キャブ車でアイドリングが定まらない・・そんな症状になったことがある人は少なくないのではないでしょうか?

信号待ちでプスンと止まって恥ずかしい思いをした、なんて人もいるかもしれません。

しかし原因がわからず結局今も無理やり乗っている、とかとりあず走るから・・と放置している人がいたら是非一度チェックしてほしい項目をまとめて今回は記事にしてみました。

原因によっては、やってみると実はこんな簡単にご自身で直せる場合もあります。

でも結局直せずに修理に出したらいくらかかるのだろう?という人にも参考を書いてますのでチェックしてみてください!

記事の更新情報

※2023年7月22日に最新情報を更新しました。

キャブのアイドリングでエンストしたら?

画像引用:モータークラブ

キャブ車のアイドリングでエンストした場合はまずは慌てずに次のことを確認してみましょう。

  • ガソリンが入っているか
  • オーバーヒートしてないか(水冷車)
  • プラグキャップがきちんと収まっているか
  • チョークレバーが正しい位置にあるか
  • アイドリング調整があっているか

エンストしてすぐにエンジンがかかる場合と、かからなくなる場合とでも後の対処が変わってきますので、まずはしっかりチェックしましょう。

実際に「ただ暖気後にチョーク戻し忘れてた」、や「ガス欠だった」、なんてことも多いのでまずは確認作業からです。

アイドリングでエンストする主な原因

アイドリングでエンストする主な原因は以下のようなことが考えられます。

  • ガソリンが古いまたは入っていない
  • エアクリーナーの汚れや詰まり
  • アイドリング調整ミス(複数キャブの場合は同調異常なども)
  • キャブ詰まり(2stの場合マフラー詰まりも)
  • インマニの劣化による二次エア混入
  • オーバーヒート(水冷車)
  • 電圧不足
  • プラグ劣化
他、2ストローク車の場合はリードバルブの劣化なども考えられます。

など原因要素が幅広くひとつひとつ対処してく他ありません。

自分でできる?症状を改善させる方法

自分でできる対処法としては以下のようなものがあります。

まず水温(水冷車)が安定しているか、チョークレバーが正しい位置にあるかを確認(ワイヤーが引っかかってないかも)

暫く放置していたなどでガソリンが古い場合は一旦抜いて新しいものに入れ替えてください。

次にアイドリングスクリュー(アイドリング調整ネジ)を規定量に合わせてみることです。

サービスマニュアルに「戻し量」として表示されていると思いますが、完全に締めた状態から緩めていく回数になります。

まずこれが規定値であることが前提で他の部分をチェックしていきます。

  1. エアクリーナーが汚れていないか、ボックス内に異物が混入してないかのチェックをします。
  2. キャブに繋がるインテークホース類にヒビや破れがないかをチェックします。
  3. バッテリーが古くなっていないか、バッテリー液の状態や接続がちゃんとできているかを確認します。
  4. プラグが汚れていないか、古くなっていないかの確認をします。

ここまでで一通り問題がなかった場合は、目視で確認できない部分のチェックになります。

それでも治らない場合

簡単なチェックを行って問題がなかった、また改善しない場合は次のような確認になります。

  • 電圧のチェック
  • キャブ清掃
  • キャブセッティング

(※水冷車のオーバーヒートの場合はラジエター液のチェックや、ラジエター本体の曲がりやホース類の漏れのチェック)

アイドリングが正常でない場合は大まかに電圧の不足、燃料の不調、燃焼の不調が原因になるので、この部分の清掃や修理になっていきます。
また、キャブ車の場合は空燃比をアナログ調整する為に、このような調整がどこか狂うとバランスを崩して不調に繋がりますので、部品の目立った損傷や故障がなくとも「調整(セッティング)」が必要な状況もあります。

業者に頼む場合の注意点と費用

どこが壊れているか、また不調の原因かで費用は変わってきます。

※工賃目安6500円〜7500円程/時間

事前に不調の状況を説明し、おおよその見当をつけてもらい見積もりをしてもらいましょう。

たかがアイドリング不調と思って頼むと、原因によっては予想より高い金額になる場合もあります。

インジェクション車の場合

インジェクション車の場合は、電子制御になり自分で修理できるものではないので、ショップに依頼するしかありません。

インジェクションの清掃方法については、作業としてよりもインジェクターにたどり着くまでに、カバー類が多い場合があるので、部品の管理には注意しましょう。

辿り着ければ「インジェクターを外して、内部をパーツクリーナーやインジェクションクリーナーで清掃する」だけです。

「接点復活剤」などで接続部分の端子を磨く際に、曲げたりしないように注意してください。

また、インジェクション車は燃料を電気を利用するポンプで送る為に、バッテリー上がりなどいざというときの「押しがけ」も出来ませんので、不調を感じたら止まる前にすぐに点検に出しましょう。


今回はアイドリング不調についての対処法をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?

キャブ車は非常にデリケートですので、アイドリングの不調は何かのサインの場合が多いです。

まだ走るから大丈夫・・と思っていたら突然止まってしまったり、というトラブルになりかねません。

信号待ちで止まってかからなくなった、などの大変な思いをする前にきちんとチェックしておきましょう。

多少のことならアクセルをいつもより回し回転を上げれば応急になることもありますが、そうしないと持たない時点で異常です。

キャブはインジェクションと違いアナログな装置故に、不調の原因もアナログなものになります。

何かおかしいな?程度だとホースが破れかけていて二次エアを吸っている、または調整ズレなど自分でも簡単に見つけられるものも少なくありません。

しかし、チョークの戻しわすれやガス欠など、「イージーミス」の場合も本当によくあるのでまずは慌てずに確認をしていきましょう。

交差点内でもしかからなくなったら、慌てずに周りを確認し速やかに路肩に寄せて「安全を確保」を優先しましょう!

ライダーちゃん
こまめな点検は命を救うからね!

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