※この記事は2023年2月27日に最新情報に更新されました。
こんな時は本当に悩ましいですよね。
これは故障なのか、それとも古くなると仕方のないことなのか?
その症状についてすぐできる対処法や、初心者の方にもわかりやすく仕組みなども簡単にご説明します。
また、「自分で修理できるのかな?」と言う疑問にもお答えしつつ、実際の症状別例を挙げながら原因を究明していきたいと思います。
自分で対処出来ない時には、修理に出すときの費用の目安についても書いていますので、最後まで是非ご覧になってください!
アクセルを開けると息継ぎするときの対策
息継ぎを感じたら、まずどの回転数辺りで息継ぎをするのか特定して簡単な点検をしていきましょう。
アイドリングから低速(低い回転数)なのか、加速(中回転数以上)なのかで今後の対策も変わってきます。ニュートラル時の空ぶかしでは確認できず、走行中にしかならないなどの状況把握に努める事が最優先です。
また日常点検程度にアイドリングスクリュー(アイドリング調整)が規定値であるか、燃料が入っているかや燃料が少ない時は燃料コックがリザーブ(リザーブコックが備えてあるバイクのみ)になっているか、プラグやエアクリーナーの清掃などの簡単な点検を一旦行って、症状が改善するかも確認しておきましょう。
アクセルワイヤーの引っ掛かりが無いかなども停車時に軽く回して確認できます。
意外なイージーミスだったり、キャブレター車の場合は簡単な清掃や点検でも劇的に改善する場合もありますので、まずはしっかりチェックしましょう。
息継ぎする環境
キャブレター車であれば、走行する環境にも大きく関係してくるので、どのような状況で息継ぎするのかも確認したいポイントです。
- 気温
- 湿度
- 標高
これらの「空気の質」が息継ぎの原因になっていることもあります。
すごく寒い日や雨の日だったり、山の頂上付近の標高が高い場所だと息継ぎしやすくなることもあります。
なのでキャブレター車は全ての環境で同じように走ることが難しいです。
アクセルを開けると息つき・息継ぎするときの対策
インジェクション車だと状況にあわせてガソリンと空気をうまく混合してくれるので息継ぎの原因が環境の変化であることは少ないです。
普段から走っている場所でしょっちゅう息継ぎをするのであればバイク側に問題がありそうですけど、「なんか今日はバイクの調子が悪いな」くらいの感覚であれば天候や走行している場所を疑ってみてください。
どの環境下で異常がおきやすいのかを判明させることも息継ぎを改善させる近道となります。
バイクが加速する仕組み
バイクはキャブやインジェクターのような燃料噴射装置から出るガソリンにスパークプラグが火を飛ばしてクランクを回す事で加速していきます。
厳密には様々な部品が絡んできて、また難しくなってしまうのでここでは簡潔にお伝えしています。
ご興味ある方は一度調べてもらえると、より理解が深まりバイクライフが楽しくなるかもしれません。
息継ぎ、もたつきの主な原因
息継ぎの主な原因には、点火系異常、燃料の噴射装置や吸気関連の異常など様々に予想されます。
- 燃料不足
- アイドリングスクリューの設定
- アクセルワイヤーの引っ掛かりなど
- エアクリーナーの汚れ
- キャブレター内の汚れ
- バルブタイミングのズレ
- プラグ・CDIなどの点火装置の劣化
- インジェクター車は燃料を噴き出すインジェクター故障
- 点火時期を管理するコンピューターの誤作動
- ゴム製品の劣化によるヒビからエア漏れや燃料漏れ
- キャブ同調不良
このように単純な「息継ぎ」と言う症状でも現実にはあらゆる組み合わせの「バランス崩れ」が理由に考えられるので、原因特定にはほとんどの場合幾つもの組み合わせでの試行錯誤を繰り返すことになります。
素人が修理をすることは可能か
原因の特定が難しく、またキャブレター周りなど素人が下手に触ると余計に悪くなるデリケートな部分になるので、ショップに依頼した方が賢明です。
セッティングはわからずともキャブをバラせるくらいの技術はある人は、スローやメインジェットの清掃などくらいは行っても良いかとは思います。
そこまでなくとも、プラグ清掃やエアクリーナー清掃程度は素人でも可能ですので、サービスマニュアルにある調整や点検レベルの処置までは出来ると思います。
また、少し学べばキャブ清掃やセッティングも自分でも十分に対応できるレベルの作業ですので、先の事を考えればオークション等で古いキャブを買ってバラしてみて構造を知ることは良いと思います。
実際今ご自身でセッティングしている人たちも最初は外すまでも苦労したり、組み付けられなくなったり何度も余計に悪くしてしまったり、と経験を積んで出来る様になっただけです。
また実際にキャブを開けてみると構造への理解は早いと思います。
インジェクション車の場合は、コンピューターが絡むのでより複雑になります。素人は触らないようにしましょう。
ショップへの症状の伝え方
ショップへは症状をできるだけ詳細に伝えましょう。
- いつから
- どのような時に(回転数など具体的に)
- どのくらいの間(一瞬なのかしばらく間が空くのか)
- アイドリングは正常か
- わかれば購入時の状態やこれまでのメンテナンス状況
などをできるだけ多くの情報をしっかり伝えてください。
車種によっては内容が合致する特有の「ウイークポイント」のような主な原因がある場合もあり、ショップの方が同じ症状で何度も修理経験があれば、即修理可能な場合も出てきます。
修理費用
修理費用の目安ですが、排気量やキャブ、インジェクションの違いと原因により異なります。
などになります。
基本的にこの症状の場合は「調整」や「内部清掃」関係で直るケースは多いのですが、キャブなどを開けてみて破損した部品などが判明した場合は、その部品代が追加になったりすることはあります。
また、原因が判明しにくく最初は見積もりが出ないこともありますので、預けて試乗してもらい見積もり提案があってから修理については判断しましょう。
加速に対しての息継ぎには、基本的にキャブレターなどの気化器やその付近の影響が考えられます。
燃料がちゃんと適量送られているか、火は飛んでいるか、各部の機能タイミングはあっているかなど複雑な要素がきちんと機能して初めて本来の調子になります。
そこにゴミが詰まっていたり、ゴム部品の劣化があったりして状況が変わると全ての状態が悪くなっていきますので、仮に走行できても「バイクが無理をしている」と思ってください。
あまり長期化させると知らないうちに大きな故障に繋がるので、異常を感じたらすぐに点検を。