暑いときは半袖短パンでバイクに乗りたい!でも違法って聞いたことがあるんだけど、本当?
夏になると半袖短パンでバイクに乗っている人を見かけますよね。
でも、半袖短パンでバイクに乗っても違法にならないのでしょうか。
バイクで半袖短パンは、決しておすすめできることではありません。
今回は、半袖短パンでバイクに乗ると違法なのか、またその危険性、そしてサンダルでバイクに乗った場合の違法性も合わせてご紹介していきます。
バイクで半袖短パンは違法?
結論からいうと、半袖短パンでバイクに乗ること自体は違法ではありません。
バイクウェアには半袖タイプもありますよね。
もっというと、タンクトップや水着のままバイクに乗ったとしても違法にはならないのです。(ただし街中を水着のままバイクで走ると高確率で職務質問を受けます)
でも教習所では長袖長ズボン(手袋、シューズ)着用で技能教習を受けませんでしたか。
教習所内で出せる速度は40㎞/hまでのところがほとんどですが、その範囲であっても半袖短パンで転倒したら危険だからです。
車と違いバイクに乗っているときは、体を守るものがありませんよね。
半袖短パンが違法だからではなく、ライダーさんの体を守るために長袖長ズボンを推奨しているのです。
半袖短パンは違法ではないがデメリットがある
違法ではないのですが、半袖短パンでバイクに乗ることにはデメリットしかありません。
一度でも転倒してケガをした経験があれば、半袖短パンでバイクに乗ることはしないはず。
ケガの度合いが違うからですね。
ここでは半袖短パンでバイクに乗るデメリットや、実際に転倒するとどうなるかをご説明します。
半袖短パンでバイクに乗るデメリット
ケガ・やけど
露出している肌がアスファルトにこすれると、たとえ立ちゴケでも速度10㎞/h程度で走っていても、思っている以上のケガをします。
もしも40~50㎞/hで走行中に転倒したら、かすり傷程度では済みません。
長袖長ズボンでも薄い生地であれば裂けてしまいますが、肌が露出しているよりもまだマシです。
また転倒した際に、自分のバイクに挟まれる、あるいは車と接触する可能性も。
熱々のマフラーに露出している肌が触れると・・・想像通り、ケガに加えてやけども負うことになります。
転倒しなくてもうっかりマフラーに触れてやけどした、という経験があるライダーさんも少なくありません。
半袖短パンでバイクに乗ると、やけどや大ケガにつながる可能性が高いのです。
日焼け
バイクに乗るんだから日焼けくらい!と思うかもしれませんが、日焼けは体に疲労感をもたらすことをご存じでしょうか。
近くのコンビニに行く程度なら問題ないでしょうが、長距離ツーリングでは疲労感が増すということも覚えておくといいでしょう。
また半袖短パンでバイクに乗ると、露出している肌だけが日焼けするため、かなりみっともない焼け方をします。
ちなみに半袖+グローブで日焼けすると、両手にグローブはめてゴルフしたの?というような焼け方になりますよ。
体感温度
夏場に直射日光を浴びると暑いですよね。
半袖短パンのほうがバイクに乗った時涼しいように思われがちですが、肌を露出しないほうが涼しいのです。
走行中は風に当たっていても、じりじり照り付けられていると暑い・焼ける・疲れるでいいことはありません。
また風にあたり続けていると代謝が悪くなるので、疲労感がアップします。
虫や小石があたる
バイクで走行中に小石がはねてぶつかったり、虫が当たることも。
小石といっても、速度を出しているとバイクに傷がつくほどの威力があります。
半袖短パンで露出している肌に当たると痛いどころでは済みません。
虫が当たってケガをすることはあまり考えられませんが、カナブン系の硬い虫が素肌に当たると結構痛いですよ。
半袖短パンで転倒するとこうなる!
立ちゴケ・速度10㎞/h以下で走行中に転倒した場合、主に膝から下・手を地面に打ち、場合によっては肘も打ちます。
むき出しの肌はこすれて擦り傷になり、しばらくひりひりするでしょう。
では半袖短パンでバイクに乗り、速度40㎞/h以上で走行中に転倒したらどうなるでしょうか。
ざっくり肉が切れて骨が飛び出したり、肉がえぐれたり、病院で何十針も縫う羽目になったりと、かなりの大ケガを負います。
また痛いだけでなく、当分の間バイクに乗れなくなることも・・・
こんなことなら半袖短パンで乗るんじゃなかった!とならないようにご注意ください。
違法じゃないならバイクで半袖短パンはアリ?
違法じゃないなら、夏の暑いときや近所に行く程度は半袖短パンでバイクに乗っても大丈夫でしょ?
と思うライダーさんも多いでしょう。
これはライダーさん自身の問題であり、転倒した際のケガのリスク、日焼けや疲れなどのリスクを十分承知の上であれば、半袖短パンでバイクに乗るのもアリかもしれません。(ただし、おすすめはしません)
でも「暑いから半袖がいい」という場合はジャケット着用がおすすめです。
半袖より長袖ジャケットがおすすめ!
夏場に長袖でバイクに乗ると暑い!というのが理由で半袖を着たいなら、その上に長袖のバイク用ジャケットを着ることを検討してみては。
特にバイク用のメッシュジャケットは通気性がよく、半袖で肌を露出するよりも格段に涼しく快適です。
またプロテクト機能つきのバイク用ジャケットもあるので、涼しく安全にバイクに乗りたい方はチェックしてみるといいでしょう。
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半袖短パンは違法じゃないならバイクでサンダルは?
バイクで近所のコンビニに行くくらい半袖短パン、それとサンダルでもいい?
大きなバイクはシフトチェンジをするため、サンダルで乗ることはまずないでしょう。
では、シフトチェンジ不要のスクーターなどにサンダルで乗るのは違法なのでしょうか?
バイクにサンダルで乗るのは違法?
「道路交通法」では違反になっていません。
しかし各都道府県の「道路交通法施行細則」では、バイクや車を運転する際の履物について定められています。
「げた、スリッパ、木製サンダルなどの運転操作に支障を及ぼす履物」で運転してはいけない、となっているところがほとんどですが、なんと茨城県の場合は「サンダル」もしっかり含まれています。
茨城県以外のエリアでも、サンダルでバイクに乗っていると「安全に運転できない」という理由で違反になる可能性があります。
ほんの少しの距離でもバイクに乗る時は、「半袖・短パン・サンダル」以外の服装が無難でしょう。
半袖短パンでバイクに乗るのは違法ではありません。
しかし、
- 大ケガの可能性
- 日焼けをする
- 暑い
- 飛び石や虫がぶつかる
などのデメリットがあります。
大ケガなどのリスクを承知の上なら半袖短パンもアリですが、決しておすすめはいたしません。