普通二輪と大型二輪のバイクは、車検が必須となっています。

しかし、しばらく乗る機会がなく放置していると、うっかり車検が切れたままになってしまっていることも。

車検が切れてしまうと公道を走れませんので、バイクについて相談できるお店まで移動させることすら、不可能になってしまいます。

そんな困った状況になってしまったら、一体どうすれば良いのか。詳しく説明していきますよ。

バイクを車検切れから復活させるまでの手順

画像流用:バイクサップ

車検が切れたバイクをまた乗れるような状態にするには、どうしたら良いのでしょうか。

その手順を説明していきます。

必要書類を揃える

まずは書類を揃えることから始めましょう。

車検に必要な書類は以下の4点です。

  • 自賠責保険証明書
  • 車検証(自動車検査証)
  • 軽自動車税納税証明書
  • 定期点検整備記録簿

※そのほか、印鑑やお金が必要となります。

自賠責保険の期限が切れている場合は、車検と同時に加入することになります。

このあと説明に出てきますが、バイクショップなどに頼む場合は一緒に手続きをしてもらえることもありますので、ここでは揃っていなくても大丈夫です。

軽自動車税納税証明書を紛失した場合は、住んでいる場所の役所で再発行してもらいましょう。

定期点検整備記録簿というのは、「メンテナンスノート」などという名前でバイクと一緒に配布されいるものです。

もし無ければ、インターネットでダウンロードして印刷しておいて下さいね。

仮ナンバーや輸送車の手配

書類が揃ったら、次は車検を受ける場所までバイクを輸送するための手配をします。

やり方は2つあります。

  1. 仮ナンバーをつけて公道を走れるようにし、運転して車検場(陸運局)まで行く
  2. 輸送してくれる車に乗せてもらい、車検場まで運ぶ(※または、輸送してくれるバイクショップ経由で車検に出す)

それでは、1つずつ詳しく説明していきますね。

仮ナンバーをつけるというのは、「車検を受けるために公道を走る」という理由で、仮のナンバープレートを発行してもらうということです。

仮のナンバープレートがついていれば、公道を走ることが可能になります。

ですのでその状態で自力でバイクを走らせて、車検を行う陸運局まで行けばOK。

仮のナンバープレートを発行してもらうためには、まず自賠責保険に入ります。

それが住んだら、住んでいる場所の役所(市役所や区役所)へ行き、仮ナンバーの発行手続きをしましょう。

仮ナンバーを発行するためには1,000円弱の手数料がかかることと、有効な期間が5日間と短期間になります。

そのため、車検の日程を考えて計画的に手続きをしないといけないので注意して下さいね。

なお、必要な書類や費用は役所によって異なりますので、行く前にしっかり確認しておきましょう。

次に、輸送してくれる車を手配するというやり方についてです。

もし知り合いがバイクを運べるようなトラックなどを持っていれば良いですが、大抵の場合はバイクショップに頼むことになります。

過去にお世話になったことのある店や、近くの店に相談してみましょう。

その際、バイクショップを通して車検をお願いできることもあります。

車検を頼めば運送費はサービスしてくれるなど、お店によって料金が異なります。予算に合わせて車検ごとお願いするかどうか、決めて下さいね。

車検を受ける

車検が受けられる場所までの輸送手段が決まったら、いよいよ車検を受けることになります。

自分で陸運局へ行って車検の手続きをする場合は、事前に予約をしてから行きましょう。

初めてだと、書類の記入などに戸惑うこともあります。時間に余裕を持って向かうようにして下さいね。

仮ナンバーをつけて陸運局まで行った場合は、車検終了後に早めに仮ナンバーを返すのを忘れずに。

有効期限までに返せなかった場合や、有効期限切れの仮ナンバーで公道を走った場合には罰則がありますので気を付けましょう。

バイクショップに車検ごと頼んだ場合は、お店から指示された通りに書類などを揃えたら、あとは待つだけになります。

保険の確認

車検が無事に通ったら一安心。

しかし、そのバイクを公道で乗るにはもう1つ重要なことを確認しなくてはいけません。

任意保険についてです。

もし任意保険に入っていた場合、車検が切れるタイミングで任意保険の中断手続きというものを行って一旦任意保険も止めておくことができます。

過去にこの手続きを行っているならば、車検が通ったことを連絡して任意保険を再開してもらわなければなりません。

車検後にバイクの運転を始める時に、任意保険の会社にも連絡を入れておけるよう、保険の書類や連絡先をしっかり確認しておきましょう。

車検切れのまま公道を走行すると

先程説明の中にも出てきましたが、車検と自賠責保険はセットで有効でないと公道を走ることができません。

この規則を破った場合は、罰則を受けることになるので絶対にやめましょう。

車検と自賠責保険の両方ともが期限切れのままで公道を走行した場合は、以下の罰則が定められています。

  • 免停(90日間)
  • 12点の違反点数
  • 1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金

もし自賠責保険は有効期間内だが、車検は切れているという状況で公道を走った場合は、罰則の内容が違って以下のようになります。

  • 免停(30日間)
  • 6点の違反点数
  • 6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金

違反点数が合計で15点になると、免許が取り消しになってしまいます。

車検も自賠責保険も期限切れのままで公道を走ってしまうと、一気に15点に近い違反点数を得ることに。

この罰則を受けた後、スピード違反などで3点の違反点数が加算されて、あっという間に免許取り消しになることもあります。

せっかく取った免許が無くなってしまわないよう、ご注意下さいね。

難しい場合はバイクショップへの相談や代行も選択肢に

車検の切れたバイクを自力で復活させるには、仮ナンバーを取得して陸運局まで行き、書類記入などもして…と、手間がかかります。

忙しくて時間が取れないとか、自分で色々と調べて手配するのが大変なようであれば、バイクショップへ相談した方が良いでしょう。

バイクショップはプロなので、スムーズに車検切れに対応してくれるはずです。

また、車検を代行してくれる業者もありますので、輸送や費用などの面で納得のいく業者が見つかれば、そちらに頼むというのもアリですよ。


車検切れのバイクを復活させるための、方法と手順について説明しました。

全て自分でできるならそれでも良いですが、自力での車検に慣れていない人や手間がかかるのが大変だという人は、バイクショップや代行業者に頼みましょう。

くれぐれも、車検切れや自賠責保険が切れているバイクで運転することは、絶対にやめてくださいね。

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