
タイヤ交換をショップに頼まず、自分でやれば節約になると考える人もいると思います。
自分でタイヤを購入しようと思っても、タイヤの種類やサイズが沢山あって、どうやって選んだらいいか悩みますよね。
この記事では、ハーレーのタイヤ交換方法をお伝えします。
また、交換時の注意、タイヤの種類やサイズの見方などを説明します。
ハーレーのタイヤ交換方法
ハーレーのタイヤ交換方法は、一般的なバイクとそれほど変わりません。
ホイールを外せる様に周りの部品を外し、ホイールごと車両からタイヤを外してしまえば、あとはタイヤ新品に交換するだけです。
またホイールアクスルを始め、ハーレーの車体の部品は、インチ規格のものが使われています。
インチ規格の工具を揃えておくと、作業がスムーズに進むでしょう。
タイヤ交換時の注意点
タイヤ交換を自分で行う場合は、下記の3点に注意しましょう。
- タイヤの付け外しでホイールを傷つけない様に保護する
- タイヤの取り付けには向きがある
- チューブタイヤの場合はチューブが噛み込まない様にする
順番に説明していきます。
タイヤの付け外しでホイールを傷つけない様にする
自力でタイヤをホイールから外す場合は、金属のタイヤレバーをタイヤとホイールの間に差し込んで分解します。
この際に、タイヤレバーでホイールの縁を傷つけてしまう可能性があります。
ホイールに傷をつけたくない場合は、リムプロテクターをホイールに噛ませながら、タイヤレバーで分解作業を行いましょう。
タイヤの取り付けには向きがある
タイヤには通常、回転方向に向きがあります。
向きが指定されるタイヤの場合、タイヤの側面にローテーションマークと呼ばれる矢印が打刻されています。
新しいタイヤをホイールに組む時は、必ずローテーションマークを確認して、回転方向が矢印と一致する向きに組みましょう。
チューブタイヤの場合はチューブが噛み込まないようにする
チューブタイヤの場合、タイヤの中にチューブが入っているので、組むときにタイヤに噛み込まないようにする必要があります。
噛み込んだまま空気を入れると、簡単にパンクしてしまいます。
空気を入れる前にかならず、噛み込みが無いかを確認する様にしましょう。

タイヤ交換に必要な工具
タイヤ交換には、タイヤレバーと虫ゴムを抜くための特殊なドライバー、そして出来ればビードクリームが必要です。
まずホイールごとタイヤを車両から外したら、タイヤから空気を抜くために、バルブからバルブコア(虫ゴム)を外します。
この虫ゴムを外すためには特殊なドライバーを使うので、汎用の虫ゴムを購入しましょう。
そしてタイヤをホイールから外すために、タイヤレバーが2本以上必要になります。
タイヤビードを落とした後、タイヤレバーをホイールとタイヤの間に差し込んで、タイヤを外していきます。
せっかく外した部分がまた戻ってしまった!とならないためには、3本以上用意しておくことをオススメします。
またこの他に、ビードクリームがあると、新しいタイヤを取り付けるのが楽になります。
ビードクリームは新しいタイヤのビード部に塗り、滑りを良くしてビードを嵌めやすくするためのものです。
高くはないので、購入しておくと良いでしょう。

バイクのタイヤサイズの見方
タイヤサイズが分かる様に、バイクのタイヤの側面には数字と英字が打刻されています。
「130/90 B 16 73 H」
と書いてあるタイヤを例にあげて説明します。
①130
最初の数字はタイヤ幅を示していて、この場合130mmのタイヤ幅です。
②90
次の数字は扁平率を表しています。この場合90%のタイヤです。
③B
タイヤの構造を表しています。
④16
次の数字はリム径を表していて、この場合16インチです。
⑤73
この数字は荷重指数という、規定の条件下でそのタイヤ1本に負荷できる最大負荷能力を表す指数です。
⑥H
最後の英字は速度記号を表しています。
以上の中で、タイヤサイズに関係があるのは
①タイヤ幅
②扁平率
③リム径
となります。
特にリム径が合っていないとホイールに嵌まりません。

タイヤ交換のタイミングはいつ?
タイヤにスリップサインが出たり、細かいひび割れが出来たときが、タイヤ交換タイミングです。
どのメーカーのタイヤでも、タイヤのすり減りを知らせるスリップサインというものがあります。
スリップサインが出るほどタイヤがすり減っていると、走行時にスリップする可能性が高くなる上、車検にも通りません。
またタイヤは製造から4〜5年経つと、未使用だとしても劣化して、本来の性能を発揮できなくなります。

ラジアルタイヤとバイアスタイヤの違い
ラジアルタイヤとバイアスタイヤの違いは、カーカスというタイヤの骨格構造の違いです。
ラジアルタイヤのカーカスは、タイヤの外周方向に対して垂直にワイヤーが通る構造になっています。
一方でバイアスタイヤのカーカスは、斜めに張られたワイヤーの層が互い違いに重なった構造をしています。
ラジアルタイヤとバイアスタイヤの違いは、カーカスの構造の違いです。

ショップに頼んだ場合の費用
ハーレーのタイヤ交換を、車両ごと持ち込みでショップに頼んだ場合は、前後セットで6000円〜となり、これにタイヤ代とタイヤ廃棄料金がプラスになります。
ハーレーは国内メーカーバイクと比べ工賃が高い傾向にあり、高いところでは20000円近くなるところもあります。
また車両ごと持ち込みか、ホイールごと自分で外してタイヤ交換だけしてもらうかでも、値段は変わってきます。
ホイールごと持ち込みの場合、ショップの手間が減るので料金は安くなります。
タイヤ交換を全部1人でやるのは無理だけど、交換代を少しでも減らしたい!という人は、ホイールだけ自力で外してショップに持ち込むのも良いでしょう。
以上の様に、ハーレーのタイヤ交換は車両持ち込みの前後セットで6000円〜、ホイール持ち込みで1本1500円〜となります。
ハーレーのタイヤ交換方法は一般的なバイクと同じで、タイヤの周りの部品を外してからホイールごとタイヤを取り外し交換を行います。
ただし、部品はインチ規格なので、インチ工具をそろえて取り外しを行いましょう。
タイヤにスリップサインやひび割れが出てきたときが、タイヤ交換のタイミングです。
新品タイヤを自分で買う時は、タイヤの側面に書いてあるサイズを確認して、合ったサイズのものを用意しましょう。
ショップに交換を頼む際は、6000円以上かかるタイヤ交換工賃。
自分でやるときには工具など初期投資がありますが、長い目で見ると節約になります。
