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※2023年2月27日に最新情報を更新しました。

 

ライダーちゃん
「あれ?キュルキュル言うけどエンジンがかからない…!」

ライダーちゃん
こんな体験が皆さんにもあるのではないでしょうか?

バイクのバッテリー上がりはバイクのトラブルでは一番多いと言っていいでしょう。そんなバッテリー上がりは、きちんと対策をすれば大体は防ぐことができます。

今回の記事では自分で行えるバッテリー上りの対策や原因、応急処置の方法を解説していきます!

バイクのバッテリーの上がり対策

画像引用:バイクブロス

バッテリー上がりを起こさないように、特に難しいことではないので事前にできる対策はしておきましょう。

長期間のバイクに乗らない場合はバッテリーを外しておく

バッテリー上がりで比較的多いのが長期間放置して久しぶりに乗ろうとするとバッテリーが上がっているという場合です。

バイクは放置しているだけでもバッテリーが自然に電気を放出しています。

長期間バイクに乗る予定が無い場合、特に冬場など寒い時期はバッテリーをはずしておきましょう。

バッテリーを外すなんて難しいと感じた方、マイナス端子をはずしておくだけで大丈夫です。端子を外したらターミナル側に絶縁テープを貼ってあげるのも効果的です。

「冬は寒いから春までバイクには乗らないよ」という方はバッテリーを外して家の中に入れておきましょう。

短距離走行が多い場合は長距離を走ってバッテリーを充電する

バッテリーの充電は、エンジンの回転を利用して自己発電を行なっているわけですが、バイクのバッテリーは、30分以上走らないと充電が追いつかないと言われています。

「毎日バイクに乗ってるんだけどなぁ」という場合でも、例えば一回の走行が10分以内であるなど短距離、短時間の走行では使用する電力に充電が追いついていないのです。

「アイドリングさせておけばいいんじゃない?」と思う方もいると思いますが、アイドリングだけでは発電より放電が多くなる場合が多いです。かと言って空吹かしなど、住宅地ですと近隣住民の迷惑になってしまう場合もあります。

そんな時は、どうせなら少しツーリングにでも行って、エンジンを沢山回転させてあげましょう!バッテリーの充電になりますし、気分転換にもなります。

電装品やライトの消し忘れにも注意

原付に多く見られる、そもそもライトが消せないという車種の場合は関係ないですが、ヘッドライトスイッチがある車種に関しては、必要で無い時はライトを消しておきましょう。

意外とありがちなのが、イグニッションをオンにしたままエンジンをかけずに取り回し、装備の点検やなにか他の事しているというパターンです。

イグニッションをオンにしている状態だと止まっていてもバッテリーの消費電力は走行中とほとんど変わりません。

エンジンを切るときとりあえずキルスイッチで切っているというのも電装品は稼働しているままなので充電が減って行きます。

バッテリーは定期的に交換しておく

バッテリーの寿命は2年から3年と言われていますが、大体それ以上使っている方が多いと思います。

問題なく使えているバッテリーをわざわざ交換するということは中々しづらいものです。しかし、冬場に出先でバッテリーが上がってしまうようなことがあれば寒いのに冷や汗をかくことになりかねません。

ロードサービスを頼むことになればショップでのバッテリー交換より高くつくことも。

エンジンのかかりが悪いと思ったら、交換を考えましょう。もしも今まで上がったことのあるバッテリーなら交換するべきです。

バッテリーは「消耗品」です。交換は定期的にしておくのがベターです。

バッテリーが上がる原因

バッテリーが上がる原因として以下のような事が考えられます。

  • バイクの長期間放置による自然放電
  • 短距離走の繰り返しで充電が追いつかない
  • ライト、電装品の切り忘れ
  • バッテリーの劣化、寿命
  • レギュレーターかジェネレーターの故障
  • 転倒の衝撃によるバッテリー内部の損傷

上から4つの原因に関しては上の項目の バイクのバッテリー上がり対策 ですでに解説してあります。それではそのあとの3つの原因について解説していきます。

まずはレギュレーターかジェネレーターの故障についてです。

バッテリーの寿命はまだあるはずなのにバッテリー上がりが頻繁に起こると言った場合レギュレーターかジェネレーターの故障が考えられます。

簡単に説明していくとレギュレーターは電圧を調整してくれるパーツジェネレーターは電気を作り出すパーツです。

レギュレーターが壊れると電圧を調整することができなくなり、バッテリーの劣化や過充電、充電不足の原因となります。

ジェネレーターが故障すると発電が出来なくなり、バッテリーが上がってしまいます。故障しているかいないかはテスターを使って調べることができます。

故障していた場合はパーツの交換となります。

次に転倒の衝撃によるバッテリー内部の損傷についてです。

転倒してしまった後、バッテリーが充電されず、配線もチェック済みという場合に考えられる原因がこれです。この場合、バッテリーを直すことは困難ですから潔くバッテリーの交換をしましょう。

そして配線不良、接続不良です。

バッテリーも交換したばかり、レギュレーターとジェネレーターも問題なかったよ。という場合は配線不良、接続不良が考えられます。

特にパーツの交換をした後に起きやすいです。

バッテリー周りの配線をチェックしてみましょう。意外と接続や配線のみすがあるかもしれません。

それでもわからない場合は、ショップに持って行きましょう。

バッテリーが上がった時に「やってはいけないこと」

まずは放置をしないことを最優先にしましょう!!
バッテリーがあがった状態のままで放置しておくのは、バッテリーにとって良くない状態となります。

そのまま長時間放っておくと、バッテリーの状態が著しく低下しまう原因となります。

例えしばらく乗らない期間となっていても、速やかに交換することを心がけましょう。

電圧低下状態となっているバッテリー上がりのままで放置することは、「バッテリーの寿命を短くする」行為と覚えておきましょう。

応急処置はキックや押し掛けをする

エンジンがかからない!バッテリーが上がってしまった!大丈夫です。まだなんとかなるかもしれません。

もしお持ちのバイクがインジェクション車でしたらごめんなさい。

エンジンの掛かりが悪いといった程度であれば押し掛け、キックでのエンジン始動も可能ですがインジェクション車はバッテリーが完全に放電しきってしまうと押し掛け、キックでのエンジン始動はできません。その場合は充電しましょう。

キャブ車の場合はキックが付いていればキックで、無ければ押し掛けを試しましょう。
押し掛けは近くに下り坂があれば簡単です。

キーを差し込みオン、ギアを2速か3速で入れておきましょう。

そして坂を下りながらクラッチを繋げます。エンジンが掛かったら少し吹かしてそのまま運転しましょう。押し掛けの後30分以上は続けて運転したほうがいいです。

もし下り坂がない場合、自分で走って押し掛けすることになりますが、車体が重いバイクだと結構大変です。

やり方としてはバイクを押しながら走る、速度がついてきたらピョンと跨りクラッチ繋ぐという流れです。

慣れていない場合は難しいかもしれません。誰か押してくれる人がいれば楽ですね。

ジャンプスターターの利用もあり

今までバッテリーが上がったら車とバイクを繋いで充電させるかロードサービスを呼ぶのが主流だったと思います。

しかし最近はジャンプスターターというとても便利なものがあります。ジャンプスターターはスマホのパワーバンクが車、バイク用になった様なものです。

最近ではスマホの充電ができるジャンプスターターもありますからバイクに乗る事が多ければ一台二役でバイクもスマホも充電できるジャンプスターターを持っていると非常に便利です。

ジャンプスターターの使い方は簡単で、バイクのバッテリーとマイナス、プラスの端子を接続するだけでバッテリーの充電ができます。

ここで気をつけるポイントは、ジャンプスターターとバッテリーは端子を赤(プラス)黒(マイナス)の順番で接続する事、そして端子を外す時は接続した時とは逆で、黒(マイナス)赤(プラス)の順番で外す事です。

放電したバッテリーは充電が必要

バッテリーが上がったら充電しましょう。故障か寿命でない限り、バッテリーは充電することによって復活します。

まずはバイクのバッテリーの位置を確認して端子を外します。その場合も赤(マイナス) →黒(プラス)の順番で外します。

これはバッテリーから端子を外すときの決まりですから覚えておきましょう。この際バイクからキーは抜き、エンジンは切っておきましょう。

バイクからバッテリーを外したら、充電器と繋ぎます。

繋ぐ時は黒(プラス)赤(マイナス)の順番です。外す時とは逆なので間違えない様に気を付けましょう。

そして充電器をオンにすれば充電ができます。

充電されたバッテリーをバイクに戻せばエンジンがかかる様になります。その時も端子を外す時、繋ぐ時の順番を間違えない様にしましょう。

しつこくなりますが

  • 外す時は赤(マイナス)黒(プラス)
  • 繋ぐ時は黒(プラス)赤(マイナス)

これを間違えるとバッテリーや電気系統故障の原因になります。

復活しない場合は交換になる

色々試して復活しない場合は故障か寿命です。潔く交換しましょう。

自分で交換するか、ショップに持っていって交換してもらうかは貴方次第です。

自分で交換出来るようになればショップに持っていくより安く収まりますし、バイクに対する知識が増えて今後のバイクライフがさらに楽しくなるでしょう。

バッテリー交換はちょっと難しそうだなと思えば割高にはなりますが、ショップに持っていくべきです。

整備のプロがきちんと交換してくれますし安心です。

その時整備士さんがバッテリー交換の方法を実際に交換しながら教えてくれるかもしれません。そうすれば今後一人でバッテリー交換をできるようにもなれます。

交換にかかるおよその費用

ショップに持っていく場合はバッテリーの種類や品番、それぞれのショップの工賃で多少の差が出ますが基本的には高くないものであれば古いバッテリーの処分と新しいバッテリーの取り付け代込みの値段で5000円から15000円ほどになります。

高性能なバッテリーを選べばそれ以上にもなります。

自分で交換することができればもう少し安くおさまります。


今回はバイクのバッテリー上がり対策とその対処法についての解説でした。

バイクに乗っていればバッテリー上がりは経験しやすいトラブルです。

ライダーちゃん
いきなりバッテリーが上がって大変…!
ということにならないように、日頃からメンテナンスをしてあげるように心がけることが大切です!!きちんと整備して良いバイクライフを!

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