3気筒のバイクをご存知ですか?

2気筒や4気筒は良く聞きますが、3気筒のバイクって実際どんなものがあるのでしょうか。

最近はまたラインアップも増えてきましたが、旧車の頃の3気筒と現代の3気筒の違いから

3気筒のメリットデメリットまで解説していきます!

懐かしのあのバイクのお話なども挟んでいますが、最近の3気筒バイクの良さもお伝えできればと記事にしています!

記事の更新情報

※2023年9月18日に最新情報を更新しました。

3気筒バイクのデメリット

画像引用:goo自動車&バイク

3気筒バイクのデメリットは以下のようなものが挙げられます。

【振動】
偶数だとピストンの振動も2気筒ごとの対の動きのバランスで打ち消す振動が、3気筒だと奇数によりバランスが保てず全体に伝わるエンジン振動が起きます。

【燃費】
やはり単気筒、2気筒などのエンジンに比べれば燃費は多少悪くなりますが、顕著な差が出るほどではありません。

【メンテナンス性】
他のエンジンに比べて、調整などのバランスどりが難しいと言われています。

【車種レパートリー】
最近は少し増えてはきましたが、やはり他のエンジンに比べるとまだまだ選べる範囲は狭くこれもデメリットと言えるでしょう。

3気筒の良さ

3気筒の良さはその形状にあります。

3気筒という仕様からセンターが取りやすく、バイクのエンジンマウントのバランスが取りやすくなっています。

単純に2気筒よりもパワーが稼げ4気筒よりもコンパクトというのが特徴です。

他との比較では「2気筒に比べレスポンス良い」・「4気筒に比べ燃費やトルクも良い」というのが一般的な3気筒車のメリットとして良く挙げられます。

単気筒から六気筒まで!?それぞれのバイクの特徴

単気筒から6気筒まで・・こんなにある気筒数の違いによるイメージは以下のような感じになります。

  • 単気筒 

ピストンが単発なのでアクセルに順応。軽量なので全体の軽さは燃費やハンドリングにも貢献します。

  • 2気筒 

2気筒以上になるとV型などバンク角度や並列・水平対向などピストン配列での組み合わせにバリエーションが出てきます。

これにより特徴は変わってきますが、最近の市場にはその特徴の変化を活かして小排気量から中排気量まで2気筒車が目立ってきています。

  • 3気筒

2気筒と4気筒のいいとこどり、と言われるのが3気筒の特徴ですが、中速トルクの太さと高回転での吹け上がり、

最近の3気筒は昔のようなピーキーなイメージはなく、優等生エンジンになりつつあります。

  • 4気筒 

4気筒エンジンはマルチとも呼ばれ、日本のバイクが世界に対して最も高性能である事をアピールしてきたタイプの代表エンジンではないでしょうか。

形状も様々、排気量も中型以降には広く分布され各社が過去より様々に技術を競ってきました。

おかげで低速から高速までバランス良くパワーレンジが配分されて「誰にでも扱いやすいエンジン」ですが、

コスト面での問題で近年は低排気量車は減少傾向にあります。

  • 6気筒 

過去にはCBX1000という「車のエンジンをバイクに積んでみた」ような話題性のあるバイクがありましたが、

現在も搭載される車種は限られますが6気筒バイクは現存します。

とにかく6つのピストンで繰り出されるトルクは、下から上まで4気筒の比ではない安定感を出します。

しかしその分だけのコスト面での問題と、サイズが大型化してしまうのがネックです。

3気筒の旧車は?

3気筒の旧車の代表格といえば以下のような車両ではないでしょうか?

  • KAWASAKI SS(マッハ)・KHシリーズ

北米向け500SS(マッハIII)は当時最速の称号を目指して送り出された名機です。

事実、リッター換算で120ps・最高速度200km・ゼロヨン12.4秒という記録を残しています。

マッハシリーズは高回転で一気に吹け上がり爆発的な加速を見せるピーキーなエンジン特性が市場に受け、「ジャジャ馬」として愛されたマシンです。

KHはSSの後継機として販売されましたが、こちらもまた速いけれど非常に扱いにくいバイクではありましたが、乗りこなすことにカッコよさがあり当時の若者の人気を得て大ヒットしたバイクです。

  • SUZUKI GT380

こちらも言わずと知れた名機ですがスズキの3気筒は当時の350cc全盛期に380ccで投入されました。

同じ3気筒のバイクに比べ、万人受けする乗りやすさと見た目の洗練さで愛され1979年のオイルショックで生産中止まで日々改良を続けて行ったバイクです。

  • YAMAHA GX750

ヤマハの3気筒はフラッグシップモデルに採用されていました。

駆動方式がVMAXと同じシャフトドライブという当時では珍しい駆動方式を採用しており、ロングツーリングも安定した走りを提供していました。

  • HONDA  MVX25・NS250R・NS400R

ホンダの3気筒はMVX250という初代VT250Fと共通のフレームに3気筒エンジンを積んだ「煙幕製造機」と呼ばれるマシンでした。

NS250RはNSRの前身にあたるシリーズですが、その排気量違いのNS400RはNS500のレプリカモデルになります。

Vバンク3気筒という「公道を走れるレーサー」と言われたモンスターマシンで、当時の漫画の主人公が2台目の愛車として選んだことも有名な話です。

今ではどれも入手は難しい状態になりまして、もし街で見かけたら貴重な存在です。

現行車の3気筒は?

現行車でも最近は3気筒車も増えてきました。

GX750の後継機とも言われるMTー09、XSR900、フロントが二輪のNIKENなどYAMAHAは最近積極的な3気筒モデルの開発をしています。

海外勢で有名なのはtriumphで、デイトナ675やスピードトリプルなど3気筒モデルが主力になっています。

YAMAHAは250ccクラスでも他のメーカーが4発(マルチ)の復活に勤しむ中、3気筒モデルを投入予定なのだとか・・・MTー09での成功が3気筒への評価を変えたようです。

自信のライディングスタイルに合わせたバイクの選び方

自身のライディングスタイルに合わせてバイクを選ぶことの大切さは、忘れてはいけません。

気筒数の多い少ないによって左右されるバイクの性格や、性能の良し悪しには多少差があります。

ご自身がサンデーツーリングメインなのかサーキットユースなのか、または日常的に使いたいのかとライディングスタイルに合わせた特徴のバイクを選んでいきましょう。

イメージだけで購入してみると、実際にはとても扱いにくく乗るのが億劫になった、なんてことにならないように愛車選びは慎重に行ってください。

3気筒のデメリットは以下でした。

  • 振動
  • 燃費
  • メンテナンス性
  • 車種レパートリー
ひと昔前の世代での3気筒というと「玄人」向けのイメージしかなく、マッハのようにジャジャ馬のイメージではありましたが、最近の3気筒は「2気筒と4気筒の良いとこ取り」を真に行っているような、扱いやすいマシンが多くなりました。

MVアグスタやデイトナ675のように、メーカーのイメージ代表格として海外では扱われる3気筒の今後の国内での進化は益々楽しみではあります。

最近のバイクは昔と違い振動なども「他に比べれば感じるだろう」というレベルですので、一度試乗などで試してみてはいかがでしょうか?

ライダーちゃん
3気筒試してみようかな~!

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