記事の更新情報

※2023年3月6日に最新情報を更新しました。

ライダーちゃん
4ストロークエンジンでオイルがやたら漏れて減るけど、これは大丈夫なのかな…?

と言う不安について、4ストロークエンジンでオイルが減る原因の例から、その対処法や修理費用の目安まで初心者の方にもわかるようにしっかりとお伝えしていきます。

オイルが漏れることによるリスクやオイル漏れの確認方法は勿論、よくある症例なども挙げています。

日常的に行うことでグッと愛車の寿命が永くなる秘訣も記事にしていますので、最後まで是非ご覧ください!

4ストのオイルが漏れて減る原因

4ストロークエンジンのオイルが減ると言うことは、内部で本来入るべきでは無い部分に漏れ出したか、外部に漏れているかと言うことになります。

4ストロークエンジンのオイルは2ストロークエンジンと違い、基本的にエンジン内部で滞留するようになっていますので、本来は燃焼に合わせて一緒にオイルが燃えてしまうことはありません。

しかし外部に漏れている様子が窺えない場合は、内部での「オイル下がり」「オイル上がり」という症状が疑われます。

これは簡単に言うとヘッド側(上)やクランク側(下)のオイルを普段は「仕切り」で塞いでるものが、摩耗や劣化により隙間ができてしまい、本来入ってはいけない燃焼部分に漏れて一緒に燃えているという症状です。

外部に漏れている形跡があれば、明らかな割れやカケ破損がない限り、ほとんどが接合部のパッキン(ガスケット)の劣化によるものです。

こういった状況が4ストロークエンジンでオイルが減る理由になります。

オイルが漏れているとどうなるのか

エンジンオイルが漏れて、量が不足するとエンジン内部での潤滑が行われなくなりピストンが焼き付く恐れがあります。

4ストローク用のエンジンオイルの役割として「潤滑作用」「密封作用」「冷却作用」「洗浄作用」「防錆作用」と言う役割を担っています。

この言葉からわかるように、不足することで起こるトラブルは多岐に渡り、修理費用も多くかかるケースが殆どです。

「たかが僅かなオイル滲み」と侮らず、気がついたらすぐに対処しましょう。

また、公道にオイルを撒いてしまうような状況になると、状況によっては道路交通法以外の罰則で裁かれることもありますのでご注意ください。(消防法など油流出に関わる法令)

オイルが漏れているかどうかの確認方法

オイル漏れの確認は目視でわかる範囲の漏れ量判定と、エンジン内部の漏れを予想する点検をします。

目視でわかるものであれば、いつも停車している場所にふと見たら油のシミができているなどから気づく事が多いです。

エンジン本体に油分が付着していたりと、滲み程度のものから始まるのですぐに発見することは難しいかもしれませんが、量が明らかに減りが早い時には顕著に見えるはずです。

エンジン内部については、バイクの状態(加速やアイドリング、異音や不調)から察するものが多く、簡単な点検では排気ガスの色(白煙が消えない)や匂い、プラグを抜いて先端にオイルが付いていないか、などの確認をします。

一部の油圧クラッチ車両などはクラッチ側のオイル漏れを、エンジンオイル漏れと勘違いしないように気をつけてください。

オイル漏れが発生しやすい箇所

オイルもれは各接合部のパッキン(ガスケット)劣化によるものや、オイル交換時のドレンボルト周りなどが目立ちます。

オイルパンと呼ばれるオイルを溜めておくタンクがエンジンには付いています。基本的には、そこにオイルを抜く為のドレンボルトが付いていますので場所はすぐにわかるかと思います。

オイルパンとエンジン本体を接合する部分のパッキン周りや、オイルを潤滑に使用するクランクやピストンを囲う部分にヘッド周りのパッキンなど、幾つかのパーツ構成でエンジンは出来ていますのでその接合箇所毎にパッキンがあります。

オイルが漏れていた時の対策

オイルが漏れているのを見つけたら、漏れている箇所や漏れ量に合わせて適切に対処しましょう。

簡易なものであればまずは市販の「漏れ止め」を使用する、またオイルの粘度(硬さ)を上げてみるなどで対処できる場合もあります。


👆クリックで商品を見る👆

👆クリックで商品を見る👆

ドレンボルト付近の滲みですと、一度ドレンボルトを抜くことになるのでオイル交換作業と並行してパッキン交換を行いましょう。

エンジンブロック周りのわずかな滲みなどでしたら、接合部分のパッキンの劣化などが予想されますので、早めにバイク屋さんに持ち込んで修理を依頼しましょう。

明らかに量が多く漏れている場合は、絶対にエンジンをかけずに出張での修理や引き取りを依頼して修理してください。

オイルが入っていない状態でエンジンをかけると、焼き付いてとんでもない修理費用がかかります。

また油を吸う吸着マットなどを敷き、地面に流出するのを防ぐ為の処置も忘れずに行ってください。

旅先でオイル漏れが発覚したら

旅先でオイル漏れが発覚したら、速やかに近くのバイク屋さんに点検に持ち込みましょう。

わずかな滲みなどで、ゲージ上でも適量の範囲にある場合は近所ならば自宅に戻り場所の特定をするのも良いでしょう。

遠方であれば、多少の滲みからでも高い回転数によるロングライドでかかるストレスにより、漏れ部が拡大する恐れもあります。

このくらいなら大丈夫だろう、と言う気持ちが大きな事故につながる恐れもありますので、慎重に対応してください。

2ストオイルと4ストオイルを間違えてしまったら…?

結論からまとめると、「2ストのエンジンオイルに4ストのエンジンオイルを入れることはできませんが、4ストのミッションに2ストのエンジンオイルを入れるのは可能ではある」です。

ですが、あくまで緊急の処置となるため、絶対にそのまま乗り続けてはいけません。

まず前提として、「2stオイル=燃やすオイル」「4stオイル=燃やさないオイル」ということを覚えておいてください。

4ストミッションの中に2ストオイルを入れても、燃えるわけではないですが、4ストオイルに関しては燃やす事を前提にしていないので、混合した場合、燃焼の段階で不具合が起きてしまいます。
するとエンジンにダメージがいってしまい、高額に修理費用がかかってしまいます。

4ストミッションに2ストエンジンオイルを間違えて入れてしまった場合、10㎞程度の走行ならば何とかなるかもしれませんが、なるべく早急にフラッシングを行い、4ストオイルに戻す事を推奨します。

日頃からやっておくべき事

\日頃からエンジンオイルの量はきちんと管理しておきましょう。

バイクに限らず、乗り物にとってのオイルはガソリンと同じくらい大切な物です。

交換時期を怠って、劣化したオイルをそのまま使うのもオイルが入って無いのと同じくらい危険です。

バイクも車もオイルと水の管理をしっかり行うだけで、寿命が全然違うと昔から言われていますので、複雑なメンテナンスが出来ない人でも、オイル量や汚れの管理・点検は欠かさず行い適切な時期でのオイル交換に努めましょう。


4ストエンジンのオイルが減ると言う状況は基本的にあってはならない事です。

オイル不足やオイル漏れは、重大な故障に繋がるケースが多いので、気がついたらすぐに対処をしていきましょう。

エンジンの構造を理解することで、オイルが漏れやすい箇所もイメージしやすくなります。

また車と違い、バイクはエンジンが露出しているために簡単な目視は毎日行えます。

普段から管理出来ていることが望ましいですが、エンジン始動時の異音や異臭、不調を感じたらすぐにオイル量のチェックを行いましょう。

汚れていれば交換から、量が少なくなっていたら補充をしてまた期間を短く確認して管理しましょう。

明らかに減っている、また著しく減る場合はすぐにバイク屋さんに点検を依頼してください。

大事な愛車を常にベストコンディションに保つには、難しいメンテナンスよりも日々の点検です。

ライダーちゃん
自分でできる範囲の点検を常に行っていれば、自身の安全を確保するだけでなく、万一の時にもすぐに気付けますので、ぜひ習慣にしてください!

👆クリックで商品を見る👆

👆クリックで商品を見る👆

Twitterでフォローしよう