ヤマハのジョグに乗られている方は結構多いと思います。とても良いバイクなので最初は満足感が高いでしょう。

ただ、乗っているうち段々もっともっと色々欲が出ると思います。

50ccのスクーターの場合、制限速度は30キロで二段階右折も必要です。

そんな時に思うのはボアアップではないでしょうか?

ここではボアアップした時の最高速度やボブアップのやり方を解説していきます。

ジョグをボアアップしたときの最高速

画像引用:MotorFan Bikes[モータファンバイクス]

そもそもボアアップって何?


現に筆者は10代の頃、友人とボアップかボアアップかで言い合いになったことがあります。ボアアップが何か、よく知らない方もいると思います。

ボアアップとは、ボア(シリンダー)の直径をアップ(太く)して排気量を上げる改造です。

シリンダーを交換するか、拡張して太いピストンを入れることで排気量を増やします。

原付の場合50cc以上の排気量に増やすということです。

原付の場合大体80ccまでボアアップが可能で、改造後は馬力が上がります。

馬力が上がるというとことはスピードが上がるということでもあります。

ボアアップ後の最高速度は?

「基本的には」というのはタイヤの空気圧、キャブの調整やエンジンの具合などそれぞれちゃんとメンテナンスしている場合で、これくらいの速度が出るということです。
ジョグをボアアップした場合、基本的には時速70kmから90km出ます。それでは本題の、ジョグをボアアップした場合の最高速度について解説していきます。

ジョグの場合はプーリーをボアアップした排気量に合ったものに交換しないと加速は良くなりますが最高速度はあまり変わりません。

それに伴いブレーキや足回りのパーツも排気量に合ったものに変える必要があります。50cc用のパーツをつけたままだと、全体的に消耗が早まります。

ボアアップをするにあたって必要なものや用意するもの

画像引用:KITACO:

ボアアップする時は、ボアアップキットというものを探しましょう。

ネットで簡単に見つかります。

その際に、ボアアップしたい排気量によって違うキットになるので間違わないようにしてください。

大体3000円から上は30000円くらいまであります。

必要な物は

  • ボアアップキット
  • トルクレンチ
  • プラス、マイナスドライバー
  • ペンチ

次に、ボアアップキットに入っている場合もありますがもし入っていない場合に揃えておきたい交換用のパーツ

  • ベアリング
  • サークリップ
  • ガスケット

以上がボアアップに必要な工具と部品です。

ボアアップキットは値段によって材質や丈夫さが変わります。

物によってはかなり粗く作られている物もあるので出来れば5000円以上のものを購入しましょう。

ボアアップのやり方

それでは簡単にボアアップのやり方について解説して行きます。

ちょっと難しそうだと思ったらジョグをショップに連れて行ってあげて下さい。

1.シュラウドカバーを取り外す

外したら中にシリンダーが見えますね。シュラウドカバーを外しましょう。

次にいじるのはシリンダーです。

2.シリンダーも取り外す

10mmのネジ4本でとまっているはずです。シリンダーヘッドを外します。

シリンダーヘッドを外したら、次はシリンダーを外します。

優しく引っ張ってあげましょう。

優しくしてダメなら強く引っ張ってやってください。

3.ピストンも外してしまう


まずは。左右のサークリップをペンチを使って外して下さい。シリンダーを外したら、中にピストンが見えますね。

サークリップ外す時に丸い棒状の部品が見ると思います。

ピストンピンです。これをペンチで押し出します。

これでピストンが外せます。

ピストンを外したらコンロッドが見えるので、ベアリングを外しておいて下さい。

4.ボアアップキットのピストンをシリンダーに取り付ける


まずはガスケットを取り付けます。オイルを塗って、スタッドボルトにガスケットを取り付けます。さて、これからが肝心です。

次にボアアップキットに入っていたピストンにピストンリングをつけます。

ピストンリングを入れる場所の出っ張り部分に、ピストンリングのつなぎ目が来るようにして下さい。

次にサークリップを入れますが、これがなかなか難しい作業です。

もし曲がってしまったら必ず新しい物を付けましょう。

次にピストンをシリンダーに取り付けます。

こちらもボアアップキットに入っていたシリンダーに今セットしたピストンを取り付けます。

大体ピストンリングがシリンダーに引っかかるので指でリングの切れ目を閉じるようにしながらすこしずつ入れて行きます。トップリングが入ったらセカンドリングを入れます。

さて、ボアアップ作業の大変なところは終了です!

5.車体に取り付ける

ポイントはオイルを多めに塗りながら取り付けていく事。今まだ取り外したのと逆の手順で全てのパーツを取り付ければボアアップ完了です!

特にピストン周りは念入りに塗っておきます。

最後シリンダーヘッドのネジを閉める時は、四角を書くような順番で締めるのではなく、Xを描くような順番で閉めて下さい。

これでボアアップ作業は終了です。お疲れ様でした!

リミッターの仕組み

リミッターとはその名の通りスピードにリミット(制限)をかけるパーツです。

CDIとプーリーの2種類があります。

CDIはキャパシター・ディスチャージド・イグニッションの略です。

Capacitor(コンデンサ)からのDischarged(放電)を利用したIgnition(電子制御式点火装置)という意味です。

カブやエイプ、モンキーなどの手動でギアを変えるタイプのバイクは全てCDIでスピードを制御しています。

それとは別にスクーターなどギアチェンジを自動でするバイクはプーリーがついている場合があります。

プーリーとは無段変速機のことで、このプーリーがスクーターのギアを自動で変えています。それと同時に速度の制限もしています。

リミッターの解除方法

リミッター解除には2通りの方法があります。

  • CDIを交換する
  • プーリーを交換する

です。が、あまり古い原付でなければ基本的にCDIが付いているのでCDIを交換することになります。

ジョグのCDIはフロントカウルを外せばすぐ見つかります。

ゴム製の容器かバンドに付いた状態でフレームに固定されているはずです。元から付いているCDIを外して、リミッター解除用のCDIに交換して元の場所に付け直すだけで簡単にできます。

新しいCDIを購入する時は自分の車種に合ったものかしっかりチェックしましょう。

法的に問題はないのか

ボアアップは排気量が上がるので、もし原付免許しか持っていない場合はボアアップした場合は運転すると無免許になります。

運転には小型自動二輪車以上の免許が必要になりますので注意しましょう。

ボアアップしてあるかしてないかは見た目で判断できませんが、もし事故など起きた場合警察やプロが見れば一発でバレます。

小型自動二輪車以上の免許を所有している場合は、役所に申請に行き原付二種として登録手続きをすることで乗れるようになります。

その際は原付としては廃車させて、原付二種として新たに登録することになります。

白ナンバーから黄色ナンバーに変えて、晴れてボアアップしたバイクとして走行が可能です。

ショップにお願いする際の費用

ショップにボアアップを依頼すると、場合によりますが20000円ほどかかります。

それに加えて、ショップによってはボアアップしたバイクに乗っていた人が原付免許しか持っておらずに無免許で捕まった場合、ショップに迷惑がかかるという理由から断られる場合もあります。

ボアアップをショップに依頼する場合は、ボアアップを得意としているショップに、きちんと免許を提示してそのあとの手続きまでやってもらうのがベストです。


ジョグをボアアップしたときの最高速は基本的に時速70kmから90kmでした。

ジョグをボアアップして最高速度を上げることができたでしょうか?

それ以外にもリミッター解除をする必要がありますね。

ボアアップしたら小型以上の免許と原付二種の登録をお忘れなく。

少しでもボアアップ愛好家のためになれば嬉しいです!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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