ライダーちゃん
安全にバイクに乗るためには、定期的にタイヤの空気圧をチェックする必要がありますよね!

バイクのタイヤの空気圧はどれも同じではなく、車種によって目安・適正値が異なります。

でも、空気圧を目安通りにしないとどうなるのでしょうか?

今回は、バイクのタイヤの空気圧について、目安や調整方法などをご紹介します。空気圧が高い、あるいは低い場合の影響なども合わせて解説していきますので、参考にしてみてください。

バイクの空気圧の目安

バイクの空気圧の目安は、車種や状況によって異なります。

代表的なバイクの車種ごとの空気圧や、空気圧が高すぎる場合・低すぎる場合の影響などを見ていきましょう。

まず、車種ごとに空気圧を比べてみました。

いずれも一人乗車時の適正値です。

車種前輪の空気圧後輪の空気圧
ホンダ
スーパーカブ110
200kPa225kPa
カワサキNinja250200kPa225kPa
ホンダレブル250200kPa200kPa
ヤマハド
ラッグスター400
200kPa225kPa
ホンダCB400225kPa250kPa
カワサキNinja1000250kPa290kPa

こうやって比べてみると、空気圧の目安は200kPa~290kPaであり、車種によっては前輪・後輪の適正値に違いがあることなどがわかります。

一人乗りとタンデムでは空気圧の目安が違う?

バイクに二人で乗る場合の空気圧の目安は、車種によって異なります。

例えば、

車種前輪後輪
ホンダCB400225kPa →250kPa250kPa →290kPa
ヤマハ
ラッグスター400
200kPa →225kPa225kPa →250kPa

というように、前輪後輪共に空気圧を高めにする必要があることも。

タンデムする場合はまず自分のバイクの空気圧の適正値を確認し、必要であれば二人乗りの空気圧に調整しておきましょう。

バイクのタイヤの空気圧を高めにすると?

タイヤの空気圧を目安の値よりも高くするとタイヤが変形しにくくなるため、きびきび走れる!と感じたり、燃費が良くなるというメリットがあります。

しかし、

  • タイヤの中央が膨らむことでタイヤの中央が摩耗する
  • タイヤが硬くなり乗り心地が悪くなる
  • 転がり抵抗が減りブレーキの利きが悪くなる

などのデメリットがあります。

また空気圧を極端に高くすると、破裂の可能性もあるのでご注意ください。

高速道路に乗る場合は空気圧高めがいいの?

「高速道路を走るなら、バイクの空気圧は高めにしましょう!」と教習所で教わったライダーさんも少なくないのでは。

これは高速走行によるスタンディングウェーブ現象で、タイヤが破裂する可能性があったためです。

しかし現在ではタイヤの性能が向上したため、高速道路に乗るたびに空気圧を上げる必要はありません。

バイクのタイヤの空気圧を低めにすると?

では、空気圧を低めにするとどうなるのでしょうか。

タイヤの空気圧を低くすると、タイヤが変形しやすくなります。その分摩擦抵抗が増えるので操作性が悪くなり、燃費も悪くなりがち。

メリットとしては、若干乗り心地が良くなることが挙げられます。

空気圧を下げるとグリップ力が上がるって本当?

空気圧を下げるとタイヤが変形しやすくなり、オフロードなどを走る場合はグリップ力が増して走りやすくなることがあります。

しかしオンロードでは道路に凹凸がない限り、グリップ力は変わりません。

タイヤの空気圧を低くすることで「グリップ力が良くなった!」と感じるかもしれませんが、錯覚です。

実際は転がり抵抗が大きくなり、コーナリングなどで失速しないためアクセルを開く必要があるのでそう感じるだけのこと。

また空気圧を低めにすると、適正値の場合よりも制動距離が伸びるという実験結果も出ています。

グリップ力を上げるには、適正の空気圧に調整するのがベストです。

バイクのタイヤの空気圧を目安通りにするには

タイヤ本来の性能を引き出して安全に走行するには、空気圧を目安である適正値に調整するのがおすすめです。

ここではタイヤの空気圧の調整方法や、チェックするタイミングや頻度について説明します。

バイクのタイヤの空気圧を適正値に調整する方法は主に次の3つです。

自分で空気圧を確認する場合

バイク乗りなら愛車の空気圧チェック方法を覚えておくと安心です。

愛車の適正空気圧を確認する

バイクのフレームやチェーンカバーなどに、空気圧の適正値が記載されたステッカーが貼ってあるので、数値を確認します。

見つからない場合は取り扱い説明書などで確認しましょう。

空気圧を測る

タイヤが冷えているときに、エアゲージなどを使って空気圧を測定します。

走行後はタイヤが温まっており空気圧が上がっているので、最低でも1時間ほどおいてから測定するとよいでしょう。

自分で空気入れもする場合

測定した空気圧が適正値より低い場合は、空気を入れます。

米式バルブ対応の自転車用空気入れならバイクのタイヤにも空気を入れることができますが、エアコンプレッサーがあると便利です。

ガソリンスタンドなどで空気圧を確認&空気入れする場合

ほとんどのガソリンスタンドやバイクショップには、エアゲージ付きのコンプレッサーが置いてあります。

店員さんに空気圧の確認&空気入れを頼める場合は、前輪が○○、後輪が○○と数値を伝えましょう。

また道具を借りて自分で行うスタイルのところもあります。分からない場合はスタッフに聞くと教えてもらえますよ。

バイクのタイヤの空気圧を確認する頻度は?

バイクの空気圧の確認は、月に1度を目安に行います。

なぜかというとバイクのタイヤの空気は、放っておいても1ヵ月で10%程度が自然と抜けていくため。

毎日乗らなくても空気は抜けますので、必ず月1ペースで確認しておきましょう。

バイクの空気圧チェックの際の注意点

最後に、タイヤの空気圧を目安通りにする際の注意点をまとめました。

外したキャップをなくさない

空気圧の確認&空気入れの際は、必ずエアバルブキャップを外しますよね。

小さなパーツなので、なくさないように気を付けましょう。

ガソリンスタンドで空気圧を確認する場合

ガソリンを入れる際に空気圧を確認するライダーさんも少なくないでしょう。

その場合はタイヤが温まっていることが多いので、長距離を走る前にガソリンスタンドに寄ることをおすすめします。

また、ガソリンスタンドのコンプレッサーの中には、バイクのタイヤに使用できない(ホイールにぶつかってしまう)タイプもあります。

バイクのタイヤにも対応してくれるガソリンスタンドを見つけておくと便利ですよ。

空気入れにコンプレッサーを使う場合

空気入れにコンプレッサーを使うと便利なのですが、エアゲージの数値を読み違えてしまうと空気の入れすぎとなり、タイヤが破裂することがあります。

よほど空気が抜けていない限りすぐに空気が入るので、入れすぎにはくれぐれもご注意ください。


タイヤの空気圧の目安は、バイクごとに適正値が決まっています。

安全に走行するためには、月に1度を目安に空気圧を確認して適正値に調整しておきましょう。

また、空気圧の確認はタイヤが冷えている状態で行ってください。

ライダーちゃん
空気圧は低すぎても高すぎてもデメリットがあるため、適正値に調整することをおすすめします!

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