ライダーちゃん
バイクのメンテナンスをするとき、タイヤもしっかり確認していますか?

寿命を迎えたタイヤのまま走行していると、とりかえしのつかないことになる可能性があり、大変危険です。

またせっかくのバイクの性能を台無しにしてしまうこともあります。

そのためには、タイヤの寿命を知るサインを覚えておくと安心です。

今回はバイクのタイヤの寿命について説明していきます。

バイクのタイヤの寿命

バイクのタイヤにも車のタイヤと同じように寿命があります。

タイヤが寿命を迎えたら交換する必要があるので、寿命のサインを覚えておくよいでしょう。

ここではバイクのタイヤの寿命の目安や、寿命のサイン=タイヤ交換のタイミングについて説明します。

バイクのタイヤの寿命はどのくらい?

タイヤの寿命は、タイヤの製造年や走行距離を目安にすることが多いです。

ただしあくまで目安であり、走り方や保管方法、バイクの車種などにより大きく異なります。

また前後のタイヤが必ずしも同じタイミングで寿命を迎えるわけではないので注意しましょう。

タイヤの製造年を目安にする

メーカーによって異なりますが、製造年から約3年~5年が寿命の目安です。

タイヤの製造年は、タイヤ側面を見るとわかります。

例えばアルファベットの次に2411と記載してあれば、

24=24週目

11=2011年

となり、2011年の24週目つまり6月に製造されたタイヤとなるので、そこから3~5年後の2014年6月~2016年6月が寿命の目安です。

たとえタイヤの溝がしっかり残っていても、経年劣化により寿命を迎えている可能性もあるので注意しましょう。

またバイクに乗らないまま3年以上放置した場合も、タイヤが劣化して寿命を迎えている可能性があります。

3年以上など長期間乗っていなかった場合は、タイヤを交換するとよいでしょう。

走行距離を目安にする

走行距離でいうと、約10,000㎞~20,000㎞が寿命の目安です。

ただしサーキット走行が多いと5,000㎞~7,000㎞程度と、走り方によって大きく異なります。

これは走り方によってタイヤの溝の減り方が異なるからです。

寿命の目安とは別に、必ずタイヤを確認して交換のタイミングを知るようにするとよいでしょう。

タイヤの寿命のサイン

寿命のおおまかな目安となるのは年数や走行距離ですが、交換のタイミングは寿命のサインが出たときです。

次のようなタイヤは寿命を迎えているので交換する必要があります。

スリップサインが出ているタイヤ

スリップサインとはタイヤ側面にある△マークのことで、タイヤの溝の減り具合を確認できるサインです。

この△の先にある溝を見たときに、突起の部分が露出していたら寿命のサイン。

というよりも、もう限界!というサインです。

突起部分は溝の深さが車検の基準となる0.8㎜になると出てきます。

センターだけサインが出てサイドには出ていないという場合でも、必ず交換しましょう。

ちなみにダンロップのタイヤの△マークはダンロップのロゴ、ミシュランのタイヤはミシュランマスコットのビバンダムになっています。

デプスゲージで測定した溝が0.8㎜未満のタイヤ

タイヤの溝の深さを測定するデプスゲージを使い、0.8㎜未満になったら交換しましょう。

デプスゲージは、タイヤの溝に垂直に当てるだけで溝が何㎜残っているかを測定できるツールです。

スリップサインだけでなく、溝の深さを測定する方法も覚えておくとよいでしょう。

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キズやひび割れ、硬化、変形が見られるタイヤ

タイヤの表面や側面を確認したときに、キズ、ひび割れ、硬化、変形が見られたら寿命のサインです。

タイヤは天然ゴムを使っているため、経年劣化により乾燥して弾力がなくなり、ひび割れができることがあります。

ライダーちゃん
その場合はたとえ溝がしっかり残っていても交換しましょう。
パンク修理をしたタイヤ

パンク修理をしたタイヤは専門家のOKサインが出ない限り、もう寿命であると考えましょう。

パンク修理というのはあくまでも応急処置で、タイヤ交換ができる場所までの移動が目的です。

安全に走行するためにも、早めに交換することをおすすめします。

ハイグリップタイヤは寿命が短い?

タイヤの種類により寿命はさまざまですが、中でもグリップ力重視のハイグリップタイヤは寿命が短いです。

一般道で使用すると圧倒的なグリップ性能を発揮するハイグリップタイヤは、走行距離約6,000~8,000㎞程度で寿命を迎えます。

ハイグリップタイヤはレース走行する方や、頻繁にタイヤ交換できる余裕のある方向けのタイヤといえるでしょう。

寿命を迎えたタイヤでバイクに乗るとどうなる?

寿命を迎えているタイヤのままバイクに乗ると、主に次のような現象が起こります。

  • グリップ力が低下する
  • 雨の日は特にスリップしやすくなる
  • ハンドルがぶれる
  • ABSなしのバイクではブレーキでロックしやすくなる
  • 燃費が悪くなる
  • 最悪の場合バーストする

このように、いいことはひとつもありません。

せっかくのバイクの性能を引き出せないどころか、コントロールしにくくなったバイクで走行していると転倒しやすいため、大変危険です。

寿命を迎えたタイヤは必ず交換してくださいね。

バイクのタイヤの寿命は延ばせる?

バイクのタイヤの寿命には大まかな目安がありますが、扱い方や保管方法によって寿命を延ばすこともできます。

逆に寿命を短くしてしまうこともあるので、次の点を覚えておくとよいでしょう。

適切な空気圧にする

タイヤの空気圧を適正値にすることで、タイヤが部分的に摩耗する偏摩耗を減らすことができます。

偏摩耗したタイヤは安全に走行できない可能性があり、本来の寿命を全うできないことも。

タイヤの空気圧は必ず定期的にチェックしましょう。

紫外線対策をする

タイヤはゴム製品なので、バイクを保管するときは紫外線対策をするのがおすすめです。

乗らない間に直射日光に当てたままでいるとタイヤの劣化が進み、寿命を縮めることになります。

ガレージ以外にバイクを保管するときは、UVカット機能付きカバーをかけるなど、紫外線対策をするとよいでしょう。


今回はバイクのタイヤの寿命についてご紹介しました。

バイクのタイヤの寿命のおおまかな目安は

  • 製造年から約3年~5年程度
  • 走行距離約10,000㎞~20,000㎞

ですが、寿命のサインに気づいたときが交換のときです。

  • スリップサインが出ている
  • デプスゲージで測定した溝が0.8㎜未満
  • キズやひび割れ、硬化、変形が見られる
  • パンク修理をした
  • 3年以上放置していた

このようなタイヤはもう寿命といえます。

ライダーちゃん
安全に走行するためにも、目と手でしっかりタイヤをチェックしましょう。
また前後それぞれのタイヤの寿命に合わせて交換してくださいね!

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