バイクの振動が大きくなってきて困っている。

すぐに対処した方が良いのか、それとも放置していれば自然と直るものなのか?

その振動放っておいては危険です!

バイクの振動の原因候補から対応策まで今回は記事にまとめてみました!

すぐにできることから改善していけば、この振動の悩みから解放され

自分もバイクも幸せになれます!

記事の更新情報

※2023年8月15日に最新情報を更新しました。

バイクの振動の原因

画像引用:京都のバイク屋 M&Eproducts

バイクの振動にはいくつかの原因が考えられます。

走行中のハンドルへの振動は 「シミー現象」 と呼ばれ、酷くなるとハンドルを取られて事故につながってしまいます。

シミー現象を感じたらすぐに以下の点をチェックしてみてください。

  • タイヤの空気圧(パンクなども)
  • タイヤ溝の異常摩耗(偏摩耗)
  • 過積載(荷物の積みすぎ)

未舗装路などでは地面との凹凸での共振も考えられますが、目視では分からない場合は以下のことも考えられます。

【ホイールバランスの狂い】

スポークホイールの場合はセンター不備(スポーク調整で中心が合っていない)

特に不備は見当たらないけれど、シミー現象が治らない場合は上記の点検をしてください。

タイヤの異常

バイクのタイヤの空気圧不足や、タイヤ溝の偏摩耗による異常はハンドルにそのまま影響してきます。

路面との唯一の接地面になるのがタイヤです。

この部分に異常があるとそれはそのままハンドルに振動などで伝わってきます。

タイヤが片側だけ異常に摩耗していないか?パンクなどしていないか?

また空気圧が不足しても影響してきますので、日常的な空気圧のチェックはしっかり行っておきましょう。

ホイールの異常

ホイールの変形やバランス不良、またスポークホイールはセンター出しの不良などの異常があります。

何かに乗り上げたりして、目には見えないレベルでホイールが変形してしまってもシビアにハンドルに影響してきます。

また、真円に近い形でバランスを保てるように「重り」を付けて調整している場合もありますが、その重りが合っていない場合も同じ状況です。

スポークホイールはスポークで調整してセンターを合わせていますが、これがうまく調整できていないとバランスが取れていない状態になります。

過積載

荷物の過積載は車体のバランスを崩してしまい、振動として伝わってくる場合もあります。

本来の荷重バランスを保てず、リアに重心が持っていかれてフロント側がうまく接地できず、タイヤの性能を発揮できないばかりか「浮き」によるわずかなロードノイズでも拾ってしまったりして振動を感じます。

特に加速や発進時にトルクもかかり重心が偏ると顕著になり危険ですので、荷物を減らしてバランスを取りましょう。

各部締め付け不足、緩み

各部の締め付け不足によるガタが振動として伝わってくることもあります。

点検や交換作業後だけでなく、長く乗ることで自然的に各部の締め付けが緩んでくることもあります。

自分が触った場所はもちろんですが、駆動系周りやエンジン周りのボルトなどを今一度確認してみましょう。

ミッション内部の破損

ミッション内部で部品の破損などの異常があると、振動として伝わってきます。

ギアの摩耗や損傷、またベアリングやクラッチシュー関係などの老朽化で動力をうまく伝えきれず、振動となって表れる場合があります。

振動が主に変速時に起こり、異音がする場合などはミッションの点検を行ってみましょう。

エンジンマウントの劣化

エンジンマウントの劣化はエンジンの振動をそのまま車体に伝えてしまいます。

エンジンも車体と連結する部分を「エンジンマウント」と称します。

この部分は車体に対してバランスを保つことで収まっているのですが、長く乗っていればストレスによりズレが生じていきますので、その車体とエンジンのわずかな隙間での「揺れ」が振動になります。

エンジンマウントはそのズレを正して、正位置で収めてきちんと締め付け直すことで改善されます。

エンジンマウントは、衝撃吸収のラバーを施したタイプのものもあります。

ライディングポジション

ライディングポジションを改善することで荷重のかかり方が変わり、振動が軽減される場合もあります。

過積載と同じく、正しい荷重をかけないとフロントタイヤが接地しきれず振動になって感じたり、ハンドルを正しく抑え切れていない時に生じる遊びや逃げの部分が振動に感じたりすることもあります。

そのまま乗り続けても大丈夫?

振動を感じたら、何かしら異常がある証拠ですのですぐに点検に出しましょう。

通常には無い振動を感じるということは、何かしら不具合があるという表われになります。

過積載やライディングポジションの改善で治る場合は別として、まずは空気圧やタイヤ溝の点検から行っていきましょう。

そのまま放置して乗り続けると故障や事故の原因になり兼ねません。

原因別、対策、修理方法

原因別にみた対策と修理方法は以下のようになります。

原因対策修理方法
タイヤ空気圧不足 日々の点検 空気を入れる
タイヤ偏摩耗乗り方の改善などタイヤ交換
ホイールバランスバランサーによる調整ショップ依頼3,000円前後/本
ホイール変形 修正 ショップ依頼
15,000円〜状態による
エンジンマウント調整(交換)10,000円〜車種による

主だった要因はやはりタイヤホイール関連が最優先になるとは思いますが、先入観に捉われず原因究明についてはすべての可能性を考慮して行っていきましょう。
ライディングポジションの見直しや無理な過積載をやめるなどは前提として、不具合や故障にまつわるものはこのようになります。

故障を防ぐために日頃からやっておくべき事

故障を防ぐために日頃から行っておくべき事はやはりまずタイヤ周りの点検です。

ホイールの変形やエンジンマウントの振動なども、タイヤが空気圧を正しく有していれば衝撃緩和になるのでなかなか影響されにくくなります。

またタイヤ溝も適切な量が残っていなければ、路面からの振動を吸収できずにノイズとして振動に変わります。

タイヤの偏摩耗を見つけた場合は車両側の不具合だけでなく、停車時に変にハンドルを動かして擦り切っていないかや、曲がる時の姿勢などで荷重のかかり方がおかしくなっていないかなど自分の癖についても気にしてください。


単純に振動があると言っても様々な状態での症状があると思います。

まずはシミー現象が起きたら以下を疑ってみてください。

  • タイヤの空気圧(パンクなども)
  • タイヤ溝の異常摩耗(偏摩耗)
  • 過積載(荷物の積みすぎ)

アイドリング中からなのか、それとも走行中の一定条件の元に始まるのか、などその症状の出た状況も加味して原因は探っていきましょう。

ショップに相談する場合はその状況も合わせて伝えてください。

また、過積載は安全運転の妨げにもなりますので絶対にしないこと。

いざという時にフロントが浮いて舵が取れなくなってしまうと、事故に繋がってしまいます!

ライダーちゃん
事故にならないようにみんなも気を付けてね!

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