記事の更新情報

※2023年3月3日に最新情報を更新しました。

ライダーちゃん
今回の記事は4サイクルの原付のオイル交換についてお話ししていきます!

4サイクルでは、2サイクルと違いオイル補充ではなく、交換が必要となります。

実際に作業する場合の必要手順や道具、交換のサイクルまで詳しく説明していくので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

またご自身で交換をするのは「自信がない」という人にも、ショップでのオイル交換費用の目安まで記事に書いておりますので、参考にしてみてください!

4サイクルの原付のオイル交換方法

画像引用:仙台東ライダース

4サイクルエンジンオイルの交換は以下の手順で行います。

まずオイルが路面にこぼれないように、廃油受けや吸着マットを敷いておいてください。

  1. ドレンボルトを抜く
  2. オイルキャップを開ける(注入口)
  3. オイルフィルターも交換する場合は一緒に外す
  4. パッキンを新しいものにしドレンボルトを締め付ける
  5. オイルジョッキ等で規定量のオイルを入れる
  6. オイルキャップを閉める
  7. パーツクリーナーで付着したオイルを拭きとる
  8. 少し暖気して漏れなどの確認後にゲージで量を再確認

以上です。

サービスマニュアルを見て場所の確認さえしておけば、特に難しい内容ではありませんので、是非ご自身でトライしてみてください。

また、ドレンボルトの締め付けは最初は「手締め」で、斜めに入ったりしてボルト穴を傷つけないように注意し、以後工具を用いて規定締め付け量で締めてください。

※今回はオイル交換についてご説明しますのでオイルフィルターの交換については割愛致します。

オイル交換に必要なもの

オイル交換をするにあたって、まずは下記の道具一式を揃えましょう。

  • 工具(スパナやラチェットレンチ)
  • 交換用オイル
  • オイルジョッキ
  • ドレンボルトパッキン(新品)
  • 廃油受け
  • 手袋

※オイルフィルター(エレメント)を交換する場合は、フィルターもご用意ください。

他にも、地面にオイルをこぼさないように広げておく新聞紙や吸着マットなどもあると良いでしょう。

廃油受けについては、ホームセンターや百円ショップですぐに捨てられるものが販売されてますので、そちらをお勧めします。必要な容量を確認して購入してください。

オイルの選び方

4スト原付のオイルにはメーカーからの粘度指定があります。

「粘度」とはその名の通り硬さを表すものになりますが、「10w−40」などの表示をよく見ると思います。

これが粘度を表すもので、前半の「W」表示はウインター(冬)の意味を表しています。
前半は冬場の外気温低温時、後半の数字は、油温が高い規定値にある場合においての動粘度を表しています。

SAE規格といって世界共通の年度分類規格ですので、これに基づいて選ぶことになります。

例えば「5W」は外気温マイナス30℃での始動想定、「40」は油温100℃時に動粘度12.5〜16.3を保てる証になりますが、詳しい説明は長くなるのでここではおいておきます。

この数字の変化で「オイルの粘り気が変わる」ということだけ覚えておいてください。

純正指定のオイル以外を購入するとなると、今現在ご使用のオイルのSAE規格に合わせて購入するのが1番間違いない選び方になります。

サービスマニュアル指定のSAE規格をメモしてからしっかり確認して購入しましょう。

また間違っても「スクーター向け」と記載してるからと「2サイクル用を買わないようにご注意」ください。

2サイクル用は4サイクルと目的と内容が全く異なるため、誤って使用するとエンジンが壊れます。

オイルの価格

オイルの価格は一般的に1Lあたり1,000円前後です。

殆どの4サイクル原付は1Lあれば充分足りると思いますので、サービスマニュアルなどで規定量を確認してから購入しましょう。

実際のレースにオイルを提供しているようなメーカーのものですと、1Lで2,000円近くするものもありますが、普段使いにはそこまでのものでなくとも構いません。

1番はきちんと規定量やサイクルを守って交換し、常にきれいなオイルを使用することが重要です。

交換頻度、時期

オイル交換の頻度や時期の目安は以下のようになります。

時期 走行距離
3ヶ月〜半年以内2000km〜3000km以内

特に使用条件が厳しい環境にある場合は早め早めの交換をお勧めします。

オイル交換については極端な話で言えば、100kmごとや1ヶ月毎に交換しても問題はありませんが、逆に半年以上や3000km以上交換していないのは故障に繋がります。

オイルの量が「少ない」のと「汚れている」のは悪いことだと思ってください。

交換したオイルの処理の仕方

交換したオイルを「廃油」と称しますが、この廃油は絶対にその辺に撒いたりしないようにしてください。

廃油の処理は、市販の廃油処理BOXの場合はそのまま燃えるごみとして処分できますが、別な容器で受けて処理する場合はお近くのガソリンスタンドなどに持ち込んで処理をお願いしてください。

基本的には廃油自体はどこも無料で引き取ってくれますが、持ち込む時の容器は産廃料を取られる可能性がありますので持ち帰る前提で。

ショップでの交換費用

ショップでの交換費用の目安はお店にもよりますが、全て含んで1,000円〜3,000円という範囲です。

「自分でやるより安いのでは?」

と思えるお店も中にはありますので、もしそういうお店が近くにあればラッキーです。

しかし何故安いかと言えばそこは商売ですので、オイル交換などを入り口にして他をお勧めされるということは大前提です。

勿論プロが見て自分で気付かなかった故障に気付いてくれて助かった、ということもあるとは思いますし、ショップとしても永いお付き合いをしてくれる人を増やしたい意図もあります。

しかし信頼関係ができたショップさんでなければ、乗り換えなどの「押し売り」の不安もないわけではありません。

ご自身で気楽にやるか、プロに任せるかは費用よりも実際に自分とショップさんとの相性になるのではないかと思います。


 

今回は4サイクル原付のオイル交換について記事にしてみました。

交換時期などは乗り方や環境により変わるので、通勤通学で短距離を繰り返す人や未舗装路を走ったり寒冷地にお住まいだったりと、状況で酷使する時は基準よりもお早めに交換してください。

整備に不慣れな初心者でもまず手始めにやれるメンテナンスがオイル交換ではないでしょうか?

オイル交換をきっかけに愛車のメンテナンスを自分でやるようになると、当然掛かるランニングコストも低くなり寿命も伸びます。

またショップに依頼するにしても、今後の「もしもの時」のお付き合いができるお店探しにまずはオイル交換を頼んでみて印象を確かめてみるのも良いかもしれません。

ライダーちゃん
定期的にしっかりメンテナンスをして、良いバイクライフを!

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