バイクのセルモーターからカチカチという音がしてエンジンがかからない!

バイクのエンジンをかけようと思ったら「カチカチ・・」という音がしてエンジンがかからない?

これはセルモーターの故障なの?

他の原因の候補から修理に関するお話、また、修理に依頼する場合の費用の目安までしっかり解説していきます。

自分で直せるのかの判断に迷う人も、一度この記事を読んでから行動してみてはいかがでしょうか?

そして出先でエンジンが掛からなくなった場合など、万一の際の応急対処法も最後にお伝えしています!

バイクのセルモーターからカチカチという異音がして走らない時の対処法

画像引用:Bike Life Lab

セルを回すとカチカチ音がしてエンジンが掛からない場合は、ブースターケーブルを繋ぐか押しがけをして再始動してみてください。

【ブースター繋ぎ順】

  1. 受車(+)側→送車(+)側(赤いケーブル)
  2. 送車(−)側→受車(アース)接続(黒いケーブル)

これで始動すればとりあえずは応急処置として問題ありません。

接続を間違えていないか必ず確認をしてから、送り側のエンジンをかけてください。

一旦始動しても、途中でエンジンを切るとまた掛からなくなる場合もありますので、そのまま速やかにご自宅やバイク屋さんに移動して点検をしてください。

セルモーターの仕組み

セルモーターはエンジンをかける際の初動の部分を担う装置です。

マグネットスイッチに電流が流れることでピニオンギアが動き、フライホイールのギアと噛み合ったところでモーターの力を利用し回転させ、クランクシャフトを動かし初動爆発を起こさせる装置です。

セルモーターには2種類あります。

  • ピニオン摺動式(直結)
  • レブリダクション式
【ピニオン摺動式】
ピニオン摺動式はピニオンギアがクランクシャフトに組み付けられているフライホイールに繋がっていて、電流を流すことでギアが飛び出しクランクシャフトをモーターで回転させ、最初の爆発を起こさせます。
【レブリダクション式】
アイドルギア(アイドル式)、プラネタリギア(プラネタリ式)を介してトルクを増大させてからフライホイール側に動力を伝えるタイプです。モーター自体を小型化できる一方複雑な構造故にコストが高くなるのがネックです。

セルモーターのオーバーホール方法は以下のようになります

ボルトを緩め軸芯カバーを外す。(部品が飛び出さないように注意)

次にコイルモーターを引き抜きます。

カバーの内部、コイルモーター(軸芯)本体の先端部分の汚れをパーツクリーナーなどで綺麗にしていきますが、セルモーター自体が既に作動していない場合はコイルモーターの部品ごと交換となります。

軸芯のカバーを外す際には細かい部品が多いので、垂直に立てたまま作業を行い部品を無くさないようにしてください。

考えられるカチカチ音の原因

カチカチ音がしている場合は、バッテリーの老朽化や接点不良などをまず疑ってください。

セルを押すたびにリレー内部で電磁石を作り接点を引き寄せ接続する作業をしているのですが、電流は抵抗が少なく流れやすい方へ向く性質があります。

この為、バッテリーが弱るとセルまでの回路が出来上がった瞬間に電磁石を作るための電流までセル側に持っていかれてしまい、リレー内部で接点が離れてしまいます。

これをセルボタンを押すたびに高速で繰り返す音が「カチカチ」や「ジジジ」といった音で聞こえてくるのです。

また、スターターリレー内部でコイル切れしている場合でも、僅かな接点から通電する音がする場合もあります。

修理方法

修理方法については原因により変わります。

  • スターターリレーの交換
  • バッテリー交換
  • セルモーター交換
主にバッテリー交換(充電)で治る場合が殆どですが、バッテリーの電圧は足りていてブースターなどで繋いでセルの固着も無い場合などはスターターの異常が疑わしくなります。
またスターター交換しても症状が回復しない場合などは、スイッチ付近の接触不良やレギュレターの故障などを疑う流れになります。

ショップでの修理費用

ショップに依頼する場合の修理費用目安は以下のようになります。

項目費用目安
スターターリレー交換工賃2,500円〜+部品代3,000円前後
バッテリー交換工賃2,000円〜+部品代2,000円〜
セルモーター(軸芯)交換工賃7,500円〜+部品代5,000円〜
セルモーターASSY工賃7,500円〜+部品代20,000円前後

バッテリーは電極の付け間違いや取り付け不備などが無いように、しっかりと確認をして取り付けてください。スターターリレーやバッテリーについては、部品交換も容易ですので自分でやることをお勧めします。
スターターリレーも汎用品の場合は特に接続端子向きが逆になっていることもありますので、向きの確認して取り付けましょう。

いざという時の為に覚えておこう!!押しがけのやり方!!

出先などでエンジンが掛からなくなった場合の「押しがけ」の方法を覚えておきましょう!

最初にお断りしておきますが「押しがけ」はキャブMT車のみの対象となり、MT車でもインジェクション車両は構造上の違いで出来ません。

2人以上で行うのが望ましいですが、出先で1人の時などでも「押しがけ」は可能ですので以下の手順を覚えてください。

周りを確認し安全で広い場所に移動する(勢いを保つのに少し下り坂があれば尚良いです)

  1. キーをON
  2. ニュートラルの状態で車体を横から押して助走をつける
  3. 助走からクラッチを握り車両に飛び乗る
  4. シフトを2速に入れてバイクにお尻を乗せた瞬間にクラッチを離す
動作に自信がない人はクラッチを握って2速に入れたまま助走して、勢いがついた時にクラッチを離せば始動します。

アクセルを誤って大きく開けてしまったりして車両が勢いよく飛び出した時にすぐ制御をするため、クラッチを離すときは必ず車両に跨った状態で離してください。

またクラッチを離すタイミングは、車速が充分に出てからバイクに飛び移り「ドスッ」と座った瞬間です。

一度でかからなかった場合でも、「ブルル・・・」と反応があれば何度か繰り返せばかかる時があります。

なんの反応も無い時はキーがONになっているか、キルスイッチがOFFになってないか確認をしてみてください。


バイクの始動しない時のカチカチ音の正体は結局は「スターターリレーの音」が大半にはなると思います。

しかし問題は何故スターターリレーの音だけがしてセルが回らないのか?ということです。

この原因がバッテリーからセル迄の電流の流れる中にあるということでの原因究明になるわけですが、電気が通る道は水やオイルと違い、目視ではなかなか判断しにくいものが多いです。

しかしながら接点の不良は結合や接続時のミスによるものが多かったりと、意外とイージーミスでやり直すだけで簡易に修理できたりもします。

ガソリンやオイル同様に電力もバイクには不可欠なものですので日頃からの整備は怠らず、取り付けは向きや容量を守って正しく行いましょう。

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