※2023年03月13日に最新情報を更新しました。
学生の頃から乗っている方、中年から乗り始めた方、どんなバイク乗りにも必ずいつかは訪れるバイクとの別れの日。
どんな時もあなたの人生を華やかなものにしてくれたバイクとの別れは、誰にとっても辛いものです。
今回は、バイクとのお別れを考えている中高年ライダーが、その選択を後悔しない為の助けになれば嬉しいと思い、この記事を書かせていただきました。
ぜひ最後まで読んでいただき、今後の参考にして頂けると幸いです。
バイクを降りるきっかけで多いのは?
バイクを降りるきっかけで多いと言われている理由は、主に以下3です。
- 事故
- 結婚・出産
- 年齢による体力・身体的な問題
不意の事故によってバイクに乗るのがトラウマとなってしまうことは、よくある話です。
また、家族が増え、守らなければいけない人が増えた時に、一家の大黒柱でもある男性が安全のためにバイクを降りる、あるいは経済的にバイクに乗るのが厳しくなるという理由も多いようです。
その頃に一度バイクを降りてまた復活した、なんて方は「リターンライダー」とも言われますね。
そして最後の一つが「年齢による体力・身体的な問題」です。
体力の衰えや、筋力、反射神経の衰えなどを身をもって感じ、万一のことを考えての決断を今この瞬間も考えているライダーさんは実は多いように感じます。
その他にも、バイク以外の趣味ができたり、転勤、引越しで止むを得ずバイクを手離した方も多いようです。
ライダーの平均年齢
日本自動車工業会が行った「2019年度二輪車市場動向調査」では、国内ライダーの平均年齢が発表されています。
二輪車市場動向調査というのは、日本の国内メーカーの新車購入者を対象に行われている調査で、ユーザーの特性や使用状況などを調査しています。
その結果日本国内のライダーの平均年齢は54.7歳と言うことが判明しています。
前年度の調査では平均52.7歳だったので、この数字を見てどう思うかは人それぞれの感覚によって変わってくるかとは思いますが、平均がこの年齢ということは当、然その上の年齢層もいるという訳です。
そして驚くべきことに、全体の12%が70歳代以上だということが分かります。
これは簡単に例えると、街中で走っているバイクの10台に1台以上が70歳台以上の方が運転している事になります。
事故が多い年齢層
警視庁が発表した東京都内での二輪車の交通死亡事故統計によると、事故が多い年齢層は「若年層」と「70歳代以降」ということが判明しています。
若年層、いわゆる免許を獲ったばかりのイケイケな若者が、事故を起こしやすいのは想像がつくところかと思いますが、年齢を重ねるごとに、年配の方の事故も増えています。
原因として考えられるのが運動能力、反射神経の低下です。
人間の反射神経は45歳を境にぐんと鈍くなる事が最近の研究で明らかになってきました。
そういえば、かの有名な野球選手、イチローも引退した年齢は45歳でしたね。
三者三様、様々なバイクの楽しみ方
バイクには、人それぞれ様々な楽しみ方があります。
三者三様とは上手に言ったように、バイクにはどんなジャンルにも本当にたくさんの楽しみ方があります。
もし今のご自身の遊び方、スタイルが体力的にしんどくなってきているのでしたら、少し違ったジャンルに足を踏み入れてみるのも良いのではないでしょうか。
扱いやすいバイク
先ほどご紹介したようにバイクには様々な楽しみ方があります。
またそれと同じように、バイク自体にも様々なジャンルがあります。
例を挙げるならスポーツバイクからツアラーバイク、オフロードバイクまで、本当たくさんの種類があります。
それぞれのバイクにはそれぞれの良さがありますが、時にはそれがデメリットとなってくることもあります。
そんな中で扱いやすいバイクとひとくくりに唄っても、選択肢は多くありますが、扱いやすさで大事になってくる事が二つほどあります。
それは、「重さ」と「足つき性」です。
重さは、運転時にも、また、停車時にも体に負担を与えます。さらに取り回し、押し引きをする際には体力のみならず精神まで疲弊させ、バイクに乗る事自体を億劫にさせます。
足つき性が悪いと主に停車時に足腰に負荷を与えます。年齢を重ねるにつれて足腰の筋力が低下し、バイクを支えきれなくなって立ちゴケをしてしまったり、怪我につながったりもします。
そして一概にはいえませんが、重い、足がつかない、に共通するバイクは大型バイクに多いです。逆にいえば中型、小型バイクは軽くて足つきがよく取り回しも良いです。
長年オートバイに乗っている方には、バイクは大型じゃないと!
と思っている方が大勢いらっしゃるかとは思いますが、ご自身の体力、判断力を考えながら中型、小型バイクに徐々にステップダウンして長く、気楽にバイクに乗るのも一つの手段ではないでしょうか。
一度手放したら帰ってはこない…!公開しないためには?
「一度手放したらそのオートバイは帰ってこない」
ここまでお読みいただいても、まだ悩んでいる方は大勢いらっしゃると思います。
「また乗りたくなったら買い戻せばいいか...。」と安易な考えでバイクを手放す方も中にはいます。
ただ、いくら同じ車種を買い戻したところで、あなたと一緒にツーリングに出かけた愛車、ツーリング中の突然の雨を一緒に乗り越えてきた愛車、奥様、子供様を後ろに乗せて二人旅をした愛車が戻ってくることはありません。
売られてしまったあなたの愛車は別の人の愛車になったり、もしかしたらバラバラにされスクラップになる事もあるでしょう。
愛車とのお別れはそう言う事です。愛車との出会いは一期一会なのです。
今一度あなた自身が愛車と、家族と向き合い、後悔しない決断をしてください。
最後に
今回はバイクを降りるきっかけ、後悔しないための選択についてお話させて頂きました。
日本社会全体が高齢化している中で同じように高齢化が進んでいるライダーの年齢層。
事故があってからでは遅いですが、まだまだ乗れるうちから早々とバイクを降りてしまうのも寂しく思います。
この記事を読んで皆さん一人一人が自分に最適な選択を見つけて頂けたら嬉しいです。