自慢の原付の最高速度をもっと上げたい!そんな時どうすればいいでしょうか。自分で最高速度上げるためにできることもあります。

原付の最高速度を上げる方法、どんな工具や部品が必要か?

上げた場合のメリットやデメリットなどについて、さらに排ガス規制で変わる原付の未来まで詳しくご紹介します。

原付の最高速度を上げる方法

画像引用:【ウェビック】ショッピング

原付の最高速度上げるには

  • リミッター解除
  • ボアアップ
  • パーツの交換

などの方法があります。

リミッター解除

皆さんもリミッター解除という言葉は聞いたことがあると思います。

リミッターというのは、メーカーが自主規制した速度よりさらに加速できない様に車体をコントロールしているパーツです。バイク全般、車にもついています。

ちなみに原付一種は60kmまでのリミッターがついています。原付二種に関しては車種によって違いがあります。

原付の場合のリミッター解除はCDIを交換するかプーリーの交換になります。CDIの交換は難しい作業ではないので初心者でも可能です。

ボアアップ

ボアアップはボア(シリンダーの内径)をアップ(上げる)するという意味で、50ccの原付の排気量を70ccに上げたりする事を言います。

ボアアップすることによって馬力が上がるのでスピードが上がるということです。

ボアアップは頑張れば自分で行うことも出来ますし、ショップでボアアップしてくれるところもあります。ショップに持ち込む際は予めボアアップが可能かどうか調べましょう。

ボアアップの注意点としては、50ccを超えた時点で原付二種としての登録が必要になり、同時に50ccまでの原付免許では運転できなくなります。

パーツ交換

リミッター解除や、ボアアップに合わせてスピードアップに関わってくるパーツを交換するといったことも欠かせません。

ここで交換したいパーツが

  • パワーフィルター
  • プラグ
  • チャンバー
  • ウェイトローラー
  • プーリー

などです。最高速度はバイクの複数の箇所が力を合わせることによって相乗効果的にアップします。

リミッターを解除しても、エンジンの排気量を上げても駆動部分がそれに見合う物でなければ機能を発揮できません。

小さな部品を変えることで原付の最高速度が大きく変わることもあります。

自分でできる最高速度の上げ方

今回は初心者でもできるCDIの交換によるリミッターの解除を簡単に説明していきます。

CDIの交換はドライバーだけで出来ますし、原付改造の第一歩でもあります。

CDIはCapacitive Discharge Ignitionの略で、スパークプラグに点火したり車体のスピードを制限したりする役割を担っています。

なのでCDIは基本的にどの車両にも付いています。

しかし、純正のCDIだとメーカーの速度規制が付いていて、それをリミッターと呼びます。

純正のCDIから社外製のCDIに交換すればメーカーの速度規制は無くなるので、車体本来の出せるスピードに近づくと言うわけです。

CDIを購入する際は、接続部分の端子が純正のCDIの端子と同じかチェックしましょう。車種によって端子が違う場合があります。

CDIは大体の場合フロントカウルの中に入っています。

フロントカウルを外して中を見ると、ゴム製の容器かバンドでフレームに付いていますのでフレームから取り外して交換をします。

純正のCDIを取り外したら、新しい社外製CDIを取り付けます。

その後元の場所にもう一度付け直すのですが、この時社外品のCDIは純正の物と若干サイズや重さが違う場合があるので、そんな時は結束バンドを使って固定しましょう。

しっかり固定しないと走行中の振動で落ちてきます。

これで純正CDIから社外CDIへの交換は終わりです。

リミッターは解除された状態になりました。これだけでもバイクの最高速度が上がったのを感じられると思います。

これに合わせてボアアップしたり色々な部品を交換することで、さらに最高速度を上げることができます。

どんな部品や工具が必要なのか?

最初にボアアップについてです。

ボアアップキットを購入して、自分作業をするか、ボアアップできるショップに持ち込むかになります。

ボアアップキットがあれば、他に必要なのはトルクレンチとドライバー、やる気と多少の知識です。

初めてなら立ちあってくれる経験者がいなければ難しいかもしれません。ボアアップは自己責任です。

ショップに頼むと大体キット込みで大体2万円くらいかかります。

次にパーツの交換です。

上の項目でもあるように、ここで交換しておきたいパーツが

  • パワーフィルター
  • プラグ
  • チャンバー
  • ウェイトローラー
  • プーリー

になります。

それぞれ交換の手間が違い、パワーフィルターとプラグの交換は比較的に簡単に行えます。

必要な工具はパワーフィルターはプラス、マイナスドライバーと、車種によってはトルクレンチが必要になります。

プラグ交換の場合はプラグレンチという工具が必要で、車種によってプラグレンチのサイズが変わるので自分の原付に合ったものを購入しましょう。

日頃のメンテナンスも最高速度に影響する

リミッター解除やボアアップやカスタムをしても、日常点検を怠ると、速度が上がらない原因になります。

タイヤの空気圧や劣化状況、オイルの交換、カムチェーンの緩みやプラグの点検など基本的な点検で全体の効率が上がりますし、もちろん速度にも繋がります。

簡単なチェックなので定期的にしておきましょう。

原付の最高速度を上げたときのデメリットについて

原付の最高速度を上げると、車体のいろいろな部分に負荷がかかることになります。結果的に原付の寿命を縮めると言えるでしょう。

またパワーフィルターやチャンバーの交換によって排気音が大きくなることもあり、近所迷惑になるということも考えられます。

そもそも原付一種の場合、公道では一応法定速度が30kmなのでスピードを出せるタイミングがあまりないということも大きなポイントです。

逆にメリットとしては、自分の原付の性能が上がることです。パワーフィルターを付けたり、簡単なことでも自分で行う事で今後のバイクライフがきっと更に楽しくなります。

原付が消滅する!?『令和2年排ガス規制』とは?

令和2年、12月に出された新たな排ガス規制によって原付は消滅するとまで言われています。

今回欧州でも新たに採用された排ガスの新規制値と日本も同等の規制値で、一酸化炭素の排気量規制値は車種によっては今までの3分の1という場合もあり、今後色々なバイクが生産が終了されるということです。

原付一種だけは幸いな事に施行が令和7年からとまだ猶予がありますのでもう暫くは大丈夫そうです。


原付の最高速度を上げるには

  • リミッター解除
  • ボアアップ
  • パーツ交換

などを行う必要があります!

原付を速くするアイデアが浮かびましたか?

リミッターの解除は違法と思われている場合もありますが、リミッターはメーカーが自主規制として取り付けている物なので解除すること自体に問題はありません。

それよりも原付50ccの法定速度30kmの方が問題です。ボアアップする時は小型以上の免許の取得をお忘れなく。

ここまで読んでいただき有難うございました。

楽しいバイクライフのお手伝いになれれば幸いです。

Twitterでフォローしよう