※2023年6月12日に最新情報を更新しました。
アメリカン・スポーツバイク問わず最近よく見かけるようになったバイクスライダーというパーツですが、皆さんご存じでしょうか?
取付位置は車種、用途に合わせて数か所あるのですが多いのがフレームから両サイドに5cm程飛び出した状態で取り付けられているものをよく見かけます。
あとはモタード車両などでは前後のアクスルシャフトの延長線上に取り付けていたりするものですね!
今回はいろいろな転倒パターンを交えながらバイクスライダーを紹介していきたいと思います。
バイクのスライダーは危険?
バイクスライダーは危険になる可能性がある!といえるパーツでもあります。
もともとノーマル状態ではついていないパーツなので取り付けた場合のメリット・デメリットがもちろんあります。
次項から説明していきますのでぜひご覧ください。
スライダーを装着するメリット
外装パーツの損傷を防ぐ!
フルカウルのスポーツバイク、50ccから1000cc超のバイクまで様々なサイズがありますがピカピカの外装にオリジナルのデカールまで張ってあるととてもかっこいいですよね!
ただそんなフルカウル・材質は樹脂でできていますので少しの転倒で簡単に割れてしまいます・・・
被害額は様々ですが、ドゥカティ等では片側交換で数10万円になるような高額になることも・・・
そのような被害を防ぐのがこのバイクスライダーです!
フレームにボルト止めで簡単に取り付けることができ転倒時アスファルトにスライダーが先に接触して滑走することによりカウルの損傷を防ぐことができます!
転倒して曲がってしまったときはスライダーの買い替えにはなりますが、外装交換に比べればお財布にもかなり優しいでしょう。
私もスライダーを取り付けようか考えた時もありましたが、私はデメリットを考え取付をやめました。
次はそのデメリットについて記述していきたいと思います。
スライダーを装着するデメリット
スライダーを装着した時のデメリットを書きます。
転倒時の滑走距離が延びる
転倒時アスファルトに接触する面積を考えた時カウル全面をガリガリ削っていくか、スライダーがついてアスファルトに接触する場所がスライダーの点での接触だと考えた時に、アスファルトへの抵抗が小さいのはどちらでしょうか?
もちろん点で接触するスライダー有の時だとわかりますよね。
なぜそんなことを言うのかというと、転倒時アスファルトへの接触が少ないスライダー有りだと路面との摩擦が少なく滑走距離が延びることにつながります。
サーキットのような広い場所だとまだ良いですが、一般道で転倒時滑走距離が延びるということは、リスクの増加につながります。
対向車線に飛び出したり、崖へ向かって止まらなかったり・・・
転倒するとライダーは成すすべがないので、できるだけバイクが離れていかないほうが良いというのが分かると思います。
立ちごけで廃車に
取付場所がフレームにボルト止めという話をしましたが、コーナーでバイクが傾いている状態での転倒ではスライダーと路面との距離が近づいている状態なのでスライダーへの衝撃というのは少なく済みます。
ですが立ちごけ等バイクが直立に近い状態でこけてしまうと、スライダーから路面への距離が遠いためバイクの車重全部がかかった衝撃をスライダーの取り付け部が点で受け止めることになります。
なぜそれがいけないのか?
100という面積で200という衝撃を受け止める時は100という面積で力を分散して受けます。
それがスライダーの点、1という面積で200の衝撃を受けるとすごい力がかかることが想像できますよね?
その衝撃が取り付け部のフレームが受けることになるので、最悪の場合フレームが曲がり廃車になることも・・・
実際に知り合いは一旦停止時に車に後ろから当てられて、その場でこけただけだったのですが、スライダーの部分のフレームがひずみ廃車・乗り換えとなりました・・
スライダーの種類
どこに取り付けるかで多少名称が変わりますが一般道でよく見かけるのが
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- フレームスライダー
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- エンジンスライダー
の2種類です。
モタードなどのサーキット走行でよく見かけるのが
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- アクスルスライダー
スライダーの選び方
自分が何を守りたいかで選べばよいと思います!
スポーツバイクで外装パーツを守りたいときはフレームスライダー、ネイキッドやアメリカンなど外装にメッキパーツを使っていたり、エンジンがむき出しの車両ではエンジンスライダー、もしくはフレームとエンジンスライダーの併用
サーキット走行での損傷を防ぎたいときにはアクスルスライダーを用いるなど、どこにメリットを感じるかで選べば大丈夫です!
汎用品で様々なカラーもありますので、ワンポイント色を入れてみるのもありだと思います!
スライダーの取り付け方法
スライダーの取り付けは比較的簡単です!
エンジンスライダーの場合
まずスライダーは説明書を見て仮組しておきましょう!
次に車両にもともとついているボルトを左右一本ずつ外します。その場所に最初に仮組しておいたスライダーを取り付けます!以上になります!
フレームスライダーの場合
スライダーを仮組しておいて、説明書を見ながら既存のネジ穴に取り付けをするだけです!
車両によってはカウルに追加で穴あけ加工など作業が発生する場合があります。インターネットで説明書のついてない安いものを選ぶとその傾向が強いです。
メーカーものだと追加加工が必要な場合、説明書や商品ページに詳しく記載がされていますので購入前に確認してみることをお勧めします。
店舗での装着費用
部品代金とは別でカウルを外すなどの作業が発生しない場合の工賃としてはおおよそ2000円~となっております。作業時間としては10分程度となります。
店舗で取り付ける場合は、店舗でスライダーを購入してお願いしたほうが商品の特性を分かっていますので追加工賃もかかりにくいかもしれません。
ディーラーなどに行かなくても、用品店で取付も可能ですので覗いてみるのもいいでしょう。
スライダーを装着した状態で車検に通るのか
車種純正品として販売されているものを取り付けている場合、基本大丈夫ですが、汎用品をご自身で取り付けた場合注意が必要です!
車検として見られるのは車幅です!
車検証に記載されている幅の±2cmにおさまっていることが車検に通る条件となりますので注意しましょう。
ユーザー車検で車検を受けようとして、スライダーの長さだけで落とされるのは悲しいので自分で長さを測って少しでも不安があるのであれば、外して車検に臨まれることをお勧めします!
今回お伝えしたバイクスライダーは危険かどうかですが危険になる可能性があるパーツということです。
もともとノーマル状態ではついていないパーツなので取り付けた場合のメリット・デメリットがもちろんあります。
今回スライダーについてメリット・デメリットをお伝えさせていただきましたが、どこにメリットを感じるか、デメリットが大きくないかをよく考えて取り付けられることをお勧めします。
皆様楽しいバイクライフをお過ごしください。
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