街でよく見るバイクのローダウン化・・確かにかっこいいですよね!

しかしローダウンすることによるメリット・デメリットとはなんでしょう?

またフロント側のみ、リア側のみでも大丈夫なのかや、万一失敗した時に戻すことは可能なのか?

今回の記事はそんなローダウンに関する疑問にお答えしていきます!

記事の更新情報

※2023年8月28日に最新情報を更新しました。

バイクのローダウンで後悔しないために

画像引用:タンデムスタイル

バイクのローダウンで後悔しないためにまずはローダウンの影響について考えてみましょう。

足付きは確かによくなりますが、車体が低くなるということが一体どういう状態なのか?

バイクはタイヤ2本で接地する「バランス」の乗り物です。

ローダウンキットだけでも50,000円近く、また工賃も更に20,000円近く費用もかかる作業になります。

ローダウンしてから後悔しないように、本当に必要なのかメリットとデメリットも良く比較して考えてみましょう。

ローダウン化はこんな人にオススメ!!

ローダウン化は足付きを良くしたい人にオススメです!

公道では常にストップアンドゴーの繰り返しですので、足付きに不安があるとなかなかバイクでの活動に意欲的になれないかもしれません。

しかし、ローダウンする事で足がしっかり接地するという安心感があるとそれだけでバイクに乗る事から憂鬱が消えるのではないでしょうか?

元々身長があって気にならない人には「たかが足付き」、と思われるかもしれませんが、小柄なライダーは特に信号待ちの度に転倒などの危険を感じる事が増えてしまいます。

それを払拭できるだけで世界が変わるくらいの状況です。

ローダウン化で得るメリット

ローダウン化で得るメリットは以下のようなものが挙げられます。

  • 足付きの良さ(安定感)
  • 急ブレーキ時の車体の安定(重心が低いため)
  • スタイリング(見た目)

基本的には足付きが良くなることでの停車時の転倒の危険性が減ることと、小柄な人には取り回しもし易くなると思います。

また、重心が低くなることで急制動時にも前に重心が行きにくくなるので、多少安定性が増します。

あとは見た目のスタイリッシュさ、ですがこれは個人の趣向で変わってくるとは思います。

リアだけで大丈夫?

ローダウンをリアだけ行うと、車軸のバランスが崩れます。バイクは全て計算された状態で設計から製品になっています。

フロントタイヤの軸位置とリアタイヤの軸位置もバランスを考えて設計されていますので、それを片側だけ変えてしまうと、ハンドリングに影響が出てきます。

バイクは本来曲がる時にリアタイヤに角度をつけ寝かすことで、フロントタイヤがそれに呼応して挙動をとります。

リア側だけが低くなると、そのバランスが変わりリアが角度をつける前にフロントが切れ込んでしまい危険です。

ローダウンする際は、前後ともにバランスを考えて同じ量で行いましょう。

ローダウンをする事で失うもの

ローダウンをする事で失うものは以下のような点が挙げられます。

  • 旋回性能
  • 乗り心地
  • 適切なポジション
低重心と引き換えにとにかく「曲がらない」バイクになりますので、これが1番の問題になると思います。

重心が低くなった事でストローク量も減り、倒せる角度もつかなくなるのでその分曲げにくいバイクになってしまいます。

他にも路面からのショックを吸収する部分が省略されてしまいますので、その分のショックは直接車体や人体にかかってくるようになります。

また、ライディングポジションもステップやハンドルに至る全てがノーマルの高さで機能するように設計されているので、荷重をかけるための適切なポジション位置も変わってしまいます。

失敗談

ローダウン化についての失敗談にはこんなお話がありました。

快適性を大きく損なってしまい、乗っているだけで苦痛だった
サイドスタンドを立てたらバイクがほぼ直立になってしまい、駐車していて風で倒れた
とにかく曲がらないので、峠道が怖かった

など、とにかく乗りごごちの悪さと、曲がらないお話を良く耳にします。

どの程度のローダウン化にもよりますが、安い社外品のローダウンキットをポン付けしただけですと、かなりの乗り心地の悪さを言われます。

車高だけを考えて作られたパーツですので、他の犠牲は致し方無しという前提です。

ショップなどでローダウン向けの製品を減衰力をきちんと調整したり、前後のバランスをとって可能な限り「適度に下げた」場合は流石にそういうお話はありませんが、自己流だとその引き換えにするものは大きいようです。

近場の通勤程度の道だとあまり気にならなかったのが、ツーリングなどで顕著に影響して事故につながる危険性を感じる程曲がらなくなるとのお話です。

また、純正サイドスタンドもノーマルの車高を前提に備えてあるので、ローダウン化で低くなった分角度がつかず、駐車していたら強風で倒れてしまったとのこと。

戻す事は可能?

ローダウンを戻すことは可能です。

ショップに依頼するなどで純正に戻してもうのがベストです。

主にフロント側はサスの突き出し量の調整、リアはサスペンション自体かそれを繋ぐリンクロッドなどでの調整になっていると思います。

もし、中古で買ったバイクが最初からローダウンしてあったが戻したい場合などは、ショップに相談して元に戻してください。

自分で戻すには特殊工具やフロント・リアタイヤを浮かせた状態にするのにメンテナンススタンドは必要になり、他にもバランスの調整など初心者には難しい作業になりますので、できればショップに依頼してください。

工賃の目安は20,000円前後くらいから、別途部品代になります。

足つきが要因なら

足付きを改善するにはローダウンキット以外にも以下のような方法があります。

  • サスペンション調整(調整機能があるもの)
  • シートあんこ抜き
  • ライディングブーツ
  • シートポジションをずらす

リアサスペンションの硬さを調整できるタイプでしたら、柔らかくすることで乗車時に沈み込ませて一瞬車高を下げる事ができます。

またシートの中のスポンジを削って高さを低くする事で、バイク自体のバランスを変えずに若干の足付き性を向上させられます。

ライディングブーツなども底が厚めのものを選ぶ事で、あんこ抜きと合わせて高さを稼げます。

信号待ちなどでは、お尻をずらして片側に寄ることで足をしっかり地面につけることもできますので、これらを組み合わせて対処してみてください。


バイクのローダウンで後悔しないためにやるべきことはまずはローダウン後の影響についてよく考える、でした。

足付きが良くなる変わりに、低重心になるということで旋回性なども損なわれます。

また安易なローダウンキットの装着のみでは、費用もかかるだけでなく、バイクの全体のバランス自体が狂ってしまいます。

バイクのローダウンで後悔しないためにも、この記事を良く読んで自分に必要かを判断してみてください。

足付きの向上策として、まずはあんこ抜きやライディングブーツの着用から始めてみてそれでも危険を感じるような場合にはショップに相談してみると良いでしょう。

ライダーちゃん
色々試して自分にぴったりに調整していこう!

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