皆さん!バイクライフを楽しんでいますか?

地球温暖化の影響か、暑い日が多くて重装備でバイクに乗るのは大変ですよね^^;

ちょっとバイクで近所のコンビニや河原へ水遊びに行く際についついサンダルで出かけてしまう事もありますが、それって実はNGかもしれません。

今回は 「サンダルでバイクに乗るとどうなるのか!」 について詳しくお話ししていきたいと思います!

記事の更新情報

※2023年7月7日に最新情報を更新しました。

バイクにサンダルだと捕まる?

画像引用:近藤スパ太郎の『Riding High ~♪』

最初にこの疑問にお答えしておくと、バイクをサンダルで運転すると捕まる可能性があります。

夏になると川遊びをしに行ったり海に泳ぎに行ったりと、サンダルで外に出たい日が増えますよね。そんな中でついついサンダルでバイクに乗ってしまうと、交通違反になる可能性があるというのです。

ではこの可能性というのは一体どういう事なのでしょうか?

実は、このサンダルの扱いに関しては、各都道府県によって少し解釈が変わってきます。

例を挙げるとするなら神奈川県の規則には 「げた、スリッパその他運転を誤る恐れのある履物を履いて車両(軽車両を除く)を運転しない事」 と明記されているのに対し、愛知県の規則には 「運転の妨げとなるような衣服又は履物を着用して車両等を運転しない事」 と記載されており、その判断基準は各都道府県、あるいは警察官個人によっても曖昧であるようです。

では警察に捕まった場合の違反点数、反則金はどうなるのでしょうか。

これについて筆者が調べたところ、サンダルでバイクを運転した際には、公安委員会遵守事項違反となり、違反点数はつきませんが反則金が取られるようです。

その反則金は、原付バイクが5千円、原付バイク以外の二輪車は6千円と、決して安くはない反則金を取られるようです。(筆者が普段愛用している靴なら7足買えます^^;)

サンダルが運転の支障になるかと聞かれれば、履いているサンダルやバイクの種類、運転する人の技量によっても変わってくるかとは思いますが 「捕まり、反則金を取られる可能性がある」 という事を頭に入れておいて下さい。

こういった曖昧な規則はサンダルだけではなく、ブルートゥースイヤホンなどを使ったハンズフリー通話に関しても各都道府県などによって扱いが変わってくるので、お住いの都道府県や近接県、旅行先の都道府県の規則を今一度確認しておくようにしましょう。

これは余談ですが、少し前に僧衣を着て自動車を運転していたお坊さんが運転操作に支障を及ぼす恐れがあるということを理由に交通反則切符を切られたという話がSNS、そしてテレビの話題となっていた事を覚えている方も多いのではないでしょうか?

その時はSNS上で日本中の僧侶たちが ハッシュタグ 僧衣でもできるもんとつけて僧衣姿で各々色々な曲芸を披露する事で、日本中、また世界中に問題提起をしたことで話題となりました。

ただこれと同じように一般人、一個人がサンダル一つで問題提起をするのは非常に難しいので、バイクに乗る際は安全性も考え靴、あるいはバイク用のブーツで運転する事を心がけましょう。

半ヘルは実はダメ?捕まる服装、装備

ヘルメットの規格には 「125cc以下限定」と 「排気量無制限」の二種類があります。

街中でよく見るいわゆる暴走族、珍走族と言われる方々が被っている、半ヘル、半キャップと呼ばれるヘルメットをよく見かけますよね?あれは実は125cc以下限定 の規格で販売されています。

なのであのヘルメットで中型、大型バイクに乗ることは基本的にNGなのです。ではなぜお巡りさんはあの方々を逮捕しないのでしょうか?

【道路交通法】
大型自動二輪車または普通自動二輪車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶらないで大型自動二輪車若しくは普通自動二輪車を運転し、又は乗車用ヘルメットをかぶらないものを乗車させて大型自動二輪車若しくは普通自動二輪車を運転してはならない。

と記載されていますが、この乗車用ヘルメットというのが

  1. 左右、上下の視野が十分とれること
  2. 風圧によりひさしが垂れて視野を妨げることのない構造であること
  3. 著しく聴力を損ねない構造であること 
  4. 衝撃吸収性があり、かつ、帽体が耐貫通性を有すること
  5. 衝撃により容易に脱げないように固定できるあごひもを有すること
  6. 重量が2キログラム以下であること
  7. 人体を傷つける恐れがある構造でないこと

の7項目の基準だけで決められています。

ということは、半ヘルでバイクを運転しても良いということなのでしょうか?

実は先ほどご紹介した二種類の規格は、「日本工業規格」 や 「消費生活用品安全法時術規格」 が定めているだけで、道路交通法には一切関係してこないのです。

なので半ヘルを着用していても警察に捕まることはありません。

ただし、警察に捕まらないというだけで安全かというとそうではないのでバイクに乗る際は原付、大型バイクに関わらずしっかりとしたヘルメットを被りましょう。

では他にどんな服装で運転をすれば警察に捕まることがあるのでしょうか?

基本的には、人間の「大事な部分」を露出していなければ道路交通法違反で警察に捕まることはないようです。

逆に言えば「大事な部分」を露出して運転してしまえば警察に捕まります。

その場合当たり前ではありますが道路交通法ではなく 「公然わいせつ罪」 に問われ、もっと重い刑が待ち構えていますので間違ってもバイクの爽快感を全裸で味わおうとする行為はやめましょう。

どうしても爽快感を味わいたい場合は制汗剤を使うなどして疑似体験までに留めておきましょう。

サンダルでバイクに乗るリスク

ではここで話はサンダルに戻り、サンダルでバイクに乗る際のリスクについてお話ししましょう。

原付バイクなんかだと特に自転車の延長線として乗られている方が多いと思います。ただ子供の頃を思い出してください。

子供の頃は自転車ですらコケると血が出て痛くてお風呂で辛い思いをしませんでしたか?

筆者も膝の骨が一瞬見えてその後真っ赤な血が溢れ出たことがあります。

自転車での転倒であれだけ痛かった怪我が大人になった今、痛くないかと言うとそうではありません。痛みの記憶が薄れているだけで今、あの時と同じような怪我をしても昔と同じように泣きそうになる事でしょう。

その時の自転車の速度ですが、子供の時なのでせいぜい時速10キロ程度でしょう。そして体重も今よりかなり軽かったはずです。と言うことは路面との衝撃、摩擦は小さかった事が分かると思います。

では原付バイクの場合はどうでしょう。

法律で定められている原付バイクの最高速度は時速30キロです。
これだけでも単純計算であの時の3倍の衝撃があなたに加わる事が分かると思います。
そして体重はどうでしょうか?
もし当時20キロだった体重が現在60キロになっていたら、それもまた単純計算で3倍の衝撃になります。
ここまでの単純計算で当時の6倍の衝撃があることが分かったと思いますが、詳しく計算をするとその何倍、何十倍もの衝撃があなたの体に加わることでしょう。

それだけでもバイクの怖さが分かって頂けたかと思います。

そしてもし、サンダルで乗っていて転倒した際に片足がバイクに挟まれたままだった場合、あなたの足は最低でも50キログラムはあるバイクに挟まれたままアスファルトを滑走し、大根おろし状態となるでしょう。(路面がただのアスファルトだとまだ救いですが...)

軽装でバイクに乗って事故した方の怪我の例

ではここで、サンダルに関わらず軽装でバイクに乗っていて事故を起こしてしまった方の怪我の例をお話ししましょう。※想像力の豊かな方はお気をつけ下さい。

まずは事故ではありませんが半ズボンでバイクに乗っていてよくありがちな怪我について説明します。

半ズボンで実はありがちなのがマフラー、エキパイでの火傷です。

2ストバイクだとチャンバーという膨らみがあるのでよくそこに触れてしまい火傷を起こします。

マフラーに刻印されたメーカーの名前が足にくっきり残ってしまい笑い者になる事も実はよくある話なので、注意しましょう。

ここからは少しグロテスクな内容になりますが半ヘルで走っていて事故をし、顎がなくなったという方もいます。

そうなるとなんとか生き繋いでも、人前に顔を出せなくなる他、食事さえまともに食べられなくなるので半ヘルは本当にやめましょう。

他にも手、足の指が無くなった方、また転倒したわけでは無いのに対向車などからの飛び石で怪我をした方など様々な怪我があります。

中にはしっかりとした装備で乗っていたのに足が無くなった方などもいらっしゃいますので軽装でバイクには絶対に乗らないでください。

バイクに乗るのに適した服装

ここまで読んでいただければ、もう軽装でバイクに乗ることは辞めようとおもっていただけたかと思います。

ここではバイクに乗る際の適切な服装について簡単にご紹介させていただきます。

ヘルメット

ヘルメットは出来るだけフルフェイスタイプのものを使用して下さい。

初心者には視野角の広いジェット型のヘルメットもオススメしますが、うつ伏せ状態で転倒して滑走した場合顔が大根おろし状態になる可能性もあるので、できる限りフルフェイスタイプのものを着用しましょう。

靴はできる限りバイク用のブーツを履くようにして下さい。どうしてもそれができない場合は出来るだけくるぶしの隠れる靴を履くようにしましょう。

グローブ

転倒した際のリスクを考えて夏場でもグローブは必ず着用するようにしましょう。

ただし自分の手のサイズに合っていないグローブ、硬すぎるグローブは正確な操作ができなくなる可能性があり、かえって危険なので、グローブを購入する際は出来るだけ試着をしてから購入しましょう

パンツ

パンツ、ズボンは出来るだけバイク用に作られているものを履きましょう。

プロテクターが入っているものはなお良いです。ファッション性に優れているものも多いので、一度バイク用品店に足を運ばれる事をオススメします。

ジャケット

ジャケットもパンツ同様バイク用に作られたものを着るようにしましょう。どうしてもそれができない場合は胸部プロテクターや肘プロテクターを必ず着用するようにしましょう。

レーシングスーツ

レーシングスーツスーツを着て、いかにもレーサーなような格好でバイクに乗っている方も時たま見かけますが、あれは怪我をしないための究極の装備なので馬鹿にしてはいけません。

もしあなたも近い将来サーキットでバイクに乗ってみたいというなら、レーシングスーツを一着用意しておく事をオススメします。

ただし、安価なスーツはすぐに穴が開いたりサーキット場では使えない物もあったりするので、必ずMFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)公認のスーツを買うようにしましょう。

バイクに乗る際の心持ち

バイクは楽しくて便利な反面、大変危険な乗り物です。

事故にあったら最悪の場合自分自身が亡くなる可能性はもちろん、同乗者、あるいは歩行者、対向車の方の命を奪う可能性だってあります。

また亡くなった方がラッキーだったと思うほど重い後遺症と一生付き合わなくてはならない事もあるでしょう。

自分自身が注意していても、貰い事故を受ける可能性は十分にあり危険とはいつも隣り合わせです。

バイクに乗る際はそんな事を頭の片隅にでも仕舞っておきながら、しっかりとした装備をして、ゆとりを持った運転をして下さい。

あなた一人の命を守ることが、あなたの周りの方の笑顔を守ることになります。大切な方を悲しませない為に、今日も気をつけて、そして全力でバイクを楽しみましょう!


繰り返しますと「バイクをサンダルで運転すると捕まる可能性がある」

サンダルでバイクに乗る際の法律や、危険性をわかっていただけたでしょうか。サンダルに関わらず、バイクに乗る際はしっかりとした装備をして、自分自身や大切な人の命を守る運転をするよう心がけましょう。

安全に、楽しく、全力で。あなたのバイクライフが有意義なものになる事を心よりお祈りしています。

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