ライダーちゃん
欲しかったデザインのヘルメットが在庫切れで買えなかった、という経験はありませんか。あるいは今使っているヘルメットのカラーやデザインに飽きてしまったけど、新しく買うほどでもない・・・ということもあるかもしれませんね。

ヘルメット塗装は専門業者に依頼することもできますが、フルフェイスの場合基本料金だけでおよそ1万円以上かかってしまいます。

でもDIY塗装をすれば比較的リーズナブルに、自分好みのデザインに仕上げることができますよ。

ここではヘルメットのDIY塗装についてご紹介していきます。

ヘルメットDIY塗装の下準備をする

ヘルメットのDIY塗装をする前に、まず下準備をしていきます。

ご紹介するのはSHOEIのEX-ZEROを塗装する方法です。

ツヤ無しブラックをツヤのあるブラックにするための下準備の手順を説明していきます。

内装パッドとバイザーを外す

まず最初にヘルメットの内装パッドを外していきます。

ホックでとめてあるので、簡単に外すことができますよ。

次にバイザーを外していきましょう。

バイザーのロックを外して引き出していけば、バイザーが外れます。

そして、SHOEIのシールも剥がしておきましょう。

ヘルメット表面を削る

ヘルメットにいきなり塗装し始めるのではなく、うまく塗料が乗るようにまず表面を削っていきます。

荒い紙やすりで削る

180#の紙やすりを使って表面を削っていきます。

2時間くらい紙やすりをかけると、少しずつ表面の色がはげてきますよ。

マットブラックの色が削れて、全体的に白い色になるまでひたすら削り続けましょう。

紙やすりの番手を変えて表面を整える

180#の紙やすりで削った状態では表面がザラザラしているので、番手を変えて整えていきます。

まず240#の紙やすりで磨いたら徐々に番手を上げていき、最終的に600#の紙やすりに変えて、全体が滑らかになるまで磨きましょう。

削ったヘルメット表面を整える

紙やすりで削った表面をさらに滑らかに整えていきます。

下地処理で表面を滑らかにすると、塗料がなじみやすく、はがれにくくなりますよ。

プレソルなどで脱脂する

洗剤で洗って乾燥させたあと、プレソルなどを使ってヘルメット表面の油脂分をふき取ります。

塗料をしっかり密着させ、はがれにくくするためです。

ミッチャクロンなどでプライマー処理をする

ミッチャクロンでプライマー処理をしておきます。

軽く薄くふきかけるだけでOKです。

下地処理をすることでよりキレイな仕上がりになりますよ。

サフェーサーを塗る

全体的にサフェーサーを塗り、細かいやすりの跡を消して均一な面に仕上げていきます。

乾いたら1000#の紙やすりで表面を軽くならしておきましょう。

 ヘルメットを黒く塗装する

ヘルメット表面の下準備が終わったら、黒く塗装していきます。

ここでは2液ウレタン塗料パナロックのブラックを使用。

ウレタン塗料というのは自動車のボディなどに使用される塗料で、雨や紫外線にさらされても変色やツヤの変化が少ないのが特徴です。

ライダーちゃん
ツヤ無しブラックがツヤツヤのブラックに仕上がります。
DIYカスタムペイントの準備をする。
次に、カスタムペイントの準備をします。

ツヤツヤのブラックに塗装してもの足りない場合は、カスタムして自分好みのデザインに仕上げるのがおすすめ。

ここではキャンディー塗装をしてカスタムする方法を説明します。

シルバーで下地塗装をする

ャンディー塗装の下地として、2液ウレタン塗料パナロックのスパークルメタリックを塗布していきます。

キャンディーは半透明の塗料であり下地の色が透けて見えるので、スパークルメタリックのようなシルバーを先に塗るのが一般的です。

ヘルメットにデザインをいれる

デザインを書いてPCにてデータ化し、カッティングマシンにて出力します。

出来上がったデザインをヘルメットに貼り付けるときは、シワが出ないように注意しましょう。

ヘルメットに色をつける

下地のシルバーを塗りデザインを貼り付けたら、お好みの色を塗っていきましょう。

今回はツヤのあるブラックをベースに、イエローやオレンジを塗っていきます。

ヘルメット全体に塗装する

デザインを貼り付けたヘルメット全体的にブラックの塗装をします。

乾いたらマスキングをはがしていきましょう。

キャンディー塗装する

液ウレタン塗料 関西ペイントPG80キャンディーイエローを使い、デザインに合わせて塗装します。

次に2液ウレタン塗料 関西ペイントPG80キャンディーイエロー60%+キャンディーレッド40%を使い、オレンジでグラデーションをつけていきましょう。

キャンディー塗料は名前の通り飴のような仕上がりになるのが特徴で、透明感と奥行きのある色調を表現できる塗料です。

うまくいかなかったところには、ブラックでシャドウをいれてごまかしていきましょう。

ラメを入れる

2液ウレタン塗料パナロック コスミックフレーク+オートクリヤーを使い、全体的にラメを入れていきます。

ヘルメット塗装の仕上げをする

ヘルメット塗装最後の仕上げに、トップコートクリヤーを塗っていきます。

使用したのは2液ウレタン塗料上塗り専用クリヤーマルチトップクリヤーQRです。

トップコートクリヤーを塗ることで光沢性が向上し、より美しい仕上がりになりますよ。

特にメタリック系の塗料は粒子が大きいためツヤが出にくいのですが、クリヤーコートすることで塗膜表面が滑らかになり、高い光沢性を得ることができるのです。

また紫外線や酸性雨に対する耐性を高めて、耐久性をアップさせることにつながります。

乾いたらマスキングをはがして完了です!


今回はヘルメットをDIYで塗装する方法についてご紹介しました。

ヘルメットをDIY塗装する手順は次の通りです。

  1. 内装やバイザーを外す
  2. 表面をひたすら磨いて滑らかに仕上げる
  3. 好みのカラーを塗布する
  4. 仕上げをする

マットブラックをツヤツヤのブラックにすると、見た目がガラッとかわりますよね。

ライダーちゃん
でも、さらにお好みのデザインとカラーでオリジナルのヘルメットに仕上げるのもおすすめです。ヘルメット表面を磨くなどどうしても時間がかかるDIY塗装ですが、ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか!

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