭の片隅にでも覚えておいていただけると幸いです。

サイレンサー交換においてのデメリットですが、金額が他に比べて高価になってしまうことと、逆にノーマルマフラーに比べて抜けが良くなる傾向になりますのでこちらも燃調を調整したほうがバイクの調子はよくなります。

メリットとしては、バッフルの追加・金タワシ・パンチングパイプの交換に関して共通で、非常に安価で作業自体もそんなに難易度が高くないことです。

バイクの様子も見ながら、簡単に効果が得られるので急遽車検に間に合わせたいやご近所からクレームが入ってしまったときなど試してみてはいかがでしょうか?

そしてグラスウールの交換ですが、これが唯一の根本治療な整備になりますので古いマフラーを使っていて音量が気になる方はこちらの方法がおすすめです。

メリットとしては交換したら使用環境によっては数年は消音効果が持続するという点です。

やってはいけない事

作業自体が簡単で安価なので誰でも試したいと思ってチャレンジする人も多いと思いますが、簡単な整備ほど雑な整備は止めましょう!

バッフル・インナーサイレンサーなど走行中に外れてしまったら後続車の大事故につながります。

それと加工後エンジンの調子が悪くなった場合、元に戻すか燃調の調整を行ってから乗るようにしましょう。

安易に行った作業で大きな代償を得ることになりかねないので、加工したら確認を怠らないようにしましょう。


  • バッフルを取り付ける
  • 金タワシを詰める
  • グラスウールを交換する
  • パンチングパイプを交換、加工する
  • サイレンサーそのものを交換する

以上がバイクのマフラーの消音方法となります。

皆さんのバイクライフが快適なものになりますように。

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