バイクのウイリーをやりすぎるとどこが壊れる?

壊れやすくなるのは本当か、また壊れるならどの辺りが壊れやすいのか?

ウイリーのやり方から、ウイリー自体は公道でやっても大丈夫なのかなど様々な疑問を一挙に解決していきます。

まだウイリーはできないけど、どのような練習をすればいいか知りたい人も必見です。

バイクの挙動を制御する一つの方法として技術を身につけておけば、予期せぬ状態にも反応できます。

また、バイクを操る技術に長けた猛者たちの行う「バイクスタント」についても触れていますので、是非ご覧ください!

記事の更新情報

※2023年8月1日に最新情報を更新しました。

バイクをウィリーさせると壊れるって本当?

画像引用:バイクるん

バイクのウイリーは本来の動作には想定されていないので、故意に連続して行うと壊れます。

回転数を上げてクラッチを繋ぐ勢いでやる場合は駆動系に思わぬ負担がかかりますので、当然寿命はち縮まりますし、最悪一回でも壊れます。

フロントやリアも接地した際のショックでダンパー類が破損する恐れもありますし、スイングアームやフレーム自体も本来想定し得ないショックに負担がかかります。

また、スタントなど角度を維持することにより、エンジンオイルが回らないまま焼きつく恐れも出てきます。

対策としては、可能な限り「しない」ことにはなりますが、練習などで仕方ない場合はあまり衝撃を与えないよう慎重に行うことです。

ウイリーの危険性

ウイリーの危険性は車体のみならず事故に繋がることにあります。

単純な理屈ですが操舵舵を浮かせていますので、よほどの荷重移動・体重移動のテクニックを持たない限り曲がれません。

つまり何かあっても「避けられない」のです。

それから、勢いよくフロントを持ち上げることにより視界も妨げられます。

高い回転数で繋ぐことで、急発進になりますので持ち上がらなかった場合はその勢いが全て車速に現れ、追突の恐れもあります。

ウイリーの違法性

ウイリーは日本の道路交通法では不適切な危険走行と認められれば、「安全運転義務違反(70条)」として罰せられます。

2輪走行を前提としたバイクに置いて、故意に1輪で走行をした場合「危険をはらむ不適切な運転」とみなされるのです。

もし周囲に車や人が居たりして、その車両を威嚇するような行為として見られれば、現在は新たに定められ厳罰化された「煽り運転」に該当し、76条の「危険行為」とみなされてしまう可能性もありその場合は更に罪は重くなります。

絶対に公道でのウイリー走行はやめましょう。

ウイリーのやり方

ウイリーと言っても大きく2つ種類があり、そのやり方については以下になります。

まずは基本中の基本、フロントを上げる行為のフロントアップ

フロントアップ

ポイント:アクセルワークとクラッチで繋ぐタイミングで行う

  • アクセル開度で適度回転数に合わせ、テンポ良くクラッチを離し、上がったらスロットルを戻す。

バイクのパワーにより回転数は異なりますので、最初は低速・低回転から少しづつ制御できる範囲で上げて高さを調整していきましょう。

戻りたい時や、上がりすぎたと思ったらアクセル戻しとともに、即座にリアブレーキで調整していきます。

※必ず乗るときはリアブレーキペダルに足を置いてください

ウイリー走行

ポイント:バイクの姿勢や角度の維持

  • フロントアップの状態でアクセルワークとリアブレーキで調整しながら走行する。

低速ギアでフロントアップさせ(坂道を登るくらいの角度をイメージ)、姿勢が前のめりにならないよう腕を適度に伸ばし、角度を合わせたらアクセルを戻しつつ、角度が下がり切る前にアクセルを少し開けてを繰り返し調整していく。(※角度がつきすぎたらリアブレーキで調整。)

これにはフロントアップが確実にできてコントロールできることが大前提です。

いきなりこれをやろうとすると、1回転したり何処かに激突したりするので練習をしっかり行って少しづつ距離を伸ばしていきましょう。

人によって多少コツも変わってきますので、色々と見て学んで見てください。

スタントって何?

バイクスタント通称「エクストリーム」という競技があります。

ヨーロッパやアメリカで始まった競技で、これまでの「速さ」を競うバイク競技から「技術」を競う競技にしたのがバイクスタントアクション「エクストリーム」です。

ハリウッド映画の主人公や敵がバイクに乗ってせめぎ合うアクションシーンで、もしかしたら同じ動きを見たことがあるかもしれませんが、まさにバイクを自転車のように扱う猛者達の競技です。

ウイリー1つとっても、我々が想像するウイリー走行から完全に垂直に立った状態で片手でくるくる回るような技やリアタイヤが完全に上がった状態のジャックナイフ状態で走ってきてからの反転してウイリーなど「そのバイク一体どうなってんの!?」と言うくらい不思議な動きを繰り返します。

このバイクを使ったハイレベルなパフォーマンスはいちど見たら大興奮間違いなしです!

スタント専用のカスタム

バイクスタント「エクストリーム」仕様にするには以下のようなカスタムが基本になります。

  • ネイキッド化
  • ウイリーバー装着
  • エンジンスライダーやガード類
  • ハンドル変更
  • タンク形状の変更
  • スプロケ変更
  • リアブレーキをハンドルに移設

SSマシンベースが多いので、ストリートファイター仕様と呼ばれるネイキッド化は必須です。

競技的に速度が無かったり、バランスを崩しやすく転倒頻度も上がりますので、エンジンガードなどのガード類は必要になります。

ハンドルを交換し可動幅を広げ車体に接触しないように工夫し、タンクをわざと凹ませたりウイリーバーという専用のフレームを付けたりしてバイクに足掛けを作っています。

シートに座らず、またバイクから降りて決める技なども多いので、リアブレーキは左手クラッチ部分近くに移設。

スプロケも最高速仕様からトルク仕様に変更して、トリック(技)を決める為にあらゆるカスタムが施されています。


バイクのウイリーは本来の動作には想定されていないので、故意に連続して行うと壊れます。

バイクのウイリーは技術の向上や、万一予期せず車体が浮いてしまった場合の対処法として覚えておくのは必要ですが、あくまでも回避技術の1つや競技の技としての必要性です。

公道でウイリーを行うことは道路交通法に違反し、状況によっては厳しい罰も課せられます。

また、未熟な操作で衝突や追突で自分も他人も怪我をさせては意味がありません。

テクニックをひけらかすような行為ではなく、身を守る為の技術として覚えておいてください。

ただし、失敗すれば自分もダメージを負いますのでプロテクターなどは必須で、失敗しなくても積み重ねで車体には相当なダメージを与えるのでそのことは忘れないように。

ライダーちゃん
怪我だけには気を付けようね!絶対だよ!!!

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