2ストから焼き付きの症状が出ている!エンジン焼付けの恐怖に対策!

今新車で買えるバイクは4スト車両だけですが、今まだ人気が根強い2ストバイク!

あの白煙と強烈な加速の虜になっている人は数知れずでしょう。そんな2スト車ですが、常について回るエンジン焼き付きの恐怖・・・

気持ちよく走っている最中にいきなりエンジンが焼き付いてロックしたとき、冷静にクラッチを握れる人が何人いるでしょう。

昔のレーサーたちはストレートでもクラッチレバーに指を残して走っていたのが印象に残っています。

今回はその2ストの焼き付きについて詳しく触れていきたいと思います。

2ストから焼き付きの症状が出ているときの対策

画像引用:ガレージトライシクル

あれ?エンジンがおかしい、急にパワーがなくなった、変な音がするなど異変を感じたら無理に乗らないでおきましょう!

エンジンが動くレベルの本当に軽度な状態であれば、研磨などの加工で復活できる可能性が残っています。

それを無理して乗り続けてしまうと、ピストン、シリンダー交換、さらに重症だとクランクまで交換になります。

なので少しでも怪しい不調を感じたら動かさないことが原則です。

焼き付きかどうかを確認する方法

キックペダルの場合とセルスターターの場合を分けて解説します。

キックペダルがついている場合

キックに圧縮が有るか無いかが大きな目安となります。

エンジンが焼き付いてピストン、シリンダに傷が入った場合、エンジンの圧縮漏れが起きキックがスカスカで出ごたえがなくなります。

完全に焼きついてしまっている状態だとキックがまったく降りなくなります。

セルスターターの場合

セルを回すのではなく、エンジン内部を見ることが一番手っ取り早いです。

まずチャンバーを取り外し、ライトで照らしながらエンジン内部を見ましょう。その時に目視でシリンダに縦傷が入っている場合焼き付きや抱きつきの可能性が非常に高いです。

目視で傷が確認出来てその後セルでエンジンがかかったとしても、その後吹かしたり走行したりするのはやめましょう。

症状を悪化させてしまい、良化することはありません。

焼き付きが起こった場合の対処法は

焼き付きが起こってしまった場合、そのバイクを乗り続けるか否かの選択が迫られます。

残念ながらエンジンの焼き付きは騙しだまし乗り続けるわけにはいきません。

本当に軽い焼き付きならスーパーゾイルを入れるなどする人もいますが、根本的な解決にはならないでしょう。

2ストエンジンの仕組みから学ぶ焼きつきの原因

焼き付けの原因をオイル切れかそれ以外かでみていきます。

オイル切れによる焼き付き

2ストはエンジンの中でガソリンと混ざりピストン、シリンダを潤滑しながら燃焼をしていきます。

  • オイルタンクが別体の場合は点検不足からオイルを空にしてしまう。
  • 混合の場合、ガソリンとオイルの混合比が薄すぎてエンジン内で油膜切れを起こして焼き付きを起こしてしまう。

この2点があげられます。

オイル以外での焼き付きの場合

オイル以外での焼き付きの原因は3つほどあります。

デトネーション(異常燃焼)

本来ガソリンが燃えてほしいタイミング以外で燃えてしまうことです。基本的に高温・高回転で起こることが多いです。

そのデトネーションがなぜダメなのか。

高温・高回転で変なタイミングでガソリンの燃焼が細かく起こるのでより熱が上がる原因となります。

熱が上がると金属に負担がかかり、変形・焼き付きが起こります。

ただデトネーションが起こったらすぐに焼き付くかというとそういうわけではありません。

デトネーション自体は変なセッティングをしていなくても高回転付近で起こることがよくあります。

チャンバーとの相性なのかその日の気温湿度にも左右されます。

そのデトネーションが起こる回転で長時間乗ることが焼き付きの原因になっているのです。

高負荷・長時間走行

元々2ストは耐久性があまり高くありません。

イメージでいうと2ストは短距離走選手・4ストは長距離走選手というところでしょうか。

先ほどのデトネーションでも出てきましたが高温状態の負荷が非常に危険です。一般道で起こりえるのは高速道路を使った長距離ツーリングです。

長時間それなりの回転数でエンジンが熱くなった状態で、長時間走り続けると焼き付きのリスクが上がります。

高速はエンジンにとって過酷な状況と考えた時に、その時間をどれだけ削ることができるかを考えてツーリングのルートを決めるとよいかもしれません。

低温での急な操作

今度は高温とは逆でエンジン始動後すぐや、エンジン温度の上がってない状態での全開加速などです。

エンジンは70度から80度前後が適温と考えられて設計されており、その温度の時に各部のクリアランス(隙間)が適正になるように設計されています。

なので高温では隙間が狭くなり金属同士が接触して引っ付いてしまう。

低温では隙間が大きく遊びが大きくなるため、各部の揺れが大きくなりエンジン内部に傷をつけ焼き付く原因となります。

焼き付きを予防することは出来るのか

焼き付け予防の方法は4つあります。

走行前はしっかり暖機を行う!

これは徹底して癖づけましょう。

ご近所の目が気になる方は、少しのアイドリングと、低回転の暖機走行の時間をしっかりとるようにしましょう。

70度から80度前後の適切な油温になるまで回転は不用意に上げないようにしましょう。

長時間の連続運転を避ける!

2スト車両はその特性上あまり長時間走行には向いていません。ツーリングに使用されている方は適度な休憩をはさみながら楽しみましょう。

せっかくのツーリング、帰りに急いで長時間高速道路を走り続けるともしもの自体になっていしまうリスクもありますので注意を。

オイルの管理はこまめに確実に!

ちゃんとオイルタンクにオイルは入っているか、ツーリングには予備缶を持っていくなど、オイルが生命線という意識をしっかり持って普段からの点検を癖づけましょう!

高回転から繰り返しアクセルオフをしない

燃料にオイルが混ざってエンジン内を潤滑しているといいましたが、アクセルをオフにすると燃料がその瞬間カットされますのでオイルの供給もストップすることになります。

普通の乗り方なら大丈夫ですが、不必要にアクセルのオンオフを繰り返す乗り方は止めておきましょう。

焼きついてしまった際の修理方法

焼き付きの修理ですが、非常に軽度のものであれば番手の大きなペーパーやすりでピストンとシリンダを研磨すれば再利用可能です。

傷が大きい場合ピストンは交換・シリンダは交換もしくは専門店で再ボーリングの加工が必要となります。

そして一番重症の場合、ピストン・シリンダの焼き付きからクランクまで歪みや曲がりが生じた場合、クランクシャフトまで交換しなければならなくなります。

ただ現状2スト部品の供給数が少なくなっているので中古の良品を探すか、専門店でのクランクシャフトの曲がりの修正を依頼することになります。

焼き付きの修理に関しては、エンジンを分解することになりますので、経験者もしくはショップに依頼することをお勧めします。

修理費用の相場

50ccの車両の場合はピストン・シリンダの交換で部品代が1万円前後、作業工賃で3万円から5万円程度。

クランクシャフト交換まで含めると+5万円。安くても最低10万円は覚悟しておいたほうがよいでしょう。

この金額が基準で排気量に応じてどんどん金額は上がっていきます。

250cc以上の場合は20万円以上は覚悟しましょう。

また即日修理・即日納車は厳しい作業ですので、バイク屋さんによっては最低でも1週間。

パーツの取り寄せによっては1カ月は見ておきましょう。


前述のまとめをしますと

  • しっかり暖機走行を行う
  • 長時間の連続走行は避ける
  • 不必要なアクセルのオンオフは繰り返さない

になります。

今となってはすっかり希少になってしまった2スト車両、お持ちの方はぜひ大切に乗り続けてあげてくださいね!

エンジン 修理
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