ハス切り!聞き慣れない言葉ですか?画像を見れば「あ〜」と見覚えのある方が多いかと思います。

見た目もワイルドでカッコいいハス切りマフラー、排気音を変える効果もあります。今回の記事ではハス切りも自分でできるようになろう!

ということでマフラーのハス切りのやり方からハス切りの魅力、車検は通るのか、業者に頼める?というところまで詳しく解説していきます。

マフラーのハス切りのやり方

画像引用:
バイクプロデュースウイング

これからハス切りの方法などを説明していきますね。

ハス切りとは

まずハス切りってなに?というところを解説します。

ハス切りとは、斜(ハス)切り。ズバリマフラーを斜めに切る事です。

見た目がかっこいいのはもちろんですが、音が変わります。最近ではあまり使わない言葉ですが基本的に爆音バイクになります。

それではハス切りの自作方法について解説していきます。

必要なのはマフラーを切る道具、断面を綺麗にする道具

基本的にハス切りに必要なのは、マフラーを切る道具と、切った後の断面を綺麗にする道具です。

ディスクグラインダーとサンダーなら切って、断面を慣らして両方できるのでこのどちらかを使う場合が多いです。

それ以外だと

  • 高速切断機
  • 糸鋸

でもマフラーを切ることが可能です。

パイプカッターでもマフラーは切れますが、角度を付けることができないのでハス切りにはなりません。

その後に

  • 棒やすり
  • サンドペーパー

などで断面を綺麗にします。

「サンダーやグラインダーは持ってないしもちろん高速切断機もないよ」 という方はマフラーを持っていけばお近くのホームセンターに工具を使わせてくれるサービスがあるかもしれません

問い合わせてみて下さい。

マフラーを切りましょう

ここが肝心です。まずはエキゾーストパイプ(以下エキパイ)を車体から取り外しましょう。これは必須です。

めんどくさがってエキパイを取り外さないで切ろうとすると、大抵ミスします。振動でエキパイを支えている部分が壊れることも多いです。

エキパイが外れたら、エンド部分のマフラーが溶接されている場所から10cm程内側にペンを使って切りたい角度に線を引きましょう。

引いた線に合わせてガムテープなど巻いておけば、切り始めの滑りを防止できます。

線を引いたらグラインダーかサンダーで切っていきます。片足を乗せエキパイが動かないように固定して切ります。

ハス切りには一発で上から下までぶった切るという男っぽいやり方もありますが、要領を得ていないと断面が思いっきり凹む場合があります。初めての方にお勧めなのは切ったら回す、切ったら回すを繰り返して一周したら切り終わる、という方法です。

どちらの切り方も切断面を慣らす必要はありますが、上から下に一気に切って、大きく凹んでしまうと慣らすのに時間がかかります。

糸鋸で切る場合はゆっくりじっくり、なるべく曲がらないように切っていきましょう。糸鋸なら回転させずにそのまま切っていっても大丈夫です。大変な作業ですが頑張りましょう。

切った切断面を慣らしましょう

切ったマフラーの切断面を慣らしましょう。

グラインダーかサンダーで慣らす場合は研磨用のアルミナ系の刃に替えて行うのがベストです。もちろん切る時使った刃で慣らしても問題ありませんが、仕上がりが変わってきます。

最後にサンドペーパーで美しく仕上げれば完璧です。

先端をバーナーで焼いて焼き色を付けるのもアクセントとして良いですね。

マフラーを加工してエキゾーストパイプに接続する場合

バイクに元々付いていたマフラーもしくはエキパイの途中から切るのではなく、マフラー部分を自作もしくは購入してハス切りした後にエキパイにマフラーを接続する場合の方法です。

もちろん溶接が確実ですが溶接出来る環境を持っている方は中々いないと思います。

そんな場合は短いステンレスパイプの両端に切れ目を入れ、少し絞って接合部分にします。

エキパイとマフラーのあいだに差し込み、ビスを打って固定しましょう。エキパイとマフラーの内径に合っていればこれで問題ありません。


これでハス切り作業は完了です。イベント用のバイクでない限り、音が大きくなりすぎたらインナーマフラーやサイレンサーを取り付け、法定基準内の音量にしましょう。公道を走れなくなります。

スラッシュカットとの違いは?

ハス切りとスラッシュカット、見た目は同じです。

しかし乗り手の違いと加工の目的からハス切りとスラッシュカットの間には壁があると言えるでしょう。

ハス切りの場合は旧車乗りの加工と言ってもいいでしょう。

旧車のハス切りの場合、加工後にサイレンサーも抜いてしまうことが多いですね。見た目ももちろんですが排気音を大きくしたり吸込み音の為に行うのがハス切りです。

それに対してスラッシュカットはアメリカン乗りがよくするカスタムです。

スラッシュカット見た目はもちろん、音のキレを良くするといった目的もあります。しかしスラッシュカットはハス切りと比べると見た目重視です。

マフラーにはきちんとサイレンサーをつけるか何か加工をして音をきちんと抑えている場合が多いです。

そして、旧車乗りは自分のハス切りマフラーをスラッシュカットとは呼ばないですし、アメリカン乗りは自分のスラッシュカットマフラーをハス切りとは呼びません。

ハス切りをするメリット

ハス切りをするメリットとしては、やはり音です。排気音が大きくなる事、そして吸込みです。吸込みはキャブ車の吸気音です。

この音が好きな人には堪らないですね!

エキパイを途中から切ってしまう事でアクセルを回してからパッと離すと、「ンバー」という吸込み音が出ます。

バイクの車種によって吸込み方が変わりますが、例えば50ccのカブでもハス切りすることによってかなり音が大きくなり、さらにちゃんと吸込みむようになります。

もちろん見た目もワイルドになりかっこいいです。

車検には通るのか

ハス切りしたままでは車検は基本的には通りません。車検が通らない理由としては、もちろん排気音ですね。

それと長いマフラーで車体より後ろにはみ出ている場合は鋭利であるという理由から車検が通らない場合もあります。

逆を言えばインナーマフラーなりサイレンサーを付ければ、車検を通すことは可能です。

ハス切りユーザーは直管好きという方が多いと思いますが、車検を通したければ

きちんと加工をしておきましょう。

ハス切りをやってくれる業者はあるのか

ハス切りをしてくれる業者はありますが、ハス切りやってます!と銘打っている所はないでしょう。

それでも整備士さんがハス切りの経験があればやってくれると思います。あくまで 「ハス切りできます!」 という宣伝はしないということですね。 「スラッシュカットできます!」 ならあるかもしれません。

もし自作は出来ないという方なら、ネット上のオークションサイトなどで個人が作ったハス切りマフラーが出品されている場合があるので自分のバイクに合ったハス切りマフラーをオークションサイトで買うのも一つの手です。

ワンオフで制作依頼

ワンオフ製作での依頼は可能だと言えます。

ショップでメニューとしてハス切りは出していないが、注文があればもちろん作れる。と言う場所が沢山あるのではないでしょうか。

近くのショップに直接「ハス切りできますか?」と聞いてみると意外とやってくれる場所が多いのではないでしょうか。


しかし、排気音の大きさで公道走行は違反になってしまう場合が多いです。住宅街では騒音などと呼ばれてしまいます。

それでもハス切りして公道を走りたければインナーマフラーやサイレンサーを装備するなど何かしらの加工をしましょう。

それにイベントやマスツーの時なら加工を外して少し音が大きくても問題ないでしょう。

今回の記事はハス切りに憧れを持っている方に見ていただければ幸いです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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