車体や維持費の安さ、小回りが利いて街中では十分なパワー。通勤や近場でのツーリングにはもってこいの125ccバイク。

来週は友達とちょっと遠くへツーリング!楽しみですよね。

でもちょっと待ってください。いろいろ便利な125ccですが、遠くへ行こうとする時には、ルールがあるのです。間違っていると大変なことになるかも・・・

走り出す前に125ccバイクに関するルールを確認しておきましょう。

125cのバイクで高速道路を走るのは違反なの?

画像引用:バイクで田舎道

残念ながら125㏄バイクで高速道路を走ることはできません。

正確には「総排気量125㏄以下の自動二輪車」です。つまり原付は高速道路を走ることが出来ないんですね。

なぜか?と聞かれるとそういうルールだから・・・という話になってしまうのですが、

単純に出すことが出来る走行速度が違いすぎて危険ということです。

高速道路は自動車が走るために作られていて、主に「道路車両運送法による車両区分」と「道路交通法による区分」によって高速道路を走ることが出来る車両を決めています。

難しい法律上の話になってしまうので簡単に言うと、125㏄までのバイクは「原動機付き自転車」であり自動車ではないという分類がされているのです。125㏄を超えると軽自動車と同じ扱いになるので高速道路に乗ることが出来るようになります。

自動車専用道路も走れない

実は高速道路以外にも走ることが出来ない道があります。それが「自動車専用道路」です。

名前の通り自動車専用の道路なので原動機付き自転車である125㏄のバイクは走行することが出来ません。

ほとんど高速道路のような自動車専用道もありますし、大きなバイパスなんかが自動車専用道路に指定されていたり、観光用の有料道路などが指定されていたりします。

料金所が無いからといってむやみに入ってしまうと実は違反行為だった。なんてことになってしまうのです。

違反したらどんな罰則があるの

もし125㏄のバイクで高速道路や自動車専用道路に進入してしまった場合は道路交通法による「通行禁止違反」となり、罰則を受けてしまいます。

原動機付き自転車の場合で

  • 違反点数 2点
  • 反則金 5,000円

の罰則となります。

125㏄バイクは車体も小さく、最高速度も控えめなものが多いため、高速道路などに進入してしまうととても危険です。
さらに反則金や違反点数を課されてしまうため、ツーリングなどで知らない場所へ行くときにはルートの確認を行いましょう。

高速道路は周りの看板などで比較的進入できないことが分かりやすくなっているのですが、残念ながら自動車専用道は、非常に分かりにくくなっている路線も少なくありません。

前の車についていったら、すでに自動車専用道だった!ということにならないようにしましょう。

125cc以下がNGという標識はコレ

125㏄バイクが進入できない路線には「自動車専用道路」や「通行禁止」標識が掲げられています。

これが自動車専用道路の標識です。そのほかにも注意書きとして「125㏄以下の二輪車通行禁止」と書かれていたりもします。

交差点などで道の行き先を示す青い看板をみたことがありませんか?

原付なども走行できる一般道は主に青い看板が掲げられていますが、高速道路や自動車専用道路の案内板は緑色で掲げられています。

もし走行中に緑色の案内看板が出てきたら、そちらに入らないように気を付けましょう。

ちなみにこんな標識が掲げていたりもします。

こちらは高速道路や自動車専用道路ではないが、なにかしらの理由で二輪車の通行が禁止されている道路です。

主要道路からつながるバイパスの入り口や、橋などといったところに掲げられていることが多いです。

注意しなければならないのは、掲げられる看板は同じでも但し書きによって規制される車両が異なることです。

この看板単体なら二輪車全般となりますし、下に排気量が書いてあればその排気量までは通行禁止。さらに「原付」と書いてあれば125㏄以下の車両となります。さらには時間や日時(土日のみなど)を指定されることもあるので、看板だけでなくその但し書きを素早く見分けなければならないのです。

うっかり入ってしまうケースもある

車両の通行禁止区分は厳密に決められていて、標識も掲げられています・・・が、実際の道路上では、非常に分かりづらい場所に掲げられている標識も少なくありません。

高速道路などはインターチェンジの入り口などに比較的わかりやすく掲げられていますが、
バイパスなどでは事前の標識などがあるわけでもなく、突然進入禁止になったりしてしまうことが多いのです。

上に挙げた二輪車通行禁止の標識はもっと分かりづらいです。普通の一般道なのに二輪車だけ通行止めとなり、知らずに違反をしてしまうのです。

実際、首都高速などでは年間200件ほどの原付の進入があるようです。

首都圏などの高速と一般道が入り組んでいる地域では特に注意が必要です。

知らない道を前の車についていくと誤進入の危険性があるので、事前のルート確認やおかしいと思ったら安全な場所に停車して、周りの標識を確認するようにしましょう。

間違えて侵入した時の対応法

とは言っても実際に間違って進入してしまうこともあるかもしれません。

そんな時はどのような対処をしたらいいのでしょうか。

まず進入にもいくつかの段階があります。

高速道路のインターチェンジなど、料金所があるような場所ではその時点で進入してはいけない場所だと気づくはずです。

厳密にいえば一般道から料金所までの区間も進入禁止になっているのですが、インターチェンジによっては料金所手前に誤進入した車両がUターンできるスペースを設けているインターもあります。

そのような場所では、そのエリアを利用してUターンし、一般道へ戻りましょう。

そのようなエリアが無い場合は、料金所の近くに係員がいる建物があると思いますので、そこに報告して指示を求めましょう。

高速道路の入り口は基本的に一方通行です。間違えたからと言って、すぐにUターンするのは非常に危険なのでやってはいけません。

自動車専用道路など、料金所が無い路線はそのまま本線に進入できてしまいます。気づいた時点で、すぐに安全な退避路などで停車し警察に連絡することが必要です。

そこからは、警察の指示に従って行動しましょう。

走行中に発見されれば即違反として罰則を受けてしまうでしょうが、進入後、すぐに通報し誤進入してしまったと伝えると警告だけで済む場合もあるようです(期待しすぎるのは良くないですが・・・)。


日常使いに便利な125㏄バイクですが高速道路や自動車専用道路を使用することは出来ません。

進入してしまうと罰則も設定されています。わかりづらい路線も多くあるかと思いますが事前にルートを確認するなどしておくことが重要です。

間違って進入してしまった場合も焦らずに落ち着いて対処することが大切です。無理なUターンなどは自分だけでなく周りの車両にも危険なので状況をよく見て係員や警察へ連絡をしましょう。

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