バイクにおいて、頻繁にメンテナンスするべき項目に、チェーンがあります。

チェーンは、種類にもよりますが、できれば5000~15000km毎に交換する必要があります。

伸び切ったチェーンは、燃費や安全性にも悪影響。実はチェーン交換はショップに依頼しなくても、自分でできるんですよ。

いざというときに困らないように、チェーン交換の方法を知っておきましょう。

今はチェーン交換に便利なグッズも売られていますよ。

バイクのチェーン交換の方法

チェーンの交換方法を紹介していきます。

そこまで難しくはないので、動画も参考にしつつ、行っていきましょう。

なお、作業中、スプロケットとチェーンの間に手を挟まないよう、十分注意してください。

交換に必要な工具(かし丸君)

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まずは、必要な工具を紹介していきます。今回の主役は、チェーン交換作業を大幅に簡単にしてくれる、かし丸君です。

チェーン交換作業の効率を大幅にアップさせてくれますよ。

かし丸君本体

D.I.Dから販売されている、持ち運びに便利なチェーン交換用の道具です。

チェーン交換において、ほとんどの作業をカバーできるのが、かし丸君。とても便利なので、長い目で見ると、持っておいて間違いない逸品です。

カシメ・カットピン

チェーンの接合部分のピンを取り外すものがカットピン、しめるものがカシメです。

かし丸君のアタッチメントに付属しています。

U字ホルダー

かし丸君のカットピンやカシメピンを使用する際に使うアタッチメントです。

U字ホルダーの穴とピンが合うように使用しましょう。

ボルト

カットピンやカシメを締める際に使用します。締めるには、27㎜と19㎜のレンチが必要です。

圧力プレート(プレートフォルダー)

圧力をかけて、チェーンのプレートを引っ付ける際に使用します。こちらもかし丸君に付属しているアタッチメントです。

スパナ

かし丸君を使用する際は、強い力をかける必要があります。スパナがないと強い力で回せません。

かし丸君を使うには2本用意しましょう。

小小小見出し①:27mメガネレンチ

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27㎜のレンチです。一般的なレンチと異なり、回しやすいような構造に。かし丸君を使用する際に使います。

19mメガネレンチ

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19㎜のレンチです。同じくかし丸君を使用するときに使います。

短めのタイラップ(2本)

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いわゆる結束バンドです。コードなどを束ねる際に使用します。チェーンを仮止めする際に活用できる便利グッズです。

古いチェーンの切り離し

新しいチェーンをつける前に、まずは古いチェーンの切り離しから。かし丸君を用いて、外していきます。

かし丸君本体の穴と、チェーンのプレートを留めているピンが合うようにします。その際、進行方向側のピンを外しましょう。

そしてカットピンを用いて外します。

カットピンとプレートが直角になっていることをしっかり確認してから切断するようにしてください。

そして、メガネレンチを用いて、回してピンを外します。

あとから活用するため、ピンを抜いても、チェーンはバイクから取り外さず、そのままで。

新しいチェーンの取り付け

古いチェーンと新しいチェーンをタイラップで固定します。

古いチェーンを引っ張り、新しいチェーンを車体に通していきましょう。手を挟まないように注意してください。

チェーンのジョイント

余分なチェーンを、先ほどと同じ要領でカットしていきます。カット部分に目印としてタイラップを使用するとわかりやすいですね。

チェーンのジョイントリンク、シール、接続部にグリスを塗ります。ジョイントリンクにシールを付け、新しいチェーンの端と端を接続。表側からも、グリスをつけたシールを付けます。シールの上からフロントのプレートを付けましょう。

プレートの圧入

次に、プレートをしっかりと圧着します。

ここでもかし丸君のU字ホルダを活用。

カシメピンと圧入ホルダを使用して圧入してていきます。先ほどと同様、メガネレンチで回していきましょう。

プレートやシールを破損しないよう、優しく力をかけて。

ジョイントピンのカシメ

圧入後、ピンをかしめていきます。カシメピンをピンにあて、レンチで 回してかしめていきます。

前後両方を締めましょう。

チェーン寿命の走行距離

チェーンは、摩耗してしまいます。定期的に交換することによって、快適な走行をすることができます。

チェーンの寿命は、種類によっても異なりますが、シールチェーンの場合、15000~20000㎞、ノンシールチェーンの場合、5000㎞ごとの交換を心掛けましょう

シールチェーン

チェーンはプレートが重なった構造をしていますが、シールチェーンは、プレート間にグリスを保持する機構がついています。

プレートの隙間にゴムのような部品が入っていると、それはシールチェーン。

これにより、ノンシールチェーンと比べると長い寿命が期待できるでしょう。

主に250cc以上のバイクに採用されています。

ノンシールチェーン

シールチェーンに対して、グリスを保持する機構がないチェーン。主に小型の、250cc未満のバイクに採用されています。

軽量かつ安価なのが特徴です。

バイクチェーン交換時期の確認方法

バイクチェーンの交換時期について、一番わかりやすい目安が走行距離です。

シールチェーンの場合、15000~20000㎞、ノンシールチェーンの場合、5000㎞で交換するようにしましょう。

また、チェーンから異音がしたり、チェーン自体が波打っている、カシメピンが緩んでいるといった場合も交換時期。

普段からチェーンの状態に気を配るようにしていきましょう。

チェーンのメンテナンス

チェーンは、出来れば500~1000㎞に一度、または汚れてきたタイミングで洗浄、注油が必要です。

チェーンクリーナーで掃除します。シールチェーンの場合、シール部にクリーナーを吹きかけるイメージで洗浄しましょう。

ブラシでこすり、最後に注油です。

チェーンをショップで交換した場合の工賃は?

ショップでチェーン交換した際は、一般的には5000円程度で交換してもらえます。

それにチェーンの代金がかかってきます。

自分で交換する場合、初期投資がかかりますが、長い目で見るとお得でしょう。


バイクのチェーンも、定期的にメンテナンス、交換することによって調子よく走行することができます。

走行距離に応じた頻度で交換することで、バイクの性能を最大限引き出してあげましょう。

交換自体も、専用工具があるとそこまで難しいものではありません。手順さえ間違わなければ、誰でも交換可能。

最近燃費が悪い、バイクを買ってから一度もチェーンを見ていないという方!この際、チェーンのチェックをおこなってみてはいかがでしょう。

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